ベルガマ散歩♪前篇 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
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その時思ったことを気ままに更新してま~す。

メルハバ~♪(こんにちは)

先日の3/19(月)~24(土)に4泊6日という長期出張で「トルコ」に行ってきました。

「トルコ」と言えば魅惑の大都会の「イスタンブール」が有名ですが、
ボクが今回業務で行ったのはそこから数100㎞離れた「ベルガマ」という田舎町です。

この町にきて3日目の午後、仕事にメドがついたボクらはこの町の象徴とも言える、
山の上のベルガマ遺跡「アクロポリス」を観光し、その後、自由行動をとりました。

ボクはこの「アクロポリス」からホテルまでの道のり約3~4㎞を、
特に何にも目的は無いのですがブラブラと歩いて帰ることにしましたよ。

今回はそんなボクの歩いた「ベルガマ」の町をご紹介いたします。

「のみ散歩 ベルガマ篇」のはじまりはじまりで~す。

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散歩の始まりはこのオレンジ色の屋根瓦で統一された「ベルガマ」の町が一望できる「アクロポリス」から。

この町は、紀元前300年ごろから約500年の間、ヘレニズム時代を代表する
「ペルガモン王国」として繁栄した大都市だったんですが、
今ではとっても静かでのんびりしている町です。

そんな平和な町から大音量でちょっと悲しい放送が聞こえてきました。

それは最初、毎日5回の定刻に聞いていたイスラム教徒が行なう
「礼拝」の時間をお知らせするものかと思ったのですが、ちょっと時間が違っていました。

どうやらこの町の誰かが、またはこの町の出身者がたった今亡くなられたというお知らせだそうです。

他の町ではわかりませんが、ガイドさん曰く、この小さな町ではみんな家族みたいなもので
その死をみんなで共有し分かち合うんだそうです。

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麓の町におりてきました。

ここの辺りがこの町で一番栄えているところです。

背の高いビルなんてまったく見当たりませんが、このメインストリートの石畳の道路をビュンビュインと車が走っていたり、
現在の人口は5万にほどと聞いていたのですが、その割には多くの人が歩いて、それなりに活気がありますよ。

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歩いているのは人間だけでなく、馬やロバ、ちょっと町はずれに行けば、
普通に放牧された羊やヤギに会う事ができます。

また、犬もよく見かけるし人なつっこいのですが、
これがノラ犬なのか? 牧羊犬なのかボクにはわからず、
とにかく狂犬病も怖いのであんまり近づかない様にしていました。

ん~・・・子犬がどこまでもついてくる・・・

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もちろん、田舎町って言っても小さな観光地でもあるので、それなりにお店はありますよ。

一番目立っていて驚いたのが、こんな田舎町に似つかわしいモバイルのショップ。

とにかくいくら歩いても、視界のどこかにはショップがありました。
やっぱり今の時代、どんな田舎に行ってもモバイルは手放せないんですね。

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これはスーパーマーケットですが、ボクは特に海外に行くと必ずスーパーに寄るんです。

どんなものが売っているかを見るのも楽しいですし、
観光客向けお土産ショップよりも安く、しかも地元の人が生活で使っている物も買えるしね。

まあ、特に物珍しいものは売っていません・・・
ていうか、野菜なんかほぼ日本と同じっていうのが逆に珍しかったりして。

レジなどのシステムもそんなに難しいものじゃないので、適当にお土産もゲットしちゃいました。

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ただ、ちょっと戸惑ったのが、入り口らしいところに「giris」と「cikis」っとトルコ語で書いてあって、
最初入り口が「男女別」に別れているのか? と思っちゃいましたが、
単に「giris」は「入り口」、「cikis」は「出口」って意味でした・・・ハハハ。

女性は「girls」だっつーの!


もちろん近代的なお店だけでなく、昔からある感じの専門店もあります。

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これは魚屋で、いろんな魚がごちゃまぜで氷の上に乗っていますよ。

トルコの人はあんまり魚を好んで食べないそうで、スーパーにはもちろん、
町に魚屋があるってだけでも貴重だそうですが、

需要があまり無いってことで、種類も仕入れも少なく、鮮度に関してはあまり保障が出来ないとのことでした。


また、やたら「パスネータ」というお菓子専門店も見かけます。

そのお菓子は日本人の舌にはかなり強烈に甘いいお菓子ばかりなのですが、
これだけお菓子屋さんがあるって事は、トルコの人はきっと甘党の方が多いのでしょうね。

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「パスネータ」は上の写真の様な、ご家庭で作る素材を売っているところやお持ち帰りや専門店と、
店内に飲食スペースのあるお店があります。

日本のお祭りでよく見る「リンゴ飴」にそっくりなお菓子も見つけましたよ。

ボクも「パスネータ」でちょっと休憩することにしました。

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ボクが甘すぎるお菓子と格闘していると、店員の人や他のお客さんが気さくに話しかけてきました。

当然ボクはトルコ語もしゃべれないので、ガイドブックに載っているほんのちょっとのトルコ語と、
中学1年生並みの英会話と、あとスゴい便利だったのがスマホのトルコ語変換アプリ!

それで現地の人と楽しいひと時を過ごす事ができ、
そして一緒に写真を撮ったり、メールアドレスを交換したりしましたよ。

言葉なんか通じなくても仲良くなれちゃうもんですね♪

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それにこのお店ではさらにお菓子のサービスもいただいちゃったのですが、
ここ以外にもいろんなところでサービスをしていただいたんです。

前の日も、お土産売り場でちょっとボクらが「チャイ」でお茶をしていると、
そのお土産屋さんの人がいろいろボクのところに、オリーブオイル石鹸や
チョコレートなどを見せに持ってくるんです。

まあ、当然『お土産に買っていってね』という感じなので、
ボクが「いらないよ」と割と冷たい態度をとっていたにも関わらず、
最後には『これプレゼント』と、シルクで出来た栞をくれたんです。

しかも、飲んでいた「チャイ」もサービス!

「えぇ!? なんでサービス?」ってお店の人に聞いたら、
『また明日来てね。 明日来なくても日本人のお友だちにたくさん宣伝してね』だって・・・

うぅ~なんて、ポジティブな先行投資なんだ。

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トルコには親日家が多く、日本人には好意をもってくれている方が多いと聞いていましたが、
ここまでとは・・・

なぜこんな遠く離れたトルコには親日家が多いのか?

それはこれまでのトルコと日本との間で刻まれた歴史が多くあるのですが、
一番有名なのは「エルトゥールル号遭難事件」。

1890年、日本の和歌山県の串本沖で、トルコの軍艦「エルトゥールル号」が沈没した時に、
日本人の地元の方が必死の救助活動を行ない、生存者を日本軍艦でトルコに送ってあげたんだそうです。

その時に築かれてきた絆はトルコの小学校の教科書にも載るほどで、
今でもトルコの方はその恩義を忘れずにいてくれる方が多いと言われています。

それだからなのかはわかりませんが、ほんとトルコの方は笑顔もいいし、良くしてもらいました。

物をくれたからという単純な性格ではないですが、トルコの人大好きです♪


再び町をブラブラしていると、何やら屋台に20~30人の行列が出来ているのを発見!

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何の行列か近づいてみると、なにやら豆粒みたいな揚げ物を作っていました。

「おお!この食べ物が大人気なのかぁ」と思って、裏から屋台に近づくと、
屋台のオジさんが『はい』と、ボクにそれを渡してくれたんです。

「え!? 何? こんなに並んでいるのにマズいでしょ。 で、これいくら?」

すると、『お金はいらないよ。 もっていきなよ。』みたいなこと言うのです。

えぇ~~~~!? なんてトルコの人ってサービス生鮮旺盛なんだろう♪


でも、この揚げ物を1つ食べたらメチャメチャ甘~~~い!!

これはドーナツの様なもののシロップ漬けの「ロクマ」と呼ばれるお菓子でした。

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ボクはせっかくもらっておいて申し訳ないのですが、さすがにもうこんなに食べられないので
並んでいる人にあげちゃいました・・・

でも、トルコってスゴいっすねぇ~


で、実はこれ後で知ったのですが、あれは無料で町で配られていたものなんだそうですよ。

最初にこの町で亡くなった方がいらっしゃると書きましたが、
これはその遺族の方が故人のご冥福を祈って町中で「ロクマ」を配る習慣があるのだそうです。

「善」を積む意味があって、日本の仏葬の「通夜ぶるまい」みたいなものでしょう。

また、お祝いの時なども配るようですよ。


そうなんですよねぇ、ここはイスラム教の国。

日本にはない習慣もたくさんあります。

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町を歩いていてよく見かけたのがこの水道。

これもイスラム教徒が善行を積むために不特定多数の人々に提供しているものなんだそうで、
1日5回訪れる「礼拝」の時に蛇口で顔や手足を清める時に使うので、
設置した人は使われた分だけ善行を重ねたことになるんだそうです。

この水道はお祈りをする寺院にももちろんあるようですよ。


こういったイスラム教の「善行」をする教えと、日本のご先祖様が築いてくれた親日感情。

トルコはちょっと散歩するだけで日本人にとって、かなりうれしい事と巡りあえるところだと思いました。

もうちょっと「のみ散歩」はつづきますが、
トルコが日本人にとっていい国だってことがお伝え出来たところで、今回はこの辺で。


「ギュレギュレ」(バイバイ)・・・つづく。