クリスマスは福島県で | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

今年のクリスマスはカレンダーの上では3連休だったので多くの方が、
大切な人と過ごす事が出来た人も多いのではないでしょうか?

ボクもこの師走はとっても忙しいけれど、幸いな事に暦通りお休みをとる事が出来、
家族と過ごす事ができました。

しかし今年は、そんなクリスマスに大切な人と過ごせない方も多くいらっしゃる事を忘れていません。

3.11の震災から初めてのクリスマスを迎えます。

12/24(土)のクリスマスイヴ、ボクらは福島県に向かいました。

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当時、左腕を粉砕骨折したボクは、会社のみんながボランティア活動をしている頃、
ただ何も出来ず見ているだけでした。

だからという訳では決してないんです。

そんな、「被災地のために何かをしたい!」っていう立派な気持ちではないんですよ。

ただ、福島県はお隣の県なのに、あれから一度も行っていなかった事が気にかかっていたんです。

別に避けていた訳でもないのに、ボクは行っていない。

これまで毎年、必ず福島県の会津には遊びに行っていたのに、今年はナゼ・・・

もしかしたら心のどこかに、無意識に足が向かない様になっているのかもしれない。

そう思ったら、今年中に一度は行っておかないと、何だか気持ちよく年を越せない気がしてしまったのです。


今年のクリスマスは、ヤンチャな息子がいるため部屋をクリスマスっぽい装飾もしなかったし、
ホームパーティーも手間なので、旅を兼ねたちょっとしたクリスマスイベントですよ。

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ボクらが訪れたのは福島県の会津若松市。

12/1から来年の3/31までの土曜、休日等に限り、被災地支援や観光振興として
磐越道や日本海東北道などがETC装備車の普通車や軽自動車、二輪車の高速料金が無料となるんですよ。

あの事故が起きてしまった「福島第一原子力発電所」から
阿武隈山系や奥羽山脈を介し100㎞以上も離れていて、
放射能測定でも全く人体に影響が無いとされているのに、
『福島県』というだけで観光客の足が向かなくなって風評被害で悩まされています。

会津にはたくさんの見どころもあるのにね。


その見どころの代表と言えばやっぱり、「鶴ヶ城」ですよねぇ。

前の写真の言葉はその「鶴ヶ城」の観光案内所の壁に掲げられた物です。

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放射性物質より出かける前の天気予報で散々言っていた
「クリスマス寒波」という方がよっぽど心配でしたが、
会津はほぼ快晴に近いお天気で出迎えてくれましたよ♪

「鶴ヶ城」こと、正式名「若松城」に関しましては以前ご紹介したので詳しくは書きませんが、
その時の記事は「夜の神々しいお姿」に対し、今回は雪化粧をあしらった雅な「若松城」です。

どうでしょう?

以前の写真は猛々しく迫力のある、堂々と鎮座した男性的な姿に見えましたが、
約2年ぶりに会った「若松城」はなんだかしなやかで気品ある女性の様な姿に見えませんか?

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それは、昼間で雪化粧をされているからだけでは無くて、
天守閣の瓦が以前の「黒い瓦」から「赤い瓦」に衣装替えをしたんですよ。

元々「若松城」は黒っぽい「いぶし瓦」を使っていたらしいのですが、
積雪の多いこの地域には耐久性に問題があり、
途中で鉄分を多く含んだ釉薬を施して丈夫にした「赤瓦」にしたんだそうです。

って事は、この「赤瓦」こそが「若松城」の完成された本来の姿なんですねぇ。

それが、昭和40年の再建の時には「いぶし瓦」を模したもので復元されてしまったんですよ。

それから半世紀が経ち、ついに取り壊す前に近い姿に戻れたんだそうで、
天守閣もなんだかうれしそうに微笑んでいるようですね。

江戸時代にはいくつか「赤瓦」の天守閣が存在したらしいのですが、
今では唯一この「若松城」が「赤瓦の天守閣」なんだそうです。

これは城好きの方も、そうでない方も一度は見にいておきたい観光スポットですね。

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ボクも、この「鶴ヶ城」結構好きなお城なんですよねぇ♪

実は多くの人が待ちに待ったこの衣替えは今年の3月頃に終了し、多くの観光客で大混雑が予想されたのですが、
ご存じの通り大震災があり、その後の原発事故の風評被害の影響でお客さんが減ってしまったのだそうです。

無いはずの噂がたつ事。

それが「風評被害」・・・ボクの住む新潟県でも2度の震災で同じ様な事がありましたが、
それは「冤罪」と同じくあってはならない事。


このリニューアルを記念して作られた会津若松市のシンボル「お城ボくん」も寂しそうですよ。

って、なんだかこの「お城ボくん」、懐かしい感じしますねぇ・・・

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それもそのはず! この「お城ボくん」をデザインをしたのは、
「ヤッターマン」などで有名な「タツノコプロ」の笹川ひろし氏によるものだそうです。

どうりで腕や車輪がついている訳だ。

って『さわっちゃダメ!』って、書いてあるじゃん!

ヤバいヤバい、思いっきりさわっている人がいたので、目隠ししておきます。




さて、会津の一番のシンボルにご挨拶したら、やっぱり次はご当地の美味しいもんを食べたくなるのがボクの旅。

会津と言えば「お蕎麦」!・・・いや「喜多方ラーメン」か?!

というのが定番ですが、今やそれと並んで会津のご当地グルメの代表格となったのは「ソースカツ丼」です!

新潟県にも自慢の「タレかつ丼」というものがありますし、
ここはライバルの味もしっかり調査せねばなりませんね。

今回、潜入したのは元祖煮込みソースカツ丼という「なかじま」。

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今、会津若松市内では「ソースカツ丼」が熱いんです!

関東に住んでいると「カツ丼」と言えば、醤油で煮込み卵でからんだものが定番だったりしますが、
会津で「カツ丼」と言えばごはんの上みずみずしい千切りキャベツと
秘伝のソースにくぐらせた揚げたてのカツがのっているものなんだそうです。

関東の方はビックリされるそうですが、ボクら新潟市民にとって、
「カツ丼」は「卵でとじられているもの」という固定観念はないですけどね。


他の地域とは違うその「ソースカツ丼」を「会津蕎麦」や「喜多方ラーメン」に続いて
ご当地グルメとして有名にしようと、いくつかのお店が集まって2004年に
「伝統会津ソースカツ丼の会」というのを発足させ
地元のアイドルをキャラクターに活発的にPRしているんですよ。

「伝統会津ソースカツ丼の会」が作った「伝統会津ソースカツ丼のうた♪」のCDもお店には売ってました。


この昭和23年から営業をしている「なかじま」にも結構有名人がきてたりするんですねぇ。

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お笑いの「ハリセンボン」のサインの並びに「角野卓造」のサインが飾られているのはなかなか粋でした♪


さて、さっそくその「ソースカツ丼」をいただきましょう!

お店によって名前や味は多少違っているそうですが、
ここでは「キャベツソースカツ丼」(1,000円)となっていました。

一口食べると、ん~フレッシュ♪

濃厚な秘伝のソースはたっぷり野菜のエキスが溶け込んでいるといった感じで、
酸味と甘みが口の中に広がります。

また味はとっても濃いのですが、キャベツの爽快感が見事に中和させてくれますよ。

これまでボクは「ソースカツ丼」と言えば、福井県の「ソースカツ丼」しか知らなかったのですが、
そのスパイシーな「ソースカツ丼」とはまた違った味わいでした。

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さらに、そのソース味以上に感動したのが、お肉!

ここ「なかじま」ではこだわりで麦やイモやタピオカを加えられた飼料で育てられた
「健育美味豚」というのを使用しているらしく、とっても柔らかい肉質でしかも脂質はさっぱり。

ソース味は賛否両論あるかもしれませんが、豚肉は間違いなく大ヒットでしたよ。



そんなお肉を使っている「なかじま」に来たには、
もう一つここの看板メニューを食べたかったからという理由があります。

それは会津名物の「ソースカツ丼」からさらに進化させて、
ソースで煮込んで卵でとじた「元祖煮込みソースカツ丼」のお店だからなのです。

「元祖」って言っても他のお店ではやってないそうなので、唯一無見のメニューでしょうね。

どこもやっていないってことは、美味しく無いってことなんじゃないだろうか?

ソースと卵とじて合うのかなぁ?

と、不安はありつつも「元祖煮込みソースカツ丼」(1,000円)も注文!

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お! 甘い♪ 

普通の「ソースカツ丼」とはまったく違う、またこれまでには食べた事の無い味。

意外とソースと卵がケンカしていない・・・

ソースに煮込まれた玉ねぎなども不思議ですし、
これはなかなか面白い味わいなので一食価値はあるかもしれませんね。

そして、若干肉厚は「ソースカツ丼」より薄目の感じはしましたが、この豚肉は超オススメ!


「なかじま」

福島県会津若松市上町2-39
電話:0242-24-5151
営業時間:11時~14時半、17時~20時
定休日:火曜日


会計時に、地元の観光紹介で誌を持っていたのですが、
そこに『べこパス』というのが掲載されているのをお店の方が見つけて、
よくわからないのですが、1品につき50円割り引いてくれちゃいましたぁ♪


リニューアルした「若松城」にも出会えたし、新ご当地グルメも味わえたし、
予想外の得もしちゃったし、満足、満腹、会津を満喫です。

福島県の会津はとっても元気でしたよぉ。

ごちそうさまでしたぁ~♪


さて、次はなにを食べようかなぁ?

って、また食べるんかい!!

・・・つづく。