これだけ不幸がつづいた1週間。
実は心当たりがある心残りな事が1つあったんです。
実は心当たりがある心残りな事が1つあったんです。
それは先週の節分の行事をやっていなかった事。
まずは最近関東圏でも定番になってきた「恵方巻」ですが、
ナゼか今年は仕事のお付き合いの関係から会社で配られたんです。
ナゼか今年は仕事のお付き合いの関係から会社で配られたんです。
「恵方巻」と言えば2/3の節分の夜にその年の恵方を向き、
無言で願い事をとなえながら切っていない太巻きを一気に食べるといった行事のはず。
無言で願い事をとなえながら切っていない太巻きを一気に食べるといった行事のはず。
それなのに配られたのは2/1(金)でその賞味期限がその日中、しかも1人1本のみ。
ボクは家に帰ってから、もう相方は夕飯を済ましてしまったので
1人で相方としゃべりながら、しかも「南南東」の方角なんて向かずに食べてしまいました・・・
1人で相方としゃべりながら、しかも「南南東」の方角なんて向かずに食べてしまいました・・・
これじゃあ、単なる「太巻きの食事」ですよねぇ。
さらには、「恵方巻」には七福神にちなんだ7つのネタが入っているのが定番ですが、
ボクは甘く煮たクルミの入った「新潟ならではの太巻き」が大好物で、
「あぁ~、クルミが入っていたら良かったのにぃ~」とか文句すら言ってましたもん。
ボクは甘く煮たクルミの入った「新潟ならではの太巻き」が大好物で、
「あぁ~、クルミが入っていたら良かったのにぃ~」とか文句すら言ってましたもん。
しかも、この「恵方巻」に便乗したロールケーキ「恵方ロール」とかいうのまで食べちゃったりして。
これじゃあ、バチが当たるかもしれませんよねぇ~
いや、もともと「恵方巻」は「縁起がいい」という行事であって、
ちゃんとやらないからってバチが当たるはずがない。
ちゃんとやらないからってバチが当たるはずがない。
そもそも、「恵方巻」を全国に広めたのはセブンイレブンだと言われていて、
ボクが幼い頃なんてこんな習慣はなかったですもん。
ボクが幼い頃なんてこんな習慣はなかったですもん。
しかも今後、各季節「春夏秋冬」の4分かれ目の「節分」全てで
「恵方巻」販売キャンペーンをやっていくそうですしね・・・
「恵方巻」販売キャンペーンをやっていくそうですしね・・・

しかし、「恵方巻」はいいとしてももう1つの節分の行事で予定していた「豆まき」を
やっていない事が心残りでしかたありません。
いや、もちろんこれまで欠かさず節分の日に「豆まき」を行なってきた訳ではないんですよ。
そりゃあ、独身の一人暮らしで「豆まき」は欠かさずやるっていう人はあんまり聞きませんもんね。
そりゃあ、独身の一人暮らしで「豆まき」は欠かさずやるっていう人はあんまり聞きませんもんね。
でも、ボクだって幼い頃は家族で「鬼は~外ぉ~! 福は~ウチぃ~!」と豆を巻いた記憶がありますもん。
まあ、あの九州男児の寡黙な父親が鬼役をやった記憶はまったくありませんが・・・
まあ、あの九州男児の寡黙な父親が鬼役をやった記憶はまったくありませんが・・・
そういった、日本古来の風習を息子をはじめとする後世に伝えていってあげたいという願いがボクにはあり、
できるだけサザエさん家なみに、季節の行事はやっていきたいと思っていたのです。
できるだけサザエさん家なみに、季節の行事はやっていきたいと思っていたのです。
それがせっかく息子にとっての初めての「豆まき」を準備をしていた節分の夜、
息子が珍しく早々に寝てしまったために行なえず。
息子が珍しく早々に寝てしまったために行なえず。
そうしているうちに不幸の1週間を迎えることとなってしまったんですよ。
ボクは「競馬好き」のギャンブラーです。
神だのみや、縁起担ぎゲン担ぎなどしない事もないですが、それほど深く信じていません。
だって、祈って馬券が当たるなら毎週祈ってますって。
神だのみや、縁起担ぎゲン担ぎなどしない事もないですが、それほど深く信じていません。
だって、祈って馬券が当たるなら毎週祈ってますって。
ただ、ここまで不幸がつづくとなんだか気持悪いじゃないですか。
もう用意は出来ているんだからやるしかないでしょう!
1週間遅れの「豆まき」を!
1週間遅れの「豆まき」を!

玄関から入って来た赤鬼はもちろんボクです。
当然ボクも赤鬼役は初めてですよ。
「パパが鬼さんを呼んでくるからね」と玄関を出て、
寒いマンションの廊下で、買ってきた赤鬼の面をかぶり、後ろが見えないように頭にはマフラーを巻き、
腰にはダウンを巻いてボリュームを出し、赤いセーターに着替えました。
寒いマンションの廊下で、買ってきた赤鬼の面をかぶり、後ろが見えないように頭にはマフラーを巻き、
腰にはダウンを巻いてボリュームを出し、赤いセーターに着替えました。
このセーターが子どもたちに夢を与えるサンタから、恐怖を与える鬼になるなんてビックリですね。

それにしても、玄関の外で着替えているシーンを他の住人に見られないかドキドキしちゃいますねぇ。
こりゃあどう見ても不審者ですよ。
全国のパパさんはこんなスリルを味わっているんですね。
しかもボクの場合1週間も遅いですし・・・。
まあ、マンションの廊下ならまだマシですが、この雪国で寒空の下にスタンバイするパパは命がけなんですね。
本来なら家を守るために家主かその家の長男が豆をまいていたらしいのですけどね。
これもイベントと化した時代の流れです。
これもイベントと化した時代の流れです。
で、玄関の電気が付いたら相方のカメラと息子のスタンバイもOK。
それから散々「悪い子の家には鬼が来るよ」「泣く子は食べられちゃうんだよ」と言ってきたこともあり
『鬼が来たら「鬼は~外ぉ~!」と言って、豆を投げて退治するんだ!』と意気込んでいましたよ。
『鬼が来たら「鬼は~外ぉ~!」と言って、豆を投げて退治するんだ!』と意気込んでいましたよ。
しかし、いざ家の中に入ってみると『ぉにはそ・・・と・・・』
って、声ちっちゃ!?
って、声ちっちゃ!?
そして、部屋の一番奥から豆が1粒コロコロコロ・・・
???
こ、こんなんで、鬼が退治出来ると思っているのかぁ~~~~~~っ!!!
ボクは息子部屋に上がり込み、豆を持って息子を玄関の方に引きずり出しましたよ。

どうだ~!? 怖いか~? 子どもらしく泣き叫んでもいいぞぉ~!!
と、息子の顔を見ても、引きつっているものの泣いてはいませんでした。
それどころか、無言で豆を1粒1粒一生懸命投げていますよ。
これって、サンタクロースと同じ様に『パパが鬼をやっている』なんて思って完全にナメているの?
いや、でも顔は笑っていなかったし、
息子なりに病みあがりの身体で勇気を振り絞って赤鬼に向かってきたのかも。
息子なりに病みあがりの身体で勇気を振り絞って赤鬼に向かってきたのかも。
2歳の息子が1粒ずつ投げる豆にはまったく迫力は無かったけど、
そんな思いを込めて投げた豆に、赤鬼はまいって退散ですよ。
そんな思いを込めて投げた豆に、赤鬼はまいって退散ですよ。

再び玄関の外に追い出されたボクはいつものパパに戻って家に入り、
「今、赤鬼さんが逃げて行ったけど、大丈夫だった?」ってしらじらしいセリフを言ったら、
相方が『怖かったけど、たっちゃんが豆を投げて追い払ってくれたんだよ』と合わせて言ってくれました。
すると、息子は『えい!って豆なげた』『いい子になった!』と
少し興奮しながらも得意げな顔をしていましたよ。
少し興奮しながらも得意げな顔をしていましたよ。
で、「また、鬼さん呼んでこようか?」って言ったら、『呼んじゃダメ!』って
ちょっとビビっていた事を思うと、やっぱり鬼は怖かったみたいですねぇ。
ちょっとビビっていた事を思うと、やっぱり鬼は怖かったみたいですねぇ。
ん~、自分の息子とは思えないほどたのもしい姿でした♪
ボクならきっと泣きわめいて逃げ回っていたことでしょうね。
ボクならきっと泣きわめいて逃げ回っていたことでしょうね。

で、投げた豆はスタッフで全て美味しくいただき・・・ませんでした。
玄関の外に出たヤツはホウキで掃いて捨てちゃいましたよ。
実は新潟では節分にまく「福豆」は「落花生」が定番なんです。
これには豆まきをした後に拾って食べるからそうなったという説があって、
そちらの方が食べ物を無駄にしないし、合理的でいいですよねぇ。
そちらの方が食べ物を無駄にしないし、合理的でいいですよねぇ。
また、農家の多い地区ではまいた豆から、他の作物を荒らす様な芽が
出ないように落花生になったという説もあります。
出ないように落花生になったという説もあります。
それは全国的に一般的に定番の、大豆を炒って使うのと同じですね。
今回はボクが幼い時から見ている「豆まき」に準じました。
今回はボクが幼い時から見ている「豆まき」に準じました。
もちろん、豆は歳の数(歳よりも1つ多くともいいます)だけ食べましたよ。
まだ節分の風習の1つである、鬼の嫌がるイワシの頭をさした柊や
豆柄を玄関に掲げたりはしていないけれど、
そんな息子の勇敢さに免じて少しでも邪気が祓われてくれますように。
豆柄を玄関に掲げたりはしていないけれど、
そんな息子の勇敢さに免じて少しでも邪気が祓われてくれますように。
