皆さま、こんにちは。
ゴールデンウィークも半分を過ぎましたね。
行ってきました。
2022年5月1日(日)13時開演
びわ湖クラシック音楽祭2022
京都市交響楽団
指揮:高関健
ピアノ:牛田智大
3日間にわたる音楽の祭典。
たくさん催されるプログラムの最終日の演奏会です。
最近パッとしない天気が続いており、
この日も琵琶湖の天気予報は雨100%。
長い傘を持って新幹線に乗りました。
約2年半ぶりのびわ湖ホール。
また来ることが出来て本当に嬉しい。
コロナ禍なんて想像もしてなかった2019年12月31日のジルヴェスターコンサート。
二十歳になったばかりの牛田くんと一緒にお年越しした夢のような時間。
そのときの記事。
あれから本当にいろんなことがあったけど、またこの場所で牛田くんのピアノを聴くことができるなんて、感無量です(T T)
ロビーでは、地元の特産品やお弁当、CD、書籍、様々なものが売られていました。
コンサート前の、こんな活気ある雰囲気は久しぶりの気がします。
価格設定が低いこともあってか、各コンサートは完売続出。
もちろん、牛田くんのコンチェルトも完売です。
チケットの半券を渡し、プログラムを取って進むと、広々とした明るいスペース。
大きなガラス窓の向こうには、琵琶湖が見えます。
びわ湖ホール 大ホール(1848席)
(画像お借りしました)
ご覧の通り、4階席まである美しいホールです![]()
ピンク色の布張りの椅子と木の壁。
舞台の床が黒い色をしているのも特徴的だと思います。
プログラム
♪ ショパン:ピアノ協奏曲 第2番
第1楽章 マエストーソ
第2楽章 ラルゲット
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
♪ ビゼー:アルルの女 第2組曲
第1曲 パストラール
第2曲 間奏曲
第3曲 メヌエット
第4曲 ファランドール
単独のコンサートではないので、休憩時間なしの1時間。
1曲目からピアノコンチェルトです。
舞台には、客席側ギリギリのところに置かれたスタンウェイ。
床には、ぎっしりとオケ用の椅子が並んでいます。
コンマス用の椅子だけやけに高いなあ、と思っていたら、登場したコンマスの方は、かなり大きな男性でした。
爽やかに登場した牛田くん。
黒蝶ネクタイのタキシード。手には白いタオル。
続いて高関マエストロ。
高関さんと牛田くんは、全国各地で何度も共演されています。
もしかしたら、牛田くんにとって、もっとも共演した回数の多い日本人指揮者かもしれません。
もうすっかり気心知れているのではないかと思うこのお二人。
私は、高関さんが指揮者の時は、いつも安心して聴くことができます。
第一楽章。
目の前に広がる薄曇りの空。
ピアノの演奏が始まると、そこに淡い陽の光が射したような気がしました。
今日のピアノの音色は柔らかく、スタンウェイらしい音、という印象です。
でも、少し華やかさを抑えているのかな…?
もくもくと厚くなっていく雲の動きを、三倍速で見ているような唸るようなオケの音。
そんな中、生き生きと躍動するソリストのピアノ。
嵐とか、山火事とか、そんな不穏なものを連想させる音楽の中で
逆境を楽しむかのように駆け抜ける情熱の音。
呼吸も忘れてしまいそうなほど惹き付ける演奏をする彼の横顔は
既に立派な青年のものでありながら
十代の頃と同じ表情。同じ目の力。
なんだかとても不思議な気がしました。
まるでゴッホの『星月夜』のように
グルグルと渦巻く雲。
雷鳴を聴きながら、空に向かってこぶしを突き上げるかのように
若さと激しさを爆発させてフィニッシュ!
一呼吸置くと、マエストロに向かってニッコリと頷きました。
第二楽章。
嵐の後の夜明け。
朝靄(もや)のようなオケの音。
朝露のようなピアノの音。
第二楽章の小宇宙は
包み込むような優しくおおらかなメロディに
初めと終わりが縁取られているような気がします。
そんな安全と信頼の中で羽ばたく小さな命。
朝露の粒が映し出す完全なる世界。
あまりにも美しいトリルは、生きとし生けるものすべての命の振動のよう。
優しくて、幸せで、切なくて
目の端から、朝露と同じ涙がこぼれそう。
やがて雲が垂れ込め、訪れる小さな嵐の予兆。
そんな中、命を紡ぐピアノの音は
はらはらと舞い散る花びらのようでした。
美しすぎて 完璧すぎて
このまま大切にずっと誰も手の届かない場所にしまっておきたい…。
そんなふうに思うほど、素晴らしい第二楽章でした。
第3楽章
侵しがたい優しさ、柔らかさから、一転して躍動感ある音楽へ。
もりもりと枝葉を広げていく、夏の緑のような生命力。
自分の中ですっかりお馴染みになったこのメロディを心の中で辿りながら、ふと思いました。
これから牛田くんが披露してくれるブラームスやシューマンの曲も、こんな風に愛せるかな…?
愛せるといいな…。
私はいつも、牛田くんから音楽の魅力を教えてもらっています。
牛田くんと出会ってから、クラシックの魅力に目覚めた私にとって
殻から出たヒヨコが、初めて目にしたものを母だと思うように
私にとってはずっと、牛田くんが音楽そのものです。
第三楽章は、後半のホルンの後からの流れが最高にかっこいいと思います。
ああ、今日の牛田くんの演奏も、もうめちゃくちゃに、最高にカッコ良かったです!
立ち上がり、高関さんと肘タッチ。
微笑みを交わすお二人に、「賞賛」と「信頼」を感じました。
続いてコンマスと肘タッチ。
会場は熱気に溢れ、割れるような拍手で沸きました。
何度かの挨拶の後、彼が袖に入っても拍手が鳴り止まず
もう一度舞台に戻って挨拶してくれました。
ほんの一瞬両手を喉の辺りに持って行って、ニッコリと笑う仕草が可愛かったです。
あー、最高だったー!
(T^T)゚。
時間の関係でしょうね。アンコールはありませんでした。
休憩もなく、続いて2曲目のアルルの女。
こちらも素晴らしかったです。
特になじみのある「メヌエット」と「ファランドール」はテンションが上がりました。
コンチェルトの時は、ピアノの蓋に隠れて高関さんの指揮がよく見えなかったのですが
腰から下がほとんど動かないんですよ。体幹がよっぽどしっかりしてるんでしょうか。
ちょっと太鼓を叩くうさぎの人形を思い出しました(≧▽≦)
ファランドールの最後の方で、急に熱いものが胸にこみ上げてきました。
2019年の大晦日、このホールで新年を迎え
司会の桂米團治さんに
「皆様それぞれの2020年の旅に、行ってらっしゃーい!」
と送り出してもらった私達。
あれから本当にいろんなことがあったなあ。。。
今再び、同じ場所でこうして音楽を楽しめることに
言いようのない喜びと感謝で胸がいっぱいになりました。
ありがとう、音楽!![]()
近江の春 びわ粉クラシック音楽会Twitterより
大ホールの 01-3 #京都市交響楽団 ・ #高関健 ・ #牛田智大 公演は超満員!
— 近江の春 びわ湖クラシック音楽祭 (@omi_spring) May 2, 2022
びわ湖ホールへは2019年のジルヴェスター・コンサートぶりになった牛田さん。京都市交響楽団と高関さんとの濃密なショパンに拍手喝采でした👏🎉#近江の春 #びわ湖ホール https://t.co/6Gq8hBcix8 pic.twitter.com/x7uSQTqijW
なんか癒やされるわあ。お二人のツーショット(^^)
大盛況で幕を閉じた大ホールの「#京都市交響楽団 ・ #高関健(指揮)・ #牛田智大(ピアノ)」公演。#沼尻竜典 芸術監督も混じってパチリ📸
— 近江の春 びわ湖クラシック音楽祭 (@omi_spring) May 1, 2022
グランド・フィナーレ公演に向けてまだまだ祭りは終わりません💪🔥#近江の春 pic.twitter.com/DRIjimZSso
(左は芸術監督の沼尻竜典マエストロ)
演奏会が終わって会場を出ると、いつの間にか雨がやんでました。
琵琶湖がよく見えます。気持ちいい!
そんな時、突然始まった牛田くんのインスタライブ。
なぜだ?牛田くんの顔じゃなくて琵琶湖の風景。
うかつ、イヤホンを忘れてしまった![]()
![]()
内容ほとんど分からず…![]()
(聞けた方、教えてくださいませ)
最後の方に牛田くんのお顔が見えたー(≧▽≦)
琵琶湖と牛田くん![]()
中ホールでは、オーストリア展が開催されていました。
オーストリアの地図の形と、琵琶湖の形がよく似てるんだって。
ほんとだ。似てますね。
せっかくはるばるびわ湖ホールまで来て、1時間だけ音楽聴いて帰るのももったいないので、グランド・フィナーレのコンサートも聴きました。
「蝶々夫人」だって!「トゥーランドット」だって!「1812年」だって!(≧▽≦)
しかし、当初の予定だった指揮者の大植英次さんが体調不良のため、ピンチヒッターの沼尻竜典さんに。曲目も「1812」から変わりました。
さっきは京都市交響楽団、今度は大阪フィルハーモニー交響楽団。
1日に2つのオーケストラが聴けちゃうなんて、なんて贅沢なんでしょう!
プログラム
♪チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲(上村文乃)
♪プッチーニ:『蝶々夫人』より“ある晴れた日に”(伊藤晴)
♪モーツァルト:『フィガロの結婚』より“訴訟に勝っただと?”(晴雅彦)
♪沼尻竜典:『竹取物語』より“帝に捧げるアリア”(富平安希子)
♪プッチーニ:『トゥーランドット』より“誰も寝てはならぬ”
♪レスピーギ:交響詩「ローマの松」
盛りだくさんで、本当に楽しいグランド・フィナーレでした。
ソプラノ歌手の冨平安希子さんが司会をされたのですが、ユーモアたっぷりでとってもお上手。
沼尻マエストロとのやり取りも面白くて、いっぱい笑ってしまいました。
楽器もいいけど、人の歌声もいいですね。
沼尻さん、作曲もされていたのですね。
『竹取物語』より“帝に捧げるアリア”、とても美しい曲でした。
今回の「近江の春」は、沼尻マエストロがプロデュースする最後の音楽祭ということもあり、テーマが「さようなら、故郷の家よ」。
演奏曲は、それぞれこのテーマにふさわしいものなのだそうです。
宮里直樹さんの“誰も寝てはならぬ”素晴らしかった!
ホールを地の底から揺るがすような太い美声に、ゾワゾワと鳥肌が立ちました。
最後のレスピーギの交響詩「ローマの松」、初めて聴く曲でしたが、司会の冨平さんによると「とにかく濃い曲」とのこと。
クリスマスのような雰囲気だったり、鳥のさえずりが聴こえたり、どこが濃いのかしら???と思っていたのですが、最後の方は、クラリネットやティンパニーの体力勝負のような、確かに濃い曲でした🤣
想い出の場所、びわ湖ホールで、音楽を十分に楽しんだ1日でした。
この日の夜は京都に泊りました。
京都駅を歩いていたら、どこかからピアノの音が…。
駅ピアノがあるんですね。
去年・一昨年からすると考えられないくらい、このゴールデンウィークはすごい人出です。
出かけたくても出かけられなかった、ここ2年の反動もあるのでしょうか。
お店はどこも混んでいて、やっと入れた和食のお店。
まだ新しいホテルに泊りました。
大浴場があったので、夜と朝の2回、露天風呂や岩盤浴に入っちゃった(*^.^*)
翌日の朝は快晴!
チェックアウトして、まず向かったのは北野天満宮。
一昨年12月、京都コンサートホールに行く前に、ファン友さんともみじのライトアップを見に行ったのですが
時間がなかったのと、下調べ段階で素晴らしい画像を見過ぎたためにちょっとガッカリあんまり満喫できず…。
あのときはしっかりお参りできなかったので、今回はその時のリベンジです。
着きました。立派な狛犬がいます。
青空が気持ちいい。やっぱり神社は午前中に行くに限ります。
あっちにもこっちにも、石の牛さん。
みんなに体中をなでられて、一層ツルツルです。
こんな珍しい石の牛さんもいました。
クリムトの絵画みたい…(≧▽≦)
うわぁ、見て!花手水。
綺麗~っ!![]()
新緑の季節、青もみじが綺麗でした。
秋のもみじも綺麗だけど、新緑の持つ生命力の美しさときたら!
心洗われる~![]()
![]()
今回は、ゆっくりお参り出来ました。
すごい数の絵馬!みんなの願いがぎっしりですね。
お昼はおそば屋さんでくみ上げ湯葉をいただきました。
次は二条城へ。
ちょっと天気が怪しくなってきましたが、なんかカッコ良くないですか?この写真。
二の丸御殿を見学しました。
残念ながら、中は写真撮影禁止。
どこかからキュッキュと音がすると思ったら、まさに、昔歴史の勉強で教わった鶯(うぐいす)張りでした。
何畳あるの?!という豪華絢爛の広間には、襖だけでなく欄間や天井の装飾も本当に細やか。
造りはもちろん、描かれる植物や動物にも位や意味があったりして、とても興味深く勉強になりました。
(画像、お借りしました)
400年前、本当にここで人々が生活を送っていたと思うと不思議な気分。
もっと日本史勉強しておけば、もっと楽しめただろうなあ(^^;)
最後は、前から行ってみたかった錦市場へ。
いろんなお店が建ち並び、活気に溢れてました。
箸置き屋さんで、友人とお互いのイメージの箸置きを選んでプレゼントし合いました。
左:私がグッジョブに選んだすだちの輪切り
右:グッジョブが私に選んでくれただるま
(≧▽≦)
若い子に人気。映えそうなスヌーピーまんじゅう。
ものすごい数の抜き型。
有次の包丁が欲しかったのだけど、2万円以上するお値段に手が出せず…![]()
乾物屋さんで、こんなものを買いました。
カラフルな短いそうめんの束。
揚げると、こんな風にお花になるそうです。
素敵~!今度やってみます。
娘のお弁当終わっちゃって残念だな。
京都をたくさん満喫できて大満足![]()
その京都で、リサイタルのお知らせです。
2022年9月8日(木)19時開演
リサイタル
京都コンサートホール
速報だそうです。
発売日は5月26日。もうすぐですよ。
演奏曲の中に「ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番」。
これ、初出ではないでしょうか。
<追記>
その他、コンサート情報に関しては、随時こちらに追記していきます。
それでは皆さま、ゴールデンウィーク後半、楽しんでくださいね♡
(^-^)ノ~~








































































