子連れ温泉ガンマン | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

9ヶ月になる息子を連れて5/5の子どもの日の「初節句」に、家族そろって初めての旅行、
群馬県の「伊香保温泉」に行ってきましたぁ。

「伊香保」に到着するとまずは有名な「石段街」を後回しにして、
その最上段にある「伊香保神社」から上を散策しました。

せっかくの観光なのに、息子はボクの背中で気持ちよく眠っちゃってますzzz

まあ、新緑のざわめきや小川のせせらぎが耳に入ってきて
大人でも気持ちよくなっちゃうからしょうがないッス。

最奥の「源泉湧出口観覧所」で折り返し、再び「石段街」の上まで戻ってきましたよ。

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石段の両側には様々な魅力なお店や老舗温泉旅館など約30軒が並んでいて活気があふれています。

かつてはみんなこの石段をカランコロンと音をさせて歩いていたという「伊香保の杉下駄」は有名で、
創業百年の「よしのや」では好みの鼻緒を選べてその場で足に合わせて下駄を作ってくれるそうですよ。

また、懐かしい看板やアイドルのブロマイドなどのレトロなムードが漂う駄菓子屋さん「なつかし屋本舗」。

かわいい手作りの小物や民芸品、アクセサリーなどがならぶ「山白屋」や「てんてまり」。

石段街177段目にあってよくテレビのロケで見る有名な喫茶店「すみよしや」。



そして、いまやどこの温泉地に行ってもある温泉まんじゅうですが、
実は温泉まんじゅうはここ「伊香保温泉」が発祥の地。

「湯の花まんじゅう」と呼ばれる茶色い温泉まんじゅうは、
ここの「黄金の湯」をイメージして「伊香保神社」のすぐ下にある「勝月堂」が
100年ほど前に作ったんだそうです。

って、これは「清芳亭」ですが・・・

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その「黄金の湯」はボクらが折り返してきた「源泉湧出口」から1kmほどある
ここ「石段街」まで木製の導管でひかれ、
そのお湯が流れる様子を「石段街」には4ヶ所ある「小間口」という窓から眺められます。


また、「伊香保温泉」の石段には十二支のプレートが埋め込まれていて、
それを探しながら散歩するもの楽しいのですが、
これは、以前ここにあった12軒の「大屋」の屋敷跡を示したものなんですよ。


もう、魅力的なお店や観光スポットが目白押しでまったく足も文章もまったく先に進まないのですが、
これだけは触れなければなりまねんね。

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「射的」で~す♪

「射的場」や「大弓場」などの遊戯場が数件並んでいますが、温泉街といえばやっぱりこれですよねぇ♪

昔は何十軒という「射的場」があったそうですけどね。

ドラえもんののび太じゃないけど、こう見えてもボクけっこう射的、得意な方なんですよ。

ディズニーランドの「ウエスタンランド・シューティングギャラリー」で10発全て命中すると貰える
「保安官バッジ」(当時はメダルだった)もゲットしたしね。


10玉で300円。

相方と5発ずつで息子のおもちゃをゲットだ!

まずは簡単に落っこちそうな将棋の駒を「パンッ!」。

よ~~~~~し! 1点ゲット!

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なかなか照準も合っていて当てやすいぞ。

よし! 次・・・ってあれれれ? 照準がブレるぞ?

あぁ~背中が動くぅ、さっきまで眠ってた息子が、ボクらがエキサイトしたせいで起きてしまったぞぅ。

「パンッ!」 んぁ~な、なんとか、2点目ゲット!

ここは狙って大きくて重そうな3点の陶器の人形でも打ってみようかなぁ。

こういうのはだいたい上の方の顔を狙って・・・「パンッ!」 

って、ありゃ~当たって動いたけどやっぱり重いのかぁ、・・・「パンッ!」 

ダメだぁ、下に落ちないッス。


ここで、相方に交代。

「パンッ!」「パンッ!」とコンスタントに1点の将棋の駒を合計で4点。

ん~なかなかやるじゃん♪

そして相方も3点の人形狙い・・・・・「パンッ!」

ゴトン、コロコロ・・・おお! 1発で落としたよぉ! スゲぇ!


でもこの後は2人でやっても高得点のヤツは下に落ちず。
ん~ボクも息子さえ背負ってなければ・・・

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でも結局7点獲得で息子のおもちゃ、ヨーヨーをゲットだぜ!

まあ、ナメるかカジるだけだと思いますが・・・




もう少し石段を下って行くと老舗旅館「岸権旅館」の玄関前に足湯がありました。

ここは昨年の8/1にオープンしたばかりの「辰の湯」です。

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源泉かけ流しの「黄金の湯」を無料で体験できるので、ちょっとドライブで立ち寄った人でも
「伊香保温泉」を気軽に味わえるのでいいですね。

ボクももちろん温泉街を歩くときはこんなこともあろうとタオルを持ち歩いていたので入湯です。

ちなみに、間違ってもタイトなジーンズなんて履いてきちゃダメですよぉ。
膝まで捲くらないといけないもんね。

ふぅ~ん♪ ちょっとぬるめだけど、石段の上り下りで疲れた方の足にはきっと染みますねぇ♪




さらに下るとほぼ「石段街」の中心あたりにここの成りたちの石碑がありました。

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まあ早い話、長篠の合戦後に武田軍側が傷を負った武士たちの治療のため、
湯本から温泉をこの山の傾斜を利用して引っぱってきてそこに宿をつくったという、
日本初の温泉リゾート都市計画に基づいてつくった当時最先端の温泉街である
ということらしいのです。

そんな昔に作られた温泉リゾート都市が今でもこうして観光客が訪れるってスゴいことですよねぇ。

なので表面には堂々とこう書かれています。

『我国温泉都市計画 第一号の地 伊香保温泉石段街』


ちなみに現在の石段は昭和55年の大改修で敷かれた御影石です。

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この「与謝野晶子」の詩が11段に渡って刻まれている風景が一番有名ですよねぇ。

伊香保の街 与謝野晶子

榛名山の一角に、段また段を成して、

羅馬時代の野外劇場の如く、

斜めに刻み附けられた桟敷形の伊香保の街。

屋根の上に屋根、部屋の上に部屋、すべてが温泉宿である。

そして、榛の若葉の光が柔かい緑で街全体を濡してゐる。

街を縦に貫く本道は雑多の店に縁どられて、

長い長い石の階段を作り、

伊香保神社の前にまで、

Hの字を無数に積み上げて、

殊更に建築家と絵師とを喜ばせる。



ふ~ん、「ローマ時代の野外劇場」ね・・・そうそう「Hの字」を・・・なるほどぉ。



って、サッパリ意味はわかりません。

与謝野晶子は大正4年にここを訪れたらしいのですが、それほど感動したってことなんでしょうね。

なんたって「伊香保の石段街」は、山形県の「山寺」、香川県の「金毘羅」と並んで
「日本三大名段」の一つといわれるんですもんね。




そして、その石段の下の方には「石段の湯」という日帰り共同浴場があります。

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以前、相方とここに訪れた時に上の「源泉湧出口」近くにある「伊香保露天風呂」にも入ったのですが、
そこはろくに洗い場も無く風情を楽しんだだけだったので、
改めてこっちの内風呂にも入って帰ったという思い出があります。

観光を楽しむなら上の「伊香保露天風呂」。
お風呂にしっかり入りたいと思うのならこっちの「石段の湯」がオススメですよ。

ここももちろん「黄金の湯」で、大人400円、小人200円、6歳以下は無料。
営業時間は、4月~10月は9~21時、11月~3月は9~20時半、休館日は第2、4火曜日だそうです。

シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーも完備ですし
2階は休憩室になっているので、日帰りの旅の「石段街」散策後にはぜひ。


実はこの他にも「伊香保温泉」には一般解放されていない共同浴場が7ヶ所あるのですが、
これはここにお住まいの方たちだけのお楽しみってことで。




さて、これで「伊香保の石段街」の散策は終わり・・・

のはずだったのですが、実はこれまで無かった88段が昨年下部に追加されて365段になったそうなんです。

昨年の4/22に竣工式をやって完成だと聞いていたのですが、まだ工事中ですねぇ。

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そう言えば今まで大通りからは「石段街」がどこにあるのか見えないので、迷った記憶がありますもん。

これで県道15号線とつながって行きやすくなりましたね。

この「356段」っていうのは『1年365日、賑わうようになってほしい』という願いがあるらしいのですが、
実は一つ細い道を挟んでさらに下部に、この石段の数に含まないという「謎の38段」があるんですよ。



てことは「403段」じゃないッスか。

まあまあ、カタいことは言わずここの中央には「黄金の湯」が流れて、
のちに足湯として利用できるようになるらしですよ。

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「伊香保温泉」の発見は1900年前とも1300年前とも言われ、「万葉集」にもその名が見られます。

また温泉街としては400年もの歴史あるところで、東京などからの避暑地としても人気であったり、
多くの文化人や歌人などにも愛された地です。

しかし歴史が長い分それだけ負の出来事も出てくるので、
大正9年の温泉街を焼き尽くす大火や、戦後の監禁売春事件、
そして平成に入ってからの温泉偽装問題などがあり、客足が遠のいて存続の危機が何度もありました。

そして、今年も3/11の「東日本大震災」が起こってからこのGWまでの間に
「伊香保温泉」全体の宿泊のキャンセル客が4万人近くも出たと聞き、
震災が観光地に及ぼす影響が、この被災地から離れているこの場所にも
降りかかっていることに大変おどろきました。

もちろん、直接被害を受けられた方とは比べられませんが、
再びこの歴史ある温泉街の危機が訪れたと地元の方は言っていましたよ。


これから「伊香保の石段街」はその繁栄されていた時を取り戻すために、石段増設につづき、
左右にある店舗の痛んだ外壁や看板を修復し、色彩などを統一したりして
もう少し街の景観の調和性をはかるという計画を検討しているそうです。

400年以上の歴史を刻み多くの旅人を癒してきた「伊香保の石段街」。

この地に息子が再び誰かと訪れた時にも、また射的などで盛り上がれるところであってほしいなぁ。



さぁて、宿に帰っていよいよ温泉デビューしますかね♪


・・・つづく。