芦ノ牧温泉で湯ったり♪ | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

6/15(土)、新潟から「SLばんえつ物語」に乗って会津に訪れ、
会津鉄道の「会津浪漫号」で「塔のへつり」を見学しようとしたところ、
大雨に降られてビショ濡れになったボクら家族は、この日泊まる宿に向かいました。

到着したのは再び「芦ノ牧温泉駅」。

そう、前回会津に来た時は「東山温泉」に浸かったので、
今回はもう1つ会津で有名な温泉「芦ノ牧温泉」を味わう事にしたんです。

駅には今夜お世話になる「芦ノ牧プリンスホテル」の方が迎えに来てくれましたよ。
そこから車で約10分、大川を見下ろす高台に芦ノ牧温泉街はあります。

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ちょっと時代を感じさせる建物ですねぇ。
きっと「プリンスホテル」って言っても西武グループとは関係ないんでしょう。

実は6日前に芦ノ牧温泉で泊まれる宿を探したらここしか空いていなかったんですよ。
でも、クチコミを見たらかなりコストパフォーマンスがいいと評判だったんです。

建築物の老朽化は否めませんが、それもまた温泉の情緒ですよ♪
部屋の窓から見える温泉街に立ち上る湯けむりもいい感じです。

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少し部屋で休憩したかったのですが、息子が『おんせんいく』とうるさいので、
さっそく子ども用の浴衣に着替えて温泉を味わいに行きましたよ。

お風呂は内湯と露天風呂の2つ。
ちょうど18時から夕食のお客さんが多かった様で空いていました。

身体を洗ったら息子が露天風呂に行きたがったのですが、
屋根は無く雨が降っていたので少しだけ浸かって内風呂へ。

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すると内風呂は結構な熱さ!

そこそこ熱いお風呂を経験してきた息子だったけど、これはちょっと熱すぎ。

脱衣所には『源泉は60℃あり、加水して温度調節していますが、
熱かったりヌルかったりする場合もあります。
その時にはフロントに申しつけください』という内容の貼り紙がされていました。

まあ息子は水遊びが出来れば満足だし今回はこれでいいか。

さあ、ボクらの夕飯まではまだ時間もあるので部屋でゆっくり過ごしましょう。

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・・・と思っていたのに、今度は息子が『たっきゅ~やりたい』と言いだしましたよ。

実はホテルに到着した時、フロントロビーで親子が楽しそうに
卓球をやっていたのを目撃していたんですよねぇ。

息子に卓球なんて出来る訳ないだろうけど、必死に素振りのマネをしてせがむので行きましたよ。

しかし、ロビーの卓球台に行ってみると、なんとそこでは強面のお兄さん達数人が先に遊んでいました。

ま、まあ、ラケットさえ握れば息子も満足だろう。

そう思い、余っているラケットを指し「1本だけ貸してください」と断りを入れると
兄さんたちは、『どうぞどうぞ、パパと一緒にやりなよ』と快く卓球台を譲ってくれたのです。
人は見かけによらぬもの、なんていい人達だぁ。

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卓球台には届かないので、踏み台の上に乗ってご機嫌良くポーズをとる息子。

ずっと電車に座りきりだったというのもあるけれど、お昼寝もしてないくせに元気だなぁ。

息子にボールを軽く打ってあげても空振りばかり。
なんだかその度に緊張感が走るのは、あのお兄さん達がしばらくボクらを見ていたから・・・

でも、フロントには続々と若いお姉さんたちが外からやってきていますよ。

どうやらコンパニオンの様で、もうすぐお兄さん達の宴会が始まるみたいです。
総勢20人近く来ていた気がしますが、このご時世に景気のいい旅行ですねぇ。

まったく卓球とは呼べなかった息子の初めての卓球を終え、いよいよ大広間で夕飯で~す♪

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げげ~!? こ、これはまさか! ば、馬肉じゃないですかぁ~っ!

ボクは競馬を始めてから馬肉を食べた事が無いんですよ。
それは苦手とか、馬がかわいそうで食べられないとかじゃなくて、
なんだか「運気」が落ちそうな気がしてあえて食べようとは思わなかったんですよ。

でも、今日のこの料理は「会津の郷土料理コース」。
会津は、熊本や長野と並ぶ日本三大馬刺しの地として有名。

ご当地の味には目が無いボクと、競馬好きなボクがしばらく葛藤していましたが、
中には『馬喰って、競馬に勝つ!』と言っていた競馬好きな方もいるのでボクもチャレンジしましたよ。

まあ確かに赤身の肉はとっても柔らかかったのですが、味はタレの辛味噌醤油の味ですけどね。

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その他、会津の郷土料理ばかりが並んでいるのですが、お品書きが無いからいまいちよくわかりません。

きっと、いちばん大きい魚の煮付けは「鯉の甘露煮」。
新潟でも内陸部では鯉を食べる風習がありますもんね。

また、この山の中の名物として海の魚が2つも並んでいるのにも驚きです!

だいたい海の魚は新潟の港でとれたものが多いそうですが、
昔は保存のきく乾物となってここまで運ばれてきたんだそうですよ。

その身欠きにしんを山椒の新芽と共に漬けたのが「ニシンの山椒漬」。
山椒が生臭みを消すと共に、腐敗も防ぐ効果があるんだそうです。

また、カチカチに干した鱈をじっくり煮て戻した「棒タラ料理」もありました。

当時は貴重で特別だったゆえに、今ではこの山中での郷土料理の代表になっている魚料理。
なんだか不思議ですね。

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もちろん山ならではの郷土料理もあって、新潟の「のっぺ」と似たような正月などには欠かせない
煮物の「こづゆ」は根菜類の他、貝柱や干し椎茸、銀杏、キクラゲなどが入っています。

また、「新五郎」という人が米を潰して串にさし、味噌をつけて火で炙って食べた「しんごろう」。
もともと仏前に供えて固くなったまんじゅうを揚げて食べたことからはじまった
「まんじゅうの天ぷら」は、デザートの「杏仁豆腐」と共に息子に食べられてしまいました。

まあ、ボクは会津では珍しいという麦焼酎「麦 玄武」を味わいましたが。

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一足はやくお腹いっぱいになった息子は、大広間の舞台の上でお遊戯を披露してくれましたよ。

息子の歌と踊りを肴に美味しいお酒を飲めるなんて、どんなコンパニオンの接待にも敵いませんね。

そんないい気分で部屋に戻ったら布団にゴロリン~と行きたいところでしたが、まだ敷いてありませんでした。

しばらく待っても敷く気配がないので、フロントに電話して敷いてもらったのですが、
息子の分の布団はいらないって言ってあったのにサービスで3人分敷いてくれました。

息子はいつもより広い布団に寝転んでよろこんでいましたが、さすがにすぐ眠りについてくれましたよ。

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そしてお風呂は24時間いつでも浸かれるので、ボクはまたゆっくりと堪能しました。

1200年前に開湯されたという「芦ノ牧温泉」は「行基上人」という僧侶に発見され、
後に義経も立ち寄ったといわれています。

「芦ノ牧」という名は芦名家の軍馬放牧場だったことから、この名がつけられたという説があり、
公募して決まった「芦ノ牧温泉」のマークは馬の顔になっているんですよ。

なんだかそんな馬の顔と今日食べてしまった馬がダブって夢に出てきそうな気もしますが、
広い布団でぐっすりと眠ることができました。

そして6/16(日)の朝を迎えましたよ。

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雨もやんだので当然ボクは早起きして朝の露天風呂へ! ヤッタ~!誰もいない♪

!?な? あ、熱ちぃ~っ!!

何これ? めちゃくちゃ熱くてつま先すら入れないんですけどぉ!
これまで様々な極熱のお風呂にも浸かってこれたボクだけど、これはきっと最高温かも。

もしかして源泉の60℃近くあるんじゃないの?

でもフロントに温度調節をたのんでいたら時間がかかってしまうし、
熱いって事は加水して薄めていない濃い温泉って事だよね?

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せっかくの濃い温泉、ここは誰もいないしセルフ「湯もみ」でバタ足だ!
熱いのをガマンしながらひたすらバシャバシャ~!!

ふ~何とか浸かれるほどになりましたよ。

ちなみに源泉名は「芦ノ牧温泉総合泉」。
泉質は「カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物温泉」(弱アルカリ性低張性高温泉)。

無色透明無味無臭、循環はしていなく掛け流しだそうです。

さて、汗がまったく引かないまま朝ごはんの会場へ。
朝はごくごく普通の日本の朝食って感じでした。

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食後は腹ごなしでちょっと芦ノ牧温泉街を散策に出ましたよ。

温泉街自体も昔賑わったんだろうなぁ、と思う古さを感じる建物ばかりで、ちょっと寂しい感じもあります。

それでも、新たに名所やそれを巡るお散歩マップなどを作り、
色々工夫して街のみんなが誘客に力を入れている姿が垣間見えるのはとってもいいですよねぇ。

その1つが温泉街を入ってすぐにある「出会いの湯滝」。

ここをダイナミックに流れているのは温泉です。
案の定、触れないほど熱い温泉が流れているのですが、きっと冬場は雪を溶かし湯けむりが舞って、
いかにも温泉にやってきたという気分になれるんでしょうね。

それにこんこんと湧く豊富な湯量を象徴するには打って付けですね。

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また「足ポッポ」と名付けられた無料の源泉かけ流しの足湯が
癒しの木々の中の見晴らしのいい絶好の場所にあります。

って、これもまた足をつけられないほど熱い!
目の前にはいくつも温度を下げるためにつている水道の蛇口があります。

しかしもう1つの難点が!?
ヤブ蚊がメチャクチャ飛んでいたので即行逃げましたよ。

きっと冬は雰囲気もあっていいのでしょうね。

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そしてもう1つ足湯があるのですが、それは「金精神社」の横にある「子宝の湯」です。

「金精さま」でピンときた方もいると思いますが、そこに祀ってあるのは
真っ黒で巨大な男根の形をしたご神体です。

芦ノ牧温泉はその豊富な湯量にあやかり昔から子宝や縁結び祈願の方も
各地から訪れていたそうですよ。

その近くに古びた「ストリップ小屋」があるのも何か意味深い物を感じちゃいますね。

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実はこの芦ノ牧温泉には1度会社の社員旅行で訪れた事があるんですよ。

しかも相方とボクは同じ会社だったから必然的に2人共来ています。

まだ結婚する前の話ですが、こうして子どもを連れてまたここを訪れられた事は
何かしらご利益があったのかもしれませんね。

色々とツッ込みどころがあった「芦ノ牧温泉」でしたが、
これらが1万円ちょっとで味わえたと思うとまあ良かったかなぁとも思えました。

芦ノ牧温泉「芦ノ牧プリンスホテル」

福島県会津若松市大戸町大字芦ノ牧字下夕平1050
電話:0242-92-2321
※内容はプランによって異なります。