素朴な名湯「桂温泉」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先日9/2(日)に長岡で遊んだ後は、やっぱり温泉に浸かって帰ろうってことで、
今回はこれまで行った事のない、そして温泉ファンにはかなり評判のいい「桂温泉」に行くことにしました。

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色づいてきた田園の中を通る県道8号を、長岡市の北端の見附市方面に走り、
左に少し入ったところに「桂温泉」はひっそりとたたずんでいます。

小さな公民館の様な素朴な建物なので昼間は見逃しがちですが、
桂小学校を目印にして行くといいでしょう。

ボクらが行ったのはもう日が暮れていたので、
この田園の中で光が灯っているのはこの建物だけだったからすぐわかりましたよ。

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中に入るとその名は体を表すというほどシンプルなつくりで、
ホントにご近所さんが集まる共同浴場のこじんまりとした雰囲気。

玄関から見たこの写真↑のすぐ右には、入浴券売機、男湯、女湯ののれんが並び、
廊下にはトイレ、そして一番奥には喫煙所があり、左手には大広間、左手前には受付窓口と、

この上の写真の風景がこの施設の全てになります。

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まずは鍵付き下足箱に靴を入れ、入浴券売機で大人500円、小人250円、タオルなしを購入。

下駄箱の鍵と入浴券を受付に出し、脱衣場のロッカーの鍵と交換です。

いつもは館内を探検するところですが、
今回見るべきところは相方と待ち合わせする大広間だけかな・・・

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この大広間の利用は17時以降は無料なのですが、
それまでは入浴料込みで1,000円の利用料が必要となってしまいます。

やっぱり地元の方が集会などで使うことを目的としているんでしょうかねぇ?

飲食の持ち込みは自由なのですが、食堂も無いのにこれはちょっとお高い・・・

昼間に来ると休む場所はお風呂の入り口のソファーだけで、これはちょっと不便かもしれませんね。

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さて、『温泉はパパと入るもんだ』と理解している息子は
さっそく男湯に向かったので後を追いかけます!

脱衣所はそれほど広くもなかったのですが、中はけっこうな人で賑わっていますねぇ。

って、まるでボクの温泉写真は人がいない様に撮れていますが、
やっぱりお客さんの裸を写す訳にもいかないので、
人がいなくなった瞬間とか、人が写らない角度とかを待って探して、
なるべく雰囲気を伝えられる情報を多くしたいと思ってそれなりに苦労をしているんですよ。

洗面台には無料のドライヤーという最低限の物だけはありました。

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ただ、いたずら盛りの息子がいる身としてヒヤヒヤしたのが、
息子が気軽に触れる場所にドライヤーのコンセントがあったり、

小さい子の指なら中に入ってしまう扇風機の設置などがあったことかなぁ・・・

何度も注意してもわからないイタズラ坊主なので、
なかなか自分の着替えもスムーズに出来ない状態でしたが、

周りの人も少し見ていてくれてたので大変助かりました。

近所のいこいの場という感じの温泉施設には、
こういった地元の方の温かさに触れられる事も多いので心も温まります。

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さあ、いよいよお風呂ですが、浴場にはヌルめの大浴槽と熱めの小浴槽のみで、
それほど大きくない中にたくさんの方が入っていますねぇ。

また冬期は凍結するため使用されないという露天風呂は
大きな岩がある畳4畳ほどの四角い浴槽で、休憩用のベンチも置いてあります。

周りを塀で囲まれていて眺望はありませんが、開放感はまあまああるかな。

しかし、このこじんまりとした施設でこれほどまでに人気の理由は、やっぱりお湯なんです!

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泉質こそ「アルカリ性単純温泉」となっていますが、淡く黄色がかっていてわずかに塩気や苦みがあり、
そしてこれぞ温泉という感じの硫黄臭がします。

ボクがお湯を手に組んで匂いを嗅いでいるのを息子が見ていたので
「クンクン嗅いでごらん」って言ったら、
息子はお湯を手にすくい『クンクン・クンクン』と声に出して言っていました。

あぁ、ちょっと違った風に教えてしまったかなぁ?
そう「クンクン」言いながらじゃ、匂いは嗅げないんだよなぁ・・・

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そしてさらにこのお湯は、内風呂、露天風呂共に非加熱&非加水&掛け流しなんですよ!

まさに噴出したてを感じるほどの気泡もあり、この新鮮なお湯は最高です♪

その上特筆すべきが、ボディーソープ&リンスインシャンプーが完備されている
7ヶ所ある洗い場の内3ヶ所には、なんと!

温泉の出る専用蛇口が設置されているんですよ♪

飲用ではないと思いますが、この新鮮な「桂温泉」のお湯を独占している感じがして
とっても贅沢な気分になれましたよ~

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「桂温泉」は、2004年10月23日の中越大震災によって大きな被害を受けてしばらくは閉鎖されていました。

しかしその良泉を失う事はもったいないと、すぐに仮設のお風呂が作られ無料開放され、
そして1年もしない2005年10月1日に再オープンしたそうですよ。

地元の方のこの温泉に対する想いが、大地の力を目の当たりにしつつも、
大地の恩恵を受けながら再び共存をするために復活させたんですね。

昔、震災前の「桂温泉」は混浴だったそうなのですが、その親しみやすい雰囲気と開放感、
そしてその良泉ということもあって若い女性も良く来られたんだと聞きました。

なんだか、それが復活していないのは残念な思いもありますが・・・

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玄関の脇には見逃しそうな質素な「足湯」がありましたが、お湯は入っていませんでした。

この辺りには以前もご紹介しました麻生田観音堂温泉「麻生の湯」もあるし、
なかなか名湯が並ぶ地域なんですねぇ。

「桂温泉」はぁ~、いいお湯でした♪

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※泉質、施設、アメニティ、料金、アクセス、雰囲気、清潔度、混み具合、
その日の気分、体調などなど、ボクの独断と偏見とわがままで付ける、★5点満点の温泉「お好み度」。

・・・お好み度★★★★☆

地元の人の共同浴場並みの施設でこじんまりとしていますが、
「アルカリ性単純温泉」との表記がもったいないぐらいの好みの硫黄臭♪

さらにそれが非加熱&非加水&掛け流しの新鮮さで、お湯に関しては県内トップクラスだと思います。

長岡の地に秘湯を見つけたっていう気分になれてとっても満足でした♪

「桂温泉」

新潟県長岡市桂町1527
電話:0258-44-8480
料金:大人/500円、小人/250円
営業:10時~22時
定休日:月曜日