新潟はせんべい王国 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

新潟はまだ梅雨明けしないジメジメとしたこの季節。
息子を外で遊ばせたいせっかくの週末もなかなか思う様にはいきません。

かと言って家でジッとしている事があまり好きではない我が家。
どこか室内で気楽に楽しめる場所が無いかと考えていたら、まだ行っていない場所がありました!

それは新潟バイパスの濁川I.Cで下りて車で1分のところにある「新潟せんべい王国」。

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新潟県は米どころらしく全国の50%以上をしめる米菓の年間生産量の1位!

ここはその米菓産業の発展の歴史や、せんべいについて見て、体験して、味わえ、学べる
「おせんべいのテーマパーク」なんですよ。

2002年に誕生して多くの新潟観光のツアーコースにもなっているこの場所に
新潟で生まれ育った相方や、10年以上住んでいるボクがまだ1度も足を運んだことないなんて・・・

まあ、近くていつでも行けると思うと意外と行くかないもんですよ。

で、この湿気の多い時季に「おせんべい」に結び付くのもいかがなものかとは思いましたが、
行ってみたら入場無料の割にはかなり楽しめちゃいましたよ♪

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まず最初に目についたのは、この「ばかうけ稲荷」。

そう、実はここ「ばかうけ」で有名な「栗山米菓」が運営している施設なんです。

「アルビレックス新潟」サポーターのボクとしては米菓と言えば
大スポンサー「亀田製菓」様をひいきにしていることもあったので
ここから足が遠のいていたっていうのも事実なんですけどね。

そしてこの「ばかうけ稲荷」は栗山米菓の創業時の社長、栗山源太郎が
工場設立の際にその守り神として「大友稲荷」より分霊してもらったのが始まりだったそうです。

単なるアミューズメントのオブジェじゃなくて、ちゃんとご利益のある神社だったんですね。

まずはボクらもしっかりお参りし、「ばかうけおみくじ」(100円)も引いちゃいました。

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結果は「大ばかうけ」(大吉)~♪

「ばかうけ」の「ばか」とは新潟弁で「すごく」の意味なので、「すごく大ウケする」運勢みたいですよ。

さて、縁起のいいところでさっそく「わくわくボリンの体験館」に行ってみましょう。

中に入るともうお醤油の香ばしい臭いが漂っていますよ♪

思ったほど広いスペースでは無かったですが、最近出来た施設でもないのに
人もいっぱいいてなかなかの賑わいでした。

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駐車場から見られる工場ラインが稼働していなかったのは残念ですが、
「工場見学コーナー」ではガラス越しにおせんべいを焼く職人技が目の前で見られます。

しかしなんと工場内の室温は驚きの40℃超え!

これは夏場じゃなくてもこの灼熱はキツい環境ですねぇ。

ただこの炭火で職人さんが手焼きで作るのは「米兆」という特別なこだわりおせんべいで、
量産向けの商品はもちろんオートメーション化されていますよ。

そして、うれしい事に焼き立てで素焼きでまだ味付けされていない貴重な
「米兆」を試食できる事ができました。

味が付いていなくても焼き立てのおせんべいって美味しいですねぇ~♪

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つづいてこの「せんべい王国」のメインと言える「手焼き体験コーナー」。
おせんべいを自分で焼いて食べることができます。

コースは、直径約25㎝円形かハート型の超大判おせんべい1枚に好きな絵を描いて焼ける
「超特大絵かき体験」(1,200円)。

小さなおせんべい6枚を焼いてその場で熱々を食べられる「薄焼き手焼き体験」(600円)。

また、10種類のパウダーを自由に組み合わせて、オリジナル味の「ばかうけ」が作ることができる
「ばかうけ味付けコーナー」(600円)。

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ボクらはハート型の超大判おせんべい手焼きに挑戦です!

最初は練ったフニャフニャのおせんべいを火であぶって乾かします。

あぶった面は水分が飛ぶので反ってきますので、
裏返したり押さえつけたりして平らにしていくのですが、とにかく火が熱い!

息子は最初、ヤケドしないか心配になるほど『やりたい~』と
勢いよくトングを持って挑戦しはじめましたが、
この熱さに負けてすぐ涼しい扇風機の近くに逃げちゃいましたよ。

大人でも顔が熱くなるのに、2歳児の息子にはまだ無理・・・

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でも次の行程、乾かして堅くなったおせんべいにお絵描きではまた積極的に参加。

幼稚園でもすっかり人の顔を描けるようになった息子は、
得意になって醤油を筆にたっぷり着けて描きまくっていますよ。

あんまりベッタリつけるとコゲちゃうのになぁ・・・

ちょっと焼き色を着けたら絵が浮かび上がってきましたよぉ。
さらに今度は全体に大きなハケで醤油を塗って味付けし、仕上げ焼きとなります。

この最後の焼きが最初の乾かし以上に灼熱。

顔が熱くなるどころか、汗はダラダラかくし、目も開かないほどだし、
トングを持っている腕も悲鳴を上げています。

そして何とか苦労の末完成♪

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美味しいものを作るってやっぱり簡単なことじゃないんですね。
これはある意味貴重な体験ですが、出来れば冬場の方が良かったぁ~

つづいて挑戦したのは「ばかうけ」の味付け。
「超特大絵かき体験」とセットにすればお得な価格で体験できます。

「ばかうけ」には最近流行りの地域限定版が発売されていて、その味は50種類以上の味があるそうですが、
ここにはその内10種類もの味のパウダーが並んでいます。

そして、それをまだ味が着けられていない素の10枚の「ばかうけ」を少し温め、
ビニール袋に好きなパウダーと一緒にいれてシャカシャカすれば完成!

だいたい2枚の「ばかうけ」に対して、付属のスプーン1杯でちょうどいいと言うので、
ボクらは5種類の味を作りましたよ。

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ホントは味を自由にブレンドしても良かったのですが、息子に言われるがままパウダーを選択したので
混ぜるのはやめておきました。

ボクが選ぶんだったら「せんべい王国限定」っていうのもあったのでそれを選んでいたと思いますが、
そうしなくて後のち正解だったことが判明・・・

こうして、新潟限定「かに味」と「枝豆味」、千葉限定「あさりバター味」、静岡限定「桜えび味」、
大阪限定「お好み焼き味」の5種類の「ばかうけ」と、
息子が顔を描き、相方とボクで共同で焼いた巨大せんべいを、しっかりとパックし、
専用BOXに入れて完成で~す♪

オリジナル絵馬ももらい、いい思い出ができました~

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その時、観光ツアーのバスが到着して多くのお客さん達が入ってきましたよ。

そして「ばかうけ」のキャラクター「バリン&ボリン」が出迎えていました。

2001年まで「ばかうけ」のキャラは「青海苔千兵衛さん」という
いかにも昔の農民って感じの人がやっていたのですが、
時代の流れでキモカワキャラになってしまったんですね・・・

最初は「バリン&ボリン」にみんな群がっていて写真を撮られまくりだったのですが、
観光客が体験コーナーに行ってしまったら、2人はポツン・・・
と寂しい感じになってしまったので、ボクらが行って一緒に撮りまくりましたよ。

たしか、写真を撮ってくれたお姉さんが『はい、チーズ』の掛け声の代わりに
『はい、バリンボリン』と言っていた気がします。

おせんべいを食べる音から名がついた「バリンボリン」ですが、
カメラがバリンボリンになっては困りますね。

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次に外にある「特設飲食コーナー」に行ってみました。
外は雨が降っていましたが、自由に使える傘が設置してあったので助かりましたよ。

ここでは「せんべい王国」ならでは珍しいメニューが並んでいるんです。

その中でも一番の名物は「せんべいソフト」(400円)。

これ専用に焼かれて砕かれたおせんべいにソフトクリームが盛られ、
そこに特製醤油をかけたオリジナルスウィーツ。

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軽いサクサクしたせんべいと冷たいソフト、そして醤油とソフトの甘しょっぱいコラボと、
みたらし団子の様でそうじゃない新食感。

そして、「ぬれおかきコロッケ」(150円)かなり美味しくてまた食べに来たくなりそうな絶品!

その他、「ばかうけコロッケ」「お米ナゲット」などメチャクチャ興味のあるメニューばっかり!

キワモノじゃなくて、ちゃんと美味しいここでしか味は絶対に食べ逃さないようにしないとですね!

つづいて行ったのはもう1つの建物「うまうまバリンのおみやげ屋」。

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ここではその名の通り、おせんべい以外に観光客向けの新潟のお土産も少々あるし、
ナゼか懐かしい駄菓子売り場などもありますが、
メインは全国各地でしか買えないはずの「ばかうけ」が大集合していて買えるんですよ。

さらにここでしか買えない新潟せんべい王国限定の「若鶏の半身揚げ味」「塩引鮭味」
「せんべいソフト味」「イカ七味マヨネーズ味」もありました。

あ、これはさっき「ばかうけ味付け体験」で試したかった味だ!
買って帰ろうかなぁ・・・と思ったのですが、これがなんと試食し放題。
おお、さっきは息子のセレクトで別の味にしておいて良かったぁ~

試食大好きな息子は遠慮なしにバリンボリンと食べていますよ。

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また、この施設には「せんべい王国」という名にふさわしく、
「栗山米菓」だけでなく新潟県の主な米菓メーカーを紹介していたり、
新潟の米菓産業が発展した理由や歴史、米菓の製造工程など
ミニチュア模型や展示資料を通して学ぶことができるんです。

新潟は原料である米が育つための水や風土が良いというのももちろん大きな理由ですが、
米菓産業においては特に戦後、他県には見られないほど、官民一体となっての共同の技術開発や、
経営の面まで支援があったからというのが大きな理由なんだそうですよ。

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美味しいお米が育つ環境に恵まれた米どころの新潟だから、
ごはん、日本酒、米菓が美味しいのは当然とは思っていましたが、
それに驕らず努力し続けてきた新潟県民の軌跡が、この新潟県を「せんべい王国」と
言えるまで育んできたんですね。

お酒などに比べてその食感から軽く見られがちな米菓ですが、新潟が大きく誇るべき食文化。

そんな食文化に楽しく触れあえるのが「新潟せんべい王国」なんですね。
ぜひ、県外から訪れた方も、そんな新潟の米菓を体験していってくださいな。

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今は「段ボール迷路」が特別設置してあって、
息子は靴を脱いで思う存分大きなお兄ちゃんと一緒に遊んでいましたよ。

夏休みはぜひファミリーでバリンボリン♪
「新潟せんべい王国」

新潟県新潟市北区新崎2661
電話:025-259-0161
営業時間:9時半~17時(時季によって延長あり)
年中無休(臨時休業あり)