ピークカット15 %大作戦 | 馬の会長日記

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昨夜4/27(水)の午後6時~8時までの2時間、新潟県では「ピークカット15%大作戦」と題して
みんなでピーク時の節電を一斉に行おう!

という社会実験が行われました。

これは大規模で強制的な「計画停電」とは違い、基本電気は通っているのですが、
新潟県民や企業に呼び掛けて自主的に節電を行うといったものなんです。

なので、ウチの会社も昨日は午後6時で退社命令が出て、
珍しく空もほんのり明るいうちに帰宅することが出来ましたよ。

飲みに出かけた人も多いですが・・・


仕事が残ってしまうのは困りものですが、もうこう言うもんだと思えば
業務のスケジュールを管理する習慣はつくかもしれませんね。

でも早く帰宅できたからと言って、家でパソコンを使っていたら意味無いので今日の記事はケータイで更新です。



あの「東日本大震災」の影響で電力使用量の多い夏季には供給力不足となり、
大規模の予期せぬ停電を避けるために「計画停電」を行わなければいけない可能性があるのは
もうご存じだと思いますが、

首都圏、東京電力管轄内で行われた「計画停電」では、突然の電力停止でエレベーターに閉じ込め
られる方が出たり、
信号が機能しないために事故が起こったり、また幼児や介護者を抱えていいる方、
さらに身体の不自由な方には想像以上の不便があったりと、多くの混乱があったのも事実ですよね。

であれば、まずは国民の自主性を信じてこのようなキャンペーンをやってみても良かったかもしれませんね。

それを県単位で新潟県では東北電力と協力し、社会実験を試みてみたんです。

この実験結果から夏季の電力需要のピークに向けた対策のあり方を検討していということなんですよ。


『そんなの強制的に「計画停電」をやらないと、大きな効果出るはず無いよ!』

なんて思っている方もいるとは思いますが、実はこの実験、新潟では2回目なんです。



第1回目「ピークカット15%大作戦」は4/13(水)の午後5時~7時に行われました。



具体的に呼び掛けたことは、オフィスや製造工場などにはトライアル時の業務や操業休止をし、
夜間や早朝へ稼働の切り替えやラインの一部停止などを促し、

商業施設には店舗内外の一部消灯や、アーケード照明の点灯消灯時間の変更等を、

県民には不要な電源を切り、食事の下ごしらえなどの時間帯を変更し、
電子レンジなどを使用するメニューからガスコンロを使用ものへの変更、
そして、家族みんなで同じ部屋で一緒に過ごす等を呼び掛けていました。



そしてその時の結果がなんと! 「約17%、約40万kw」の電力がカットされたんです!

これはスゴいことだと思いますよ。

みんな一人一人が意識をすれば「計画停電」ということを行わなくても、
充分目標の15%以上の節電が自主的に行えるんですよ。


これはもしかしたら新潟のしたたかな県民性もあるのかもしれませんが、
オフィスの多い東京ならもっともっと大きな効果があると思います。

東京電力も、首都圏にお住まいの方を信じてこういった呼びかけをしてみてはどうでしょうかねぇ?


実はこの「ピークカット」というのはこの震災からはじまったことではなく、
地球温暖化にストップをかけるといった観点からも実施しようとしていたことなんです。

それは元々、電力需要の少ない時間帯や季節には発電所の稼働を止めるなどして調整しているんです。

そこでその時に先に止められるのは水門の開閉で運転が停止できる水力発電、

そして出力の調整がしやすい火力発電なのです。

原子力発電は開始や停止に膨大なコストがかかるため通常停止することはないんですよ。

ってことは、石油を燃やして電力をつくる火力発電が停止するってことで二酸化炭素排出量も減り、
地球温暖化対策という観点かも重要な取り組みとなる訳ですね。

だから東日本だけてなく、世界中でやることに意味があることなんです。

一人一人の節電への意識は高まってきていますが、大きな効果を生む為には
首都圏や他県でもこういったキャンペーンをやってみるのも1つだと思います。

今日はちょっと真面目なお話をしてみました。