もうすっかり秋ですが、先日の9/20(土)~22(月)に
ささやかに遅い夏休みをとって2泊3日の小旅行に行ってきましたぁ♪
ささやかに遅い夏休みをとって2泊3日の小旅行に行ってきましたぁ♪
旅先は栃木県の北部。

本来なら全国的に有名な鬼怒川温泉街が近くにあるので、そっちに泊まるのが定番かもしれませんが、
「鬼怒川温泉」には前職の社員旅行でボクは行った事もあったし、割とアクセスもいいのでいつでも行ける。
せっかくなのでちょっと足を伸ばしてもう少し奥地の温泉場に行ってみようと思いました。
国道121号を会津若松方面に目指し鬼怒川温泉街を通り抜けて、
野岩鉄道の会津鬼怒川線と並走しながら山道を登っていくと、
鬼怒川と男鹿川が合流する辺り、八汐湖川治ダム近くにその温泉街はあります。
野岩鉄道の会津鬼怒川線と並走しながら山道を登っていくと、
鬼怒川と男鹿川が合流する辺り、八汐湖川治ダム近くにその温泉街はあります。

わずか10軒ほどの旅館やホテルが立ち並び、有名な観光地である日光や鬼怒川の、
まさに奥座敷と呼べるひっそりとした風光明媚のたたずまい。
今回、我が家が羽を伸ばすのは「川治温泉」です。
そしてホームページにも登場している美人女将が迎えてくれた宿は「明月苑」という、
最近リニューアルしたか、建て直した様な清潔感があるのに、古民家の様なつくりで趣を失わない
落ち着いた空気感に居心地がよくなる温泉宿。
最近リニューアルしたか、建て直した様な清潔感があるのに、古民家の様なつくりで趣を失わない
落ち着いた空気感に居心地がよくなる温泉宿。
チェックインすると一口サイズのラスク「日光ラスク」とお茶でさっそくおもてなしをしてくれました。
夕飯直前なのに『お腹が空いたぁ~』と言い出し始める長男にもうれしかったです。
夕飯直前なのに『お腹が空いたぁ~』と言い出し始める長男にもうれしかったです。

部屋に荷物を置いたら、さっそくお湯をいただきましょう!
男湯はボクと長男、女湯には相方と次男に分かれて入ります。
今回もほぼ貸し切り状態でゆっくりと入れました~♪
今回もほぼ貸し切り状態でゆっくりと入れました~♪
この「明月苑」には内風呂のゆったりとした大浴場と、庭園露天風呂があってどちらも源泉かけ流し。
泉質は「アルカリ性単純泉」で無味無臭無色透明。
泉質は「アルカリ性単純泉」で無味無臭無色透明。
アルカリ性なので幼児のお肌に優しいことはもちろん、不要な角質をとりやすくする乳化作用があり、
発汗により毛穴の汚れの排泄を促進させてくれる「美肌の湯」としても重宝されているそうです。
発汗により毛穴の汚れの排泄を促進させてくれる「美肌の湯」としても重宝されているそうです。
また、古くからケガに対する効能があるとされ、「傷は川治、火傷は滝(鬼怒川温泉)」と称され、
幕末時にはあの新撰組の副隊長「土方歳三」が宇都宮の戦いで受けた弾傷を治すため
湯治をして会津に行ったと言われているお湯なんですよ。
幕末時にはあの新撰組の副隊長「土方歳三」が宇都宮の戦いで受けた弾傷を治すため
湯治をして会津に行ったと言われているお湯なんですよ。

そんな会津西街道の宿場町として、また湯治場として栄えた「川治温泉」の開湯は
自然がもたらした災害、そしてそれを回避した幸運から生まれた温泉場なんだそうです。
1723年、この近くにある「五十里湖」の堰が連日振った大雨によって決壊し、
その下流にあった多くの村や家屋は未曾有の大洪水に襲われ大きな被害を受けました。
その下流にあった多くの村や家屋は未曾有の大洪水に襲われ大きな被害を受けました。
ただしこの近辺の川治村では決壊の危険を感じて高台に非難したため、
幸いな事に亡くなった方は一人もいなかったそうなんです。
幸いな事に亡くなった方は一人もいなかったそうなんです。
そして洪水が収まって数日後、川治村の筏流しが濁流によってえぐられた川岸から
湯煙があがっているのを発見。
近づいてみるとそこから温泉が湧き出していたというのですよ。
湯煙があがっているのを発見。
近づいてみるとそこから温泉が湧き出していたというのですよ。
それから、川治村は温泉場として発展していったんだそうです。

今も昔もそんな自然がもたらす災いは計り知れないほど巨大で、
それに直面した時に人はその無力さを感じてしまうことは多くありますが、
時に自然は人に大きなものを与えてくれているということも忘れてはなりませんね。
「川治温泉」はそんな自然の力を改めて感じさせてくれるお湯でした。
ちなみに現在の「川治温泉」の湧出量は全体で毎分約4000Lもあり、
川から約15mほどの横穴から自噴しているそうですよ。
川から約15mほどの横穴から自噴しているそうですよ。
ということで、自然が与えてくれる恩恵はお湯だけではなく、わかりやすいところでは「食」もその一つ。
ちょっと長く浸かってしまいましたが、お湯の次は夕飯を味わいましょう!
食事は部屋から出てすぐ近くの個室に用意されていました。
もう一組宿泊できそうな部屋を使っての食事専用部屋だなんて贅沢ですねぇ~
もう一組宿泊できそうな部屋を使っての食事専用部屋だなんて贅沢ですねぇ~
しかも、食事の内容もかなりこだわったもの。

添えられていた献立表によると・・・
『長月の御献立』
【食前酒】巨峰酒
【先付】巻湯波旨煮、秋茄子、湿地(キシメジ科のキノコ)、とび子、柚子こしょう
【前菜】榎木紅葉合え、栗甲州煮、穴子小袖寿司、小芋田楽、銀杏松葉串、食パン博多揚げ、
【御造里】岩魚二種盛り、帆立、山葵、あしらい一式
【煮物】那須三元豚角煮、馬鈴薯、ペコロス、紅葉麩、絹さや、練りからし
【蒸物】小蕪、粟麩、三つ葉、菊花餡、山葵
【揚物】鰈香味揚げ、長芋唐揚げ、青唐、稲穂、レモン
【焜炉】八汐鱒しゃぶしゃぶ鍋、舞茸、白菜、水菜、長葱、椎茸、豆腐、
やまぶし茸、人参、マロニー、紅葉卸し、万能ネギ、ポン酢
【食事】栃木産米、汁 赤だし、香物
【水菓】マロンムース
【食前酒】巨峰酒
【先付】巻湯波旨煮、秋茄子、湿地(キシメジ科のキノコ)、とび子、柚子こしょう
【前菜】榎木紅葉合え、栗甲州煮、穴子小袖寿司、小芋田楽、銀杏松葉串、食パン博多揚げ、
【御造里】岩魚二種盛り、帆立、山葵、あしらい一式
【煮物】那須三元豚角煮、馬鈴薯、ペコロス、紅葉麩、絹さや、練りからし
【蒸物】小蕪、粟麩、三つ葉、菊花餡、山葵
【揚物】鰈香味揚げ、長芋唐揚げ、青唐、稲穂、レモン
【焜炉】八汐鱒しゃぶしゃぶ鍋、舞茸、白菜、水菜、長葱、椎茸、豆腐、
やまぶし茸、人参、マロニー、紅葉卸し、万能ネギ、ポン酢
【食事】栃木産米、汁 赤だし、香物
【水菓】マロンムース

ホームページの前情報によると、新鮮な地の物や旬の食材へのこだわりはもちろん、
美容と健康を意識した料理づくりを心がけているそうで、女性にうれしい「イソフラボン」や「コラーゲン」と、
夕食一食で一日分の野菜を食べられる様に野菜の力「ファイトケミカル」を意識し、
身体にうれしい献立になっているそうです。
そんな栄養素的なことはボクにはよくわかりませんが、ボクが一番感動したのは【御造里】。
よく海が遠い旅館であってもマグロの刺身とか出ることって多いですよね?
日ごろから『これって地の物でも無いし、新鮮でもないよなぁ・・・』と思っていたのですが、
ここのお刺身はなんと川魚の「岩魚」!
日ごろから『これって地の物でも無いし、新鮮でもないよなぁ・・・』と思っていたのですが、
ここのお刺身はなんと川魚の「岩魚」!
「岩魚」のお刺身って初めて食べましたが、やっぱり山の宿ならではの味ですよねぇ。

そんなこだわりの食事に、お風呂上がりの「生ビール」。
そして食前酒の「巨峰酒」を相方からもらい2杯。
さらに栃木県氏家町の酒蔵、仙禽酒造の「吟なま」(吟醸生)という地酒を飲んでいい気分♪
もう満足満足で、ごちそうさまでしたぁ~♪
本来ならいつもここで息子が寝てからもうひと風呂入りに行くのですが、今回はここでzzzzz
よくよく考えると、いつも長男と一緒に入っていてこれまでろくにゆっくりと浸かれなかった事もあったので
もう一度入りなおしをしていたのですが、今では長男も成長したので初回でも充分ゆったりと入れる様になりましたよ。
もう一度入りなおしをしていたのですが、今では長男も成長したので初回でも充分ゆったりと入れる様になりましたよ。
逆に今は相方が必ず入りなおししなければならないので、2人とも交代で入りなおしすると
それはそれで遅くなっちゃいますしね。
それはそれで遅くなっちゃいますしね。
相方には悪いですが、次男が女湯に入れなくなるまでそんな段取りで先におやすみなさ~い・・・

とは言っても、朝が弱いボクでも早目に起きて朝の露店風呂は欠かせませ~ん。
いつもより早目に寝て、さらに誰もいないお風呂に爽やか気分♪
調子にのって長男に引き継いだ温泉モデルも久しぶりに復活です!
調子にのって長男に引き継いだ温泉モデルも久しぶりに復活です!
誰もいない浴場で、デジカメを使ってタイマーで自撮り・・・これってかなりリスクもあるんですよ。
ボクのカメラは防水じゃないので濡れない様にしなきゃいけないうえに、
温泉の成分って錆びさせるモノが多いので湯気だってあまり良くない。
温泉の成分って錆びさせるモノが多いので湯気だってあまり良くない。
さらに大がかりな三脚なんて使う訳じゃないから不安定な岩場に直接カメラを置くので、
転がり落ちたっておかしくないですし。
それ以上に、浴場に誰もいない瞬間を狙うのも難しいし、
このタイマー撮影の瞬間誰かが入ってきたらかなり恥ずかしい。
転がり落ちたっておかしくないですし。
それ以上に、浴場に誰もいない瞬間を狙うのも難しいし、
このタイマー撮影の瞬間誰かが入ってきたらかなり恥ずかしい。
よくもまあ、今まで苦労して温泉自撮りをやってきたもんだと、改めて感心しちゃんました。
そんな無駄な努力の結晶をご覧になりたい方は過去の温泉宿の記事を探してみてくださいね。
そんな無駄な努力の結晶をご覧になりたい方は過去の温泉宿の記事を探してみてくださいね。

ってことで宿代は現金でしか支払いはできませんが、それも愛嬌。
お湯はもちろん、食も空気も雰囲気も充分に「明月苑」でいただき、
贅沢過ぎるひと時を過ごして大満足でチェックアウト。
贅沢過ぎるひと時を過ごして大満足でチェックアウト。
最後に飴玉が入った交通安全と書かれたお土産をいただき「川治温泉」を後にしました。
日光川治温泉「明月苑」 栃木県日光市川治温泉川治63 電話:0288-78-0119 ※料理の内容等は季節やプランによって変更があります。

次の目的地へ向かう道には、「川治温泉」の開湯のきっかけとなった
あの「五十里湖」のダムがあったのでしばし眺めました。
「五十里湖」は江戸時代に起こった「日光大地震」によって出来た天然の湖で、
日本橋から50里の距離にあるのでそう名付けられたそうですよ。
日本橋から50里の距離にあるのでそう名付けられたそうですよ。
その後、あの決壊とかがあったので男鹿川をせき止め、6年の歳月をかけてダムを造り、
現在のダム湖となったそうです。
現在のダム湖となったそうです。
またさらに山奥に行くと新しく完成したばかりの「湯西川ダム」があるのですが、
その近くの道の駅「湯西川」に寄ってみると、そこには珍しい水陸両用バスがありました。
その近くの道の駅「湯西川」に寄ってみると、そこには珍しい水陸両用バスがありました。
このバスでダム湖にダイブし、「湯西川ダム」を湖面から間近に見る
「ダックツアー体験」というものが行われていましたよ。
「ダックツアー体験」というものが行われていましたよ。

そんなめったに体験できない大自然を満喫できるアトラクションでとっても魅力的でスゴく心ひかれたのですが、
乗車賃が大人3,000、子どもは3歳から小学生以下で2,000円、
さらに2歳以下の幼児も500円となかなかいいお値段なうえ、2時間後の予約までビッシリ満席の大人気。
まあ、急ぐ用事がある訳でもないですが、もう温泉という自然を満喫してきたばかりなので、
ここはスルーして当初の目的地を目指しましょう。
ここはスルーして当初の目的地を目指しましょう。
次の予定は次男のために行きたいと思っていた場所なのですから。
・・・つづく。