ぶどうと最後のマズルカ(コンサート情報あり) | 耳をすませば

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ピアニスト 牛田智大さんを応援しています。

コンサートレポ、好きなこと、お花、料理、仕事、ハンドメイド、日々のあれこれ…。
自由気ままに綴っていきます♪

 

皆さま、3連休いかがお過ごしですか?

 

 

 

 

先日、娘がこんな素敵なミニブーケを持って学校から帰ってきました。

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先週、文化祭がオンラインで無事開催されたんです。

 

 

例年のような模擬店や人が集まってのイベントはなかったものの、

 

3年生はクラスごとの演劇をするのが恒例の娘の学校では

 

各クラスが小規模ながら発表の場を持つことが出来、

 

保護者もその様子をYouTubeで見ることが出来ました。

 

 

監督、助監督、役者、ナレーター、大道具、小道具、照明、音響…。

 

それぞれに役割を分担して創り上げた舞台。

 

紆余曲折あったようですが、最後は満足のいく発表が出来た様子。

 

高校生活最後のイベントもとっても楽しかったようで

 

「これで悔いなく受験勉強にシフト出来そう。」

 

と言ってた気がするけど、

 

 

あれは空耳だったのか…。

 

 

 

真顔

 

 

 

 

ちなみに、娘が担当したのは演じる人。

 

小学校の学芸会とは違い、役者はたったの5人だったんだって。

 

 

娘の役が「しずく」という名前の女の子だということだけ聞いていたので

 

もしかして、これ…?

 

 

 

ラブ

 

 

と、胸を高鳴らせたのだけど

 

全然違うお話でした(^^;)

 

 

娘が演じた「しずく」ちゃんは、ちょっとおとなしめの大学生の女の子。

 

YouTubeで一緒に見ましたが、

 

娘の演技はともかく(笑)

 

高校生ながらクオリティの高い作品になっていて感心しました。

 

 

娘達のクラスは、学年で2位になり、

 

主演の男の子は『主演男優賞』を受賞して、

 

脚本を書いた方から、丁寧なお礼の手紙も届いたのだそうです。

 

 

お花は3日続いた舞台の最終日にクラスメート達から渡されたとのこと。

 

 

コロナ禍の中で、高校生活最後のイベントが無事行われたこと

 

親としても嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、スーパーでいちじくを買いました。

 

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プリップリで今にもはじけそう。

 

 

いちじくは漢字で書くと『無花果』。

 

一見花が咲かないようだけど、実の中の赤い果肉が花なんですよね。

 

 

 

 

 

実家にはいちじくの木がありました。

 

 

なかなか立派な木で、私は子供の頃、その木で木登りを覚えました。

 

木に登って大ぶりの枝に腰掛けて

 

熟したいちじくの実をもいで食べる。

 

今思えば猿のように野性的な子供時代ですが(^^;)

 

いちじくは私達にとっておやつがわりの果物でした。

 

冷やして食べたことも、切って食べたこともなく

 

熟して柔らかくなった果実のお尻からガブリとかぶりつくと

 

ぐちゅっと柔らかな果肉が、甘さ控えめのジャムのように口の中に広がりました。

 

 

 

 

まるごと食べたことしかなかったいちじくを、初めてカットして食べてみました。

 

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なんか違う食べ物みたい。

 

やっぱりかぶりつく方が「食べた感」あるなあ(〃∇〃)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土曜日に、実家の母からぶどうとプルーンが届きました。

 

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うわあ、嬉しい!1週間頑張ったご褒美だー音譜

 

\(^O^)/

 

 

「黒いのも、緑のも、新種ですっごく高級で高いやつだよ。」

 

と、電話で何度も「高かった」と強調されましたけど(いらん情報)

 

確かに、どっちも初めて食べるぶどうです。

 

 

 

黒い方はピオーネ。

 

巨峰とカノンホールマスカットを交配したもの。

 

種がなくて甘く、粒がとっても大きいんですよ。

 

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(サイズ参考画像)

 

 

 

 

 

緑色の方は、名前が分からない。

 

甘酸っぱいなんともいえない上品な味。

 

そして、房がデカい!(というか長い!)

 

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(サイズ参考画像)

 

 

 

 

 

 

プルーンもたくさん。

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これは、皮をむかずにこのままいただきます♪

 

 

 

 

ああ…。

 

幸せ~っ!

 

ラブラブラブラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶどうの産地で育った私。

 

 

近所にぶどう園がたくさんあったので

 

子供の頃、よく家族でぶどう狩りに出かけました。

 

当たり前すぎてイベント感も特になく、

 

なんかめんどくさかった記憶が…😅

 

 

当時よく食べたぶどうの品種は、デラウエアやナイアガラ。

 

 

↓デラウエア

 

 

 

 

↓ナイアガラ

 

(画像お借りしました)

 

 

 

 

デラウエアは東京でもよく見かけますが、

 

ナイアガラはすぐに傷んでしまうので、あまり市場に出回りません。

 

ひたすら甘く、

 

種を出すと酸っぱくなるので、噛まずに種ごと飲み込みます。

 

ぶどうを「食べる」というより、「飲む」という感じかもしれません。

 

 

この2種類が、野菜で言うなら夏のキュウリやピーマンのように

 

秋になると大量に出回る日常的なぶどう。

 

巨峰はちょっとだけ贅沢品でした。

 

 

あまりにもぶどうが身近にあったので、ありがたみもなく、

 

子供の頃の私は

 

「果物は全部好きだけどぶどうは嫌い」

 

なんて贅沢なことを言ってました。

 

 

 

あちこちに ぶどう園があった田舎の風景が懐かしいです。

 

 

 

 

姉の勤める小学校のぶどう棚

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1ヶ月前の写真だから、今頃は食べ頃かな。

 

 

 

 

 

 

 

実家にはプルーンの木もありました。

 

 

私が高校生くらいの頃、両親が庭に植えました。

 

初めて実がなって食べたとき

 

巨峰によく似た色なのに、すもものように甘酸っぱいフルーツは

 

当時の私にとって、まさに「新・食・感」でした。

 

 

 

 

干しプルーンやエキスでも有名なので、栄養価も高いんでしょうね。

 

 

 

 

(もはや、この人の俳優人生は、ミキプルーンと共にあり)

 

 

 

 

 

 

母が大切にしていた我が家のプルーンの木は

 

毎年たくさんの実をつけました。

 

 

一人暮らしをしていた私のアパートにも

 

秋になると たくさんのプルーンが送られてきました。

 

 

小ぶりの卵くらいの大きさで

 

透き通るような黄金色の果肉は

 

熟れて甘い香りがしました。

 

 

ある年、びっくりするほどたくさんの実をつけました。

 

果実の質といい、量といい、

 

それは尋常じゃないほどの大豊作で

 

「ちょっと、どうしちゃったの…?」

 

と心配になるほどでした。

 

 

 

そして、不思議なことに

 

その年以降、木はパッタリと、実を付けなくなりました。

 

 

 

「あれは、一体なんだったんだろうね。」

 

今でも時々家族で話します。

 

まるで、自分の命の終わりを知っていて

 

最後の力を振り絞っているようでもありました。

 

 

 

スーパーやデパートでプルーンが売られているのを見かけるけれど

 

我が家の庭のプルーンほど立派な果実を見たことはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏庭には柿の木がありました。

 

渋柿でした。

 

 

今まで考えたことなかったけど、

 

柿の木って、どうして甘い実をつける木と、渋い実をつける木があるんでしょう?

 

 

渋い実しかならない我が家の柿は

 

干し柿を作るのに最適でした。

 

渋柿は、甘い柿よりも実は糖度が高いんです。

 

 

毎年秋になると、父が脚立を使って柿を枝ごと切り

 

母が下でそれをキャッチして

 

たくさんの渋柿を穫りました。

 

一晩かけて、父と母は果物ナイフで柿の実の皮を剥き

 

それを紐でつなげて、2階のベランダに干しました。

 

晩秋になると、我が家のベランダにはオレンジ色のカーテンが出来ました。

 

(イメージ)

 

 

 

信州の寒い気候がいいのでしょうね。

 

ふっくらした柿は、日ごとにしぼみ

 

そのうち表面に白い粉を吹いてきます。

 

これは、渋柿の中の糖分が結晶化したもの。

 

 

出来上がった干し柿は、甘くて柔らかく

 

母は近くの農家から乾燥した藁をもらってきて

 

取っておいたいくつかのお菓子の箱に敷いて

 

そこに丁寧に干し柿を並べ、知り合いの人達に贈っていました。

 

 

母の作った干し柿は評判が良くて

 

毎年楽しみにしている人がたくさんいました。

 

特に大ファンだったのが義理の父。

 

甘党の義父は、うちの実家から贈られた干し柿が大好きで

 

お正月に帰省したときも

 

「食べようかな。ああ、もったいない。やっぱやめとこ。」

 

と、干し柿を手に取ったものの、また箱に戻したりして、

 

「ベタベタ触って戻すなや、汚い。」

 

と、義母や義妹たちに叱られてました。

 

 

( ´艸`)

 

 

 

もう高齢の父は、脚立に登って柿を取ることが出来なくなり

 

何年か前から 干し柿も作らなくなりました。

 

毎年2千個以上の柿の皮を剥くのは大変な作業だったけれど

 

喜んでくれる人達がいた分、楽しみでもあったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

秋の果物は絵になりますね。

 

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ぶどうは数々の名画にも登場してます。

 

 

 

 

 

 

ルーカス・クラナッハ

『葡萄の聖母子』 1525年頃

 

 

 

 

 

 

ジュゼッペ・アルチンボルド

『秋』 1572年

 

 

 

 

 

 

ピエール・ミニャール

『葡萄の聖母』 1640年頃

 

 

 

 

 

 

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ

『ブドウとメロンを食べる子供たち』 1645年頃

 

 

 

 

 

 

シメオン・シャルダン

『ぶどうとざくろ』 1739年

 

 

 

 

 

 

クロード・モネ

『リンンゴとブドウ』 1880年

 

 

 

 

 

 

マルガレータ・ルーセンブーム

『ブドウの静物』 1880年~1896年

 

 

 

 

 

 

アンリ・ファンタン=ラトゥール

『葡萄と桃のある静物』 1894年頃

 

 

 

 

 

 

みずみずしい秋の恵みは、昔から世界中で愛されてきたのですね。

 

 

 

 

 

今朝の私の朝ご飯は、ぶどうとプルーンだけ(*^.^*)

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今ではぶどうは大好物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日ジャックが作ってくれたスープカレー。

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とっても美味しかったので、リピートしました。

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いろんな野菜とゆで卵でカラフルに♪

 

 

 

 

モランボンから出てるこれ。パンチが効いててクセになります。

 

 

 

 

 

 

 

昨日はチキンと野菜をマジックソルトとローズマリーでオーブン焼きにしました。

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切って焼くだけだから超簡単♪

 

 

 

秋はお料理が楽しい季節ですね(^^)

 

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9月の初めに行ったホールで、こんなクリアファイルを見つけました。

 

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ピアノを弾くりおちゃん白猫ちゃん!

 

それに「英雄ポロネーズ」ってディスプレイに書いてあった!

 

 

ラブラブラブ

 

 

 

 

たしかに書いてあった。

 

何度も確認したのに

 

英雄ポロネーズってOp.53だよね。そうだよね。

 

 

 

 

 

ガックリ

 

 

 

 

 

 

Op.61は「幻想ポロネーズ」。

 

 

 

 

 

がっかりしてた矢先、牛田くんがアンコールで弾いてくれた!笑い泣き

 

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ウレスィーっ!

 

ラブラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶどう   ぶどう   ぶどう   ぶどう   ぶどう

 

 

 

コンサート情報です。

 

 

 

 

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2022年1月8日(土)15時開演

山形交響楽団

指揮:飯森範親

郡山市民文化センター(福島県)

 

 

 

 

 

 

 

2022年3月6日(日)14時開演

リサイタル

さいたま市プラザノースホール(埼玉県)

 

 

 

 

 

 

チラシ裏面に、さっそく素敵写真が使われています。

 

きゅい~ん…ラブラブラブラブラブラブ

 

 

 

 

 

そして、よく見ると…。

 

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マズルカ ヘ短調 遺作 Op.68-4

 

 

 

これは…

 

これは…

 

 

 

『月刊ショパン』の特集で、牛田くんが「いちばん好きなショパンの曲」と言ってた曲じゃないですか!

 


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この作品は、死の年に残された「音による遺書」だと感じます。

 

のちにスクリャービンが「死の象徴」とした半音階的進行を用いた、死に救済を求めるかのような音楽。

 

亡くなる当日の筆跡は

 

「この咳が僕を窒息させるだろうから、生きたまま埋められないよう身体は解剖に回してくれ」

 

と歪んだ文字で書かれた一言でした。

 

この作品の自譜にも、咳き込むあまり線が歪み乱れた跡が無数にあり、悲痛な苦しみを感じます。

 

特別な共感を持つ作品です。

 

 

 

 

 

このインタビュー記事を読んだ時から

 

牛田くんは、人生のどんなタイミングでこの曲を演奏するのかしら?

 

と思ってました。

 

 

 

 

こんなにも早く、聴けるときが来るなんて…。

 

 

笑い泣き

 

 

 

 

 

「生きたまま埋められないように身体は解剖に回してくれ」

 

 

こんなふうにショパンに言わしめてしまうほど

 

彼の呼吸器の疾患は辛く苦しくて

 

すぐそこまで近付いている死神の影を

 

強く感じていたのでしょうね。

 

 

 

昨年ショパンコンクールが延期になり

 

もうすぐ開催されますが

 

奇しくも、世界を震撼させているコロナウィルスは

 

ショパンの命を奪った肺結核と同じ呼吸器の病気。

 

 

なんだか不思議な気がします。

 

 

 

 

 

ショパンが最語に書いたマズルカ68-4の直筆譜

 

 

 

 

 

ショパン:マズルカ 1 Op.68-4

ルービンシュタイン

 

 

 

 

その演奏は驚くべきものだった。

 

こんな南の果てで、これほど素晴らしい『悲愴』を聴けるとは思いもよらなかった。

 

弾き終わると彼は言った。

 

「ではショパンを弾きます、よろしいですか?」 

 

そしてピアノの上に置いていたベートーヴェンの胸像をショパンのものに取りかえた。

 

「ワルツとマズルカ、どちらがお望みでしょう?」


「マズルカを」


「私がいちばん好きな曲を弾きましょう。ショパンの手になる最後の作品です」


そうして彼は、ショパンが死の床で書き取らせたマズルカを弾いた。

 

風が通りでひゅうひゅうと鳴り、墓石に舞う葉のように音楽がピアノからぼうっと立ち現れて、自分が天才の目の前にいるように感じられた。

 

 

 

ブルース・チャトウィン 『パタゴニア』より

 

 

 

 

 

 

 

牛田くんの演奏、楽しみですね。

 

 

 

 

 


 

そろそろ、日本を発つ頃でしょうか…。