今日から師走、12月ですね。
すでに初雪が降ったボクの住む新潟市は、これから一気に空の色も暗くなりモノトーンの季節がやってきます。
「今年はこんなお天気の日があと何回あるのだろうか?」と思わせてくれる秋晴れの日に、
冬が近づいてくるとやってくるハクチョウたちに会いに行こうと、
新潟市の西区にある「佐潟」(さかた)を訪れてみました。
冬が近づいてくるとやってくるハクチョウたちに会いに行こうと、
新潟市の西区にある「佐潟」(さかた)を訪れてみました。

「佐潟」は下潟(したかた)と小さな「上潟」(うわかた)の2つで形成されている砂丘湖で、
川とはつながっていないのですが「佐潟」水は湧水で保たれています。
川とはつながっていないのですが「佐潟」水は湧水で保たれています。
目の前には雄大な「角田山」があって周囲は林に囲まれ、
湿地部にはヨシ群落、水面はハスやヒシ群落で覆われ、
水質の変化で年々少なくはなってきていますが、沈水植物や浮葉植物などが生息していて
合計117科643種もの植物が記録されている自然の宝庫なんです。
湿地部にはヨシ群落、水面はハスやヒシ群落で覆われ、
水質の変化で年々少なくはなってきていますが、沈水植物や浮葉植物などが生息していて
合計117科643種もの植物が記録されている自然の宝庫なんです。
また、オニバスやミズアオイをはじめ、ハンゲショウやヤナギトラノオ、サデクサといった
絶滅が危惧されている植物までも生育しているんですよ。
絶滅が危惧されている植物までも生育しているんですよ。

だから、野鳥たちにとっても楽園で、主にガンカモ科の越冬地として知られていますが、
周囲に林地があるためそれらを狙うタカやハヤブサなどの猛禽類が現れたりと、
なんと208種もの鳥類がこの「佐潟」で確認されているそうです。
周囲に林地があるためそれらを狙うタカやハヤブサなどの猛禽類が現れたりと、
なんと208種もの鳥類がこの「佐潟」で確認されているそうです。
特に有名なのがこの時季に飛来するオオハクチョウやコハクチョウ。
だいたい毎日3000~4000羽ぐらいは確認できるそうですが、
他の湖沼が天候が悪く湖面が凍結してしまうような時は、
湧水で水温が比較的安定しているここ「佐潟」が大人気らしく、
他の湖沼が天候が悪く湖面が凍結してしまうような時は、
湧水で水温が比較的安定しているここ「佐潟」が大人気らしく、
ハクチョウ以外にも多数のマガモやコガモが訪れるそうです。

『ハクチョウさん、どこにいるのかなぁ~?』
・・・ああぁ!? しまったぁ!
よく考えたら、ハクチョウは昼間には近くの田んぼなどに餌をとりに出かけていて、
日が暮れる頃になるとこういった湖沼に寝に帰ってくるんだった!
日が暮れる頃になるとこういった湖沼に寝に帰ってくるんだった!
ありゃりゃ、さすがに暗くなるまでは待てないなぁ。
でも、新潟市は人口80万人規模の大きな政令指定都市でありながら、
こんなに自然が豊かで、貴重な潟や生物があるっていうのはホント誇りに思いますよ。
こんなに自然が豊かで、貴重な潟や生物があるっていうのはホント誇りに思いますよ。
って、新潟市民になってまだ10年ちょっとですけどね。

そんな事言っても、モノトーンで物の影もハッキリと見えない新潟の冬は未だに大キライ。
ハクチョウはいなかったけど、残り少ないまだ鮮やかな今の季節を堪能しましょう♪
湖畔は周回することができるそうで、明日で1歳3ヶ月になる息子も
だいぶ歩くのが上手くなってきたたし、自由に散歩させてみます。
だいぶ歩くのが上手くなってきたたし、自由に散歩させてみます。
広大で自然が豊かだからなのか? 歩くのが楽しいからなのか?
勝手にどんどん行ってしまいますよぉ。
勝手にどんどん行ってしまいますよぉ。
ボクらが呼んでもまったく振り返らず・・・

石や落ち葉が気になればそこからまったく動かなくなり、
こんな魅力的な遊具もあったりするもんだからいつまでたっても前に進みません。
こんな魅力的な遊具もあったりするもんだからいつまでたっても前に進みません。
たまに我に帰ってこっちに戻ってきたかと思えば、通り過ぎて逆戻り・・・
まったく親の事なんか目に入ってませんよ。

業を煮やして、手をつないで親子3人で仲良くお散歩です。
『こういったシチュエーション、ちょっと憧れだった』と相方が・・・
しかし息子は、自分の行きたい方向に行けずグズるので引きずられてしまう始末。

無理やり引っ張るのも腕が抜けそうで怖いので、最後には息子が大好きな肩車ですよ。
やっぱり、目線が高くなるので気持ちいいんでしょうね♪
結局なかなか進まないので途中で引き返し、こんどは「佐潟水鳥・湿地センター」に寄ってみました。

ここは「佐潟」がラムサール条約湿地となった時に鳥類や湿地の保全ついての普及啓発、
さらには調査研究やモニタリングなどを行う拠点の施設として建てられた「ビジターセンター」です。
さらには調査研究やモニタリングなどを行う拠点の施設として建てられた「ビジターセンター」です。
定期的に「佐潟自然散歩」や「佐潟探鳥散歩」などの観察イベントや、
ここに生息している植物を使ってのハンドメイドのワークショップなどもやっているそうですよ。
ここに生息している植物を使ってのハンドメイドのワークショップなどもやっているそうですよ。
つい先日には夜に湖畔を歩き、ハクチョウなどを観察する「ナイトハイク」も行なわれたらしいです。

また、全国的に2010年の7月~2013年3月いっぱいまでの3年間に渡って
「全国自然いきものめぐりスタンプラリー」というものが開催されていて、
全国29の国立公園、100ヶ所のビジターセンターなどの、この様な自然体験プログラムに参加すると
スタンプやシールがもらえるそうなんです。
「全国自然いきものめぐりスタンプラリー」というものが開催されていて、
全国29の国立公園、100ヶ所のビジターセンターなどの、この様な自然体験プログラムに参加すると
スタンプやシールがもらえるそうなんです。
それを集めると3個、5個、10個集めるとちょっとした賞品がもらえるんだそうですが、
なんと、このイベントを始めて1年4ヶ月で100個集めた方が出たんだそうです。
なんと、このイベントを始めて1年4ヶ月で100個集めた方が出たんだそうです。
スゴ過ぎますねぇ~

新潟県内にはここ以外に「妙高高原ビジターセンター」と「笹ヶ峰ミニビジターセンター」、
「トキ資料展示館」の3ヶ所しかないので、賞品をもらうだけでも大変そうなのにねぇ。
「トキ資料展示館」の3ヶ所しかないので、賞品をもらうだけでも大変そうなのにねぇ。
まあ「スタンプ集めがなくても、こういったところに行くと
無意識に「ビジターセンター」には寄ってしまいますけどね。
無意識に「ビジターセンター」には寄ってしまいますけどね。
ぼんやりとキレイだなぁ、と感覚的に感じるのもいいですが、
いろんな知識に出会えて頭で自然を感じてみるとまた違って見えますもんね。
いろんな知識に出会えて頭で自然を感じてみるとまた違って見えますもんね。
こういった水槽などでは上からは見えない水中に住んでいる生物にも出会えるし、
ここにはバードウォッチングできるように無料で備え付けの「フィールドスコープ」も10台あります。
ここにはバードウォッチングできるように無料で備え付けの「フィールドスコープ」も10台あります。

ここには鳥の図鑑も置いてあるので何の鳥か調べながらスコープを覗くと楽しそうですよ。
その図鑑はカード式になっていて持ちかえる事も出来るし、
冬場でも完全室内なので1日いても飽きなさそうです。
冬場でも完全室内なので1日いても飽きなさそうです。
最近何でも大人やテレビのマネをする息子の目には、どんな鳥が映ったのかなぁ?

スコープを覗くとかなり遠くには水面を優雅に泳ぐハクチョウらしき影も見えたのですが、
それがホントにハクチョウかどうかはわかりません。
それがホントにハクチョウかどうかはわかりません。
なので、スコープで拡大された情景をさらにカメラの望遠で撮ろうとしましたが、
ピントが上手く合わず断念。
ピントが上手く合わず断念。
スコープで見た近くのサギをノーマルで撮影です。
そんなことしていたら段々と日も傾き、空から『クワァ~クワァ~クワァ~』と鳴き声が聞こえてきました。
そうです、夕暮れになって帰ってきたのです♪

たくさんのハクチョウが対岸側の方の水面へ次々とV字飛行をしながら着水しています。
帰ってきたと言ってもここからはだいぶ遠いところなんですねぇ。
普段、農道とか走っていれば餌を探しているハクチョウたちにすぐ出会えるし、
新潟では決して珍しい鳥では無いんですけど、
新潟では決して珍しい鳥では無いんですけど、
こうしてハクチョウを見に来たのに出会えなくて、諦めていた時にまた姿を見られると
ちょっとうれしくなっちゃいますよねぇ♪
ちょっとうれしくなっちゃいますよねぇ♪

ハクチョウが帰ってくると共に、暗くなってきた「佐潟」の駐車場は賑わい始めました。
みんなこのハクチョウがくる時間帯を知っていてやってくるんですね。
そして、いよいよ寒くて暗くていつも天気の悪い新潟の冬がやってきます。
そんなモノトーンの冬は大嫌いですが。
そんな無彩色の世界にこだまする、ハクチョウの鳴き声や雪の静けさ、夜の雷音、荒れた日本海の波音・・・
こういった自然の音色は好きかもしれません。

「佐潟水鳥・湿地センター」 新潟県新潟市西区赤塚5404−1 電話:025-264-3050 開館時間:9時~16時半 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始