阪神・淡路大震災は、
22年前に起こりましたから
今の大学生は、
災害後に生まれた世代
ということになります。
 
未だ被災経験のない世代への
防災に関する教育は、
神戸でも課題とされています。
 
日本で唯一の環境防災科がある
兵庫県立舞子高校の諏訪清二先生は、
「未災者」の教育が
大事とおっしゃいます。
 
 
 
「災害について知りたい」
「理解したい」
 
そして、
「より良くしたい」
 
と思っている未災者と、
実際に被災された方々の
橋渡しができればと、
ささやかではありますが、
私もまた、実践的な学びを仕組み、
仕掛けてきました。
 
 
 
 
しかし大切なのは、
「私からあなたへ」
という、一方通行にならないこと。
 
 
善意が悪意として
受けとめられないためにも、
一方通行の矢印の取り組みは
避けなければならないからです。
 
 
そこで、毎年、
東京電力福島第一原子力発電所から
20km圏内に位置する
福島県の楢葉町(ならはまち)に
学生と共に伺い、
 
楢葉町役場や、役場と連携して
住民の生活を支援する団体
(一般社団法人ならはみらい)などと共に、
その地域に暮らす、一人一人との関わりを
大切にする取り組みを行っています。
 
 
そして、そういった活動を通して、
「防災」の活動にも
力を入れるようになりました。
 
そこで大切にしているのが
「防災」を、その地域に馴染むように
アレンジすることです。
 
 
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そこで、今回行ったのが
「かいものdeぼうさい」です。
 
 
 
詳しくはこちらダウン
 
「かいものdeぼうさい」
前編・中編・後編
 
 
そして、実際に買ったもので行った
「ゲリラ防災訓練」
 
その様子はこちらダウン
 
続編
 
 
 
その報告は、
立命館大学生命科学部
生命医科学科三回生
 
ジュニア、こと
 
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上田 隼也くん。
 
少子化対策プロジェクト
REFLE.の代表でもあります。
 
 
 
僕は、専門は生命科学部なのに
なぜ、「防災」に興味を持ったか…
 
 
それは、僕自身
熊本県益城町出身だということです。
 
僕が生まれ育った
熊本県益城町は、
昨年起こった熊本震災で、
被害が1番大きかった地域です。
 
僕はその時、草津にいたので
実際には被災していません。
 
でも、テレビで流れてくる映像には、
昔、通い慣れた通学路が
めちゃくちゃになっていたり、
死亡者リストに
知っている名前を見つけたり…
 
そんなことを、
リアルタイムで経験しました。
 
 
「熊本に帰らなければ」
そう思ったけれど、
果たして自分が帰省して、
なんの意味あるんだろう…
 
今草津にいる自分には、何ができる? 
何が必要なんだろう…
 
その時、自分と向き合いながら
災害について、
考えるきっかけになりました。
 
 
そして、この経験が、ここ草津で、
何か役に立てることがあるんじゃないか…
 
 
ということで、
防災おにぎり委員の活動や
今回の
「おかいものdeぼうさい」そして
「ゲリラ防災訓練」に
関わらせてもらいました。
 
 
今回の
 
「おかいものdeぼうさい」は、
災害が起こった後3日間、
何があれば生き延びられるか…
決められた金額で、
必要なものを買い揃える
という企画でした。
 
 
そして、「ゲリラ防災訓練」では、
 
災害後に、
電気ガス水道が止まったと設定し、
実際に買ったもので過ごしてみる、
 
そして、その様子をLINEを使って
発信し、みんなで共有する、
 
という訓練を実施しました。
 
 
僕自身、この2つの企画のおかげで
「自分が今、何をしているのか」
「人は、何を考えているのか」
 
世代を超えて、理解を深められたと
感じています。
 
 
 
小学生代表で参加した
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堀江善くん。
 
水や缶詰など必要最低限の物を購入し、
それに加えて、なんと、
ダンボールを持ってきました。
 
それは、一度防災キャンプを経験して、
そこでダンボールが、ベッドになる
という、学びを踏まえて
持ってきたそうです。
 
 
「防災訓練」
やって終わりじゃなくて、
こうやって、実際にやってみて
学んだことが生かされていたり、
その情報を共有できたりして
 
本当に素晴らしい企画だなと
僕自身感じました。
 
 
 
 
「ちょっと一言いいですか?」
 
ここで、いきなり、
 
なおちゃんか、発言。
 
 
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「息子の善は、昨年11月に
   滋賀大学で防災キャンプに参加しました。
 
   実際に大学の外で
   一晩過ごす、というものでした。
 
滋賀大防災キャンプについては
こちらダウン
 
 

防災キャンプ@滋賀大×UDCBK×

ぼうさいおにぎり委員会

 

①〜③

 

http://ameblo.jp/umareru-minakusa/entry-12227852638.html

 

http://ameblo.jp/umareru-minakusa/entry-12223873758.html

 

 

http://ameblo.jp/umareru-minakusa/entry-12227939240.html

 

 

 

 

   その時に、大学生から、
   ダンボールの使い方を教わりました。
 
   ダンボールの間に1つ支えを入れると
   強度が生まれて、
   それがベッドになる、ということ。
 
   息子は、それをずっと覚えていて、
   しかも、
   全部同じ高さのダンボールを
   選んできていました。
 
   母親の私は、何も教えてません。
   ただ、自分の好きなことを
   やっていただけ。
 
   でも、そんな後ろ姿を見て、
   息子はちゃんと学んでいました。
 
 
   あと、「おかいものdeぼうさい」の時に、
   お金を渡されてすぐに
「本買っていい?」って、
   聞いてきた。
 
   善は、本が大好きだから。
 
   非日常でも、
   自分が1番ハッピーに
   暮らせるものを買うって
   すごく大切なことだと思う。
 
   だって、非日常に陥った時に、
   非日常のものしかなかったら
   人は、きっとパニックになる。
 
   非日常の時でも、
   日常に当たり前にあったものが
   同じように、自分の近くにあれば、
   それはきっと、心の支えになるから。」
 
 
 
……
 
 
上田くんによる発表が終わり、
 
次は、いよいよ
ゲリラ防災訓練参加者の
実践報告タイムです。
 
 
つづく。