日本海の浜辺で愛燦燦と | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

8/9(金)~11(日)の3日間は「新潟まつり」 で新潟市街が盛り上がりましたが、
毎年その土曜日の夜には新潟市内でもう一つ楽しみにしている別のイベントがあるんです。

それはボクが一年間で一番好きな「日本海夕日コンサート」

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ボクの家から歩いて10分の「青山海岸」で、
年々狭くなっていっている砂浜に一夜限りの巨大ステージを組んで
毎年様々なアーティストが日本海に沈む夕日の中で音楽を奏でるという、
海無し県出身のボクにとってはなんとも贅沢極まりないコンサートなんです。

なんで毎年「新潟まつり」と同じ日に行なわれるんだ?
今年はでもこの日に花火があるらしいし、ずらしてくれればいいのに・・・

と思いつつ、この大好きなイベントが最優先。

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スーパーでお総菜を買い、ビールやお茶も用意、
相方が茹でてくれた茶豆やトウモロコシも欠かせません!
そして、アルビのアウェイの試合も録画にして息子と2人きりで出かけました。

相方は日中の「新潟まつり」で疲れたみたいでお留守番。

始まる前にちょっと雨が降って心配だったけど、なんとかやんでくれました。
夕日は期待できないけれど、過ごしやすい気温でいいかも。

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今年で28回を迎える「日本海夕日コンサート」は「日本海夕日キャンペーン」の一環として、
新潟市をはじめ、いろいろな企業、団体、個人からの協賛金と、
新潟大学をはじめたくさんの地元の方のボランティアで成り立っていて、
なんと、入場は基本無料!

ただし、入り口で一口500円からのカンパ金の呼びかけがあるので、
こんな素晴らしいイベントが永遠に続いていって欲しいので必ずカンパしていますよ。

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これまで、渡辺美里や鈴木雅之が来た時は盛り上がったなぁ~♪

やっぱり、夕日が沈む頃から真っ暗になる頃が一番盛り上がるんですよねぇ~
THE BOOM、中西圭三、杉山清貴、元ちとせ、大江千里、なども良かったぁ。

今年は全国の街かどでストリートライブをやっている
新潟県出身の2人組「ひなた」からスタート。

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まだ、時間が早かったので会場に到着した時にはすでに終わっていて、
次の「Do As Infinity」が始まっていましたよ。

ボーカルの「伴 都美子」が好きなボク的にはここが一番のメインだったのですが、
まだ夕日も沈まない早い時間になっていました。

つづいて演奏中に夕日が沈むという一番いい時間の登場は「上妻宏光」。

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・・・って、誰?

どうやら津軽三味線の奏者で、これまでの三味線の観念にとらわれず
ジャズやロック等ジャンルを超え、世界をツアーで回るほどの有名な人らしい。

しかし、いざ演奏が始まると聞いた事がある曲もあって、
しかもこの夕暮れの日本海にスゴいマッチしていてカッコイイ~♪

途中から新潟市出身の津軽三味線奏者「史佳」も加わり「佐渡おけさ」も演奏。
波の音と相まっていい情景を作り出していました。

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本来、砂浜でのコンサートは潮風が楽器に悪影響をあたえるし、
不規則な反響をする砂や波は音響調整も難しく、演奏する事に適していない・・・

いや、むしろ物理的には悪条件らしいのです。

でも、こうして自然の中に人が音によって融合出来るこのコンサートは
それを凌駕する特別な価値がありますね。

退屈かと思っていた息子もナゼか大人しくレジャーシートに座って、
物を食べながら大人しく聞きいっています。

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そして、今年のトリを飾るのが「小椋佳」。

・・・名前は聞いた事あるけど、よくわからないなぁ?

約300人に約2000もの曲を提供してきたシンガーソングライターであって、
銀行員であり、馬主でもある69歳のお爺ちゃんだそうですが。

しかし、いざ演奏が始まると聞いた事ある曲ばかり!?

布施明の「シクラメンのかほり」、中村雅俊の「俺たちの旅」、堀内孝雄の「愛しき日々」、
美空ひばりの「愛燦燦」などなど・・・

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え!?これらの曲はみんなこの人が作ったの?
ちょっと時代は一昔前だけど、スゴいお爺ちゃんなんじゃん!!

そう言えば、今回の観客の年齢層が高いのはそういう事だったのかぁ!

例年の様なスタンディングでノリノリの青山海岸では無く、
手拍子しながら横にスイングする、のんびりとした雰囲気だったけど、
今日の様な過ごしやすい夕暮れにはピッタリでしたよ。

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その雰囲気を息子も感化されてなのか? 

周りに迷惑かけないか心配だったけど、
砂遊びをしながら2時間以上もレジャーシートに座っている事ができましたよ。

息子と言えば、小椋佳の息子さんが高校生の時に突然病気になって
生涯植物人間のままだと宣告されて辛く悲しい日々を過ごしていたのだけれども、
自分の作った曲を聞かせた事が切っ掛けで、奇跡的に回復したという曲、
「あなたが美しいのは」をを最後に花火の打ちあがる中「夕日コーラスキッズ」と歌いました。

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そして、グランドフィナーレは出演者が全員そろい、夕日コーラスキッズと
定番の「いま地球(ふるさと)が美しい」を大合唱。

最後に再び花火が上がったのですが、さすがにこれには息子も大興奮!

こうして今年は例年と違ってしっとりとした「日本海夕日コンサート」が幕を閉じました。

息子は迎えにきてくれた相方に会うと、興奮気味に『花火とお砂遊びが楽しかった♪』と報告。

コンサートの事はまるで触れてなかったですが、
きっと記憶のどこかに耳から入ってきた波や風、そして音楽が記憶に焼き付いていることでしょう。

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冬の日本海は暴風雪に波しぶき、砂まで飛んで来てとても近づける場所では無いけれど、
夏はホントに静かで素敵で大切にしたい場所です。

それが歩いて行けるところにあるなんて、なんて恵まれているんでしょう。
こんな夏の日がずっとずっと続けばいいのにな・・・

前回も書きましたが、やっぱり大好きだなぁ~新潟の夏♪