先日の3連休は、半年ぶりぐらいの友人との泊まりで
相方と息子も快く送り出してくれ、ウキウキの連休になるはずでした。
しかし、毎年行っている菅平高原、峰の原スキー場で、
あまりにも開放的になりすぎて あんな大惨事になろうとは・・・

ボクがスノーボードでトリックするシーンをジャンプ台の下で友人の「師匠」が
デジカメで連写してくれると言うので、ハリキって大ジャンプしたらバランスを崩し転倒。
そしたら、ボクの左腕が「プラ~ン」と折れてしまい、まさかの大惨事。
競馬場で骨折して予後不良になる競走馬を見た時のような・・・
しかも結局、写真が1枚も撮れなかったのは「さすが師匠!」と言うしかありません。
でも、実はなんと! もう一人の友人がビデオで動画を撮っていてくれていたんですよ!
へなちょこ失敗ジャンプだからお見せするのは恥ずかしいのですが、その衝撃的映像がこちらです!
※心臓の弱い方は見るのやめてね。
ってな感じで、まさか周りで見ていた仲間もここまでの重傷とは思っていなかったでしょう。
久しぶりに友人と過ごす休日に、せっかく羽を伸ばしていたのに、
その羽では飛べなかったなんて、笑えない冗談ですよねぇ。
ボクと友人は真っ青な顔をしながらゲレンデを歩いてスキー場の救護室に向かいました。
でも、そこでは三角巾で応急処置をしてくれるだけで、ここまでのケガを手当てしてくれる手段はありません。
山をちょっと下りたところにある診療所まで友人の車に乗って向かうことになりました。
「スマン・・・みんなでせっかく楽しんでいたのに・・・」
数本滑っただけなのにこの日の滑りはこれで終了・・・ホント、申し訳なかったです。
診療所に向うまでは雪道で、その小さな揺れがとっても辛くて、
あんまり心配かけちゃいけないと思ったのですが、ボクの息は勝手に荒くなっていってしまいました。
あんまり心配かけちゃいけないと思ったのですが、ボクの息は勝手に荒くなっていってしまいました。
もう、とにかく早く医者に診てもらいたい。
しかし、菅平高原の多くのゲレンデに囲まれた診療所、「菅平高原クリニック」に到着したら、
なんと! ボク以外にも足を引きずった人や、腕を押さえている人がたくさんいるじゃないですかぁ!
こんな小さな診療所が大繁盛ですよ。
ボクがきた時にはそれでもまだ先客は数人で良かったんですけど、その後も次から次へと運ばれてきます。

ん~・・・みんな苦しんでいるからしょうがないけど、とにかく早く診てくれぇ~
この時間がとっても長く感じ、苦しさがドンドン重くなっていくので、
大人しく待合室で座っていることも出来ずにウロウロ歩いちゃいました。
大人しく待合室で座っていることも出来ずにウロウロ歩いちゃいました。
そして、何分待ったかはわかりませんが、ついにボクの名が呼ばれ、
「師匠」と一緒に医務室に入ったのですが、ここからまた試練が待っています。
ゲレンデで左腕が「プラ~ン」となってからずっとその腕を右手で抱え込んでいたのですが、
検査するのにこのボードウェアやインナーを脱がなければなりません。
「師匠」は『脱げない様であればウェアを切ってもらおう』と言ってましたが、
だいぶ着込んできた古いウェアとは言え、それはちょっとぉ・・・
だいぶ着込んできた古いウェアとは言え、それはちょっとぉ・・・
「ぐぅううううぅ・・・」とうめきながらも、左腕を、「師匠」や看護士さんに持ってもらい、
少しずつ少しずつウェアやインナーを脱ぐことができました。
少しずつ少しずつウェアやインナーを脱ぐことができました。
長袖Tシャツ1枚になりレントゲンを撮ったら、またしばらく待つことに。
今度は先生自らボクをちょっとニヤケた顔で呼びにきましたよ。
ちょっとイケメンで腰パンの軽いノリの若い先生なんですけど、
開口いちばんに『派手にやったねぇ~』だってさ。
開口いちばんに『派手にやったねぇ~』だってさ。
ええぇ!? マジで?
これだけ多くのケガしたスキーヤーが訪れる診療所なのに?
しかもここ菅平高原は、学生ラグビー合宿のメッカで夏場はもっとスゴい患者が運ばれてくるはずなのに、
その中でも『派手な』方なんですかぁ?

そこに友人と一緒に医務室に入りレントゲンを見ると、ボクが思っていた骨折のイメージとは違う写真が?!
なんだこれ? U字の形の骨からハズれちゃっている感じ?
『これって脱臼ですかぁ?』って友人も聞きくほど訳わからない感じになっていました。

先生の説明によると、鶏肉の骨を想像してみるとわかりやすいと思いますが、
写真の黄色い線が正常な1本の骨の形で、骨のはじっこがボコッと太くなっているもんらしいです。
写真の黄色い線が正常な1本の骨の形で、骨のはじっこがボコッと太くなっているもんらしいです。
その太くなっている部分が、大きく3つに割れてしまったというのですよ。
この赤い線が今のボクの状態なのです。

その他細かくも砕けていて、ケガの名前は『左上腕骨遠位部粉砕骨折』と言うらしい・・・
『粉砕』だなんてエラいこっちゃ!
このケガの名前は連休明けに新潟の大きな病院に行ってわかったことで、
このレントゲン写真もそこで撮らしてもらったものです。
このレントゲン写真もそこで撮らしてもらったものです。
結局、ここまでの大惨事では手術するしかなく、
この診療所ではとりあえずの応急処置をしてもらうしか無いとのことでした。
軽く固定するギブスをつけるため、いよいよ最後に着ていた長袖シャツを脱ぐ時がきましたよ。
これだけの骨折していて、ボクの左腕はどれだけ変色していて、どれだけハレているんだろう?
恐る恐る見てみると、まったくいつも通りのきめ細かいキレいな餅肌。
どうやら、骨は折れているものの中はまったくの無傷で、
内出血もしてなければ、全ての指も軽快に動くほど神経もやられていない状態みたいです。
内出血もしてなければ、全ての指も軽快に動くほど神経もやられていない状態みたいです。
軽いノリの先生も、『こりゃ、このケガで奇跡だね』って言ってくれました。
ホント不幸中の幸いです。
ただ、折れた骨が出っ張って変形していたので、皮膚の上からそれを押して元に戻す処置をしましたよ。
うわぁ~痛そう・・・
って思い、折れたところを直接押し込むのだから激痛が走る覚悟をしていたのですが、
以外に痛くなく平然な顔をしていたら『ガマン強いねぇ』って先生に言われちゃいました。
以外に痛くなく平然な顔をしていたら『ガマン強いねぇ』って先生に言われちゃいました。
ん~・・・だって痛くないんだもん。
って、あの骨折なのにここまでここまで痛くないのも逆に心配ですねぇ・・・
いちおう先生に友人が『撮ったビデオ見ますか?』って言ったら、
『おお! 見る見る♪』って興味津々声で無邪気に盛り上がっていましたが、
その時、ボクはこの映像を見る勇気はありませんでしたよ・・・
でも、きっとこの診療所には若い学生などが多く来ることもあるんだと思いますが、
この先生が明るく軽く対応してくれ逆に気持ちが落ち込まずに済みました。
この先生が明るく軽く対応してくれ逆に気持ちが落ち込まずに済みました。
深刻な雰囲気だったらどこまでも暗くなっちゃいそうです。

・・・そして、この後は宿に帰ったのですが、もちろんお酒もダメ、お風呂もNG。
せっかく一番リフレッシュする時間なのにガッカリです。
しかし、それより何よりも、もっとボクには憂鬱になることがあります・・・
「相方に何て言ったらいいのだろう・・・」
今後ボクは、育児が上手いこと出来ないどころか、
相方の手助け無しでは生活できない身体になってしまったんですよ。
せっかく快く送り出してくれたのに、このヤンチャぶりはあまりにも情けないですよねぇ。
一家の大黒柱とか、父親としてとかだけじゃなくて、大人として大失格ですよ。
こりゃ当然激怒だろうな・・・

「申し訳ありません! 煮るなり焼くなりお好きにしてください」と、とことん謝り倒すか?
「左腕折れちゃいました♪」と、『甘栗むいちゃいました♪』みたいな軽いノリでいくか?
「ゲレンデに迷い込んだウサギを、暴走スキーヤーにひかれそうなところを助けた」とウソの武勇伝にするか?
などなど、「師匠」とシミュレーションしました。
で、結局、いきなり謝りましたよ。
だって、ホント申し訳ない気持ちでいっぱいなんですもん。
相方は『またぁ~?』と、あきれかえっていましたね。
そして、『お婆ちゃんの介護が終わったと思ったら、今度は赤ちゃんが2人になってしまったよ』って。
・・・おっしゃるとおりです。
でも最後には『早く帰っておいで』って言ってくれたのでホッとしましたよ。
もう、ボートやめます・・・
この日の夜は身体が動かないようにベットに固定して早めに寝ましたが、
腕の痛みより、隣で寝ている「師匠」の騒音によって度々起きてしまいました。

そして次の日はさみしく友人をゲレンデに見送った後、宿でゆっくりと荷造りしましたよ。
ホント、左腕が使えないとちょっとした動作も時間がかかってしまいますね。
実はズボンと靴下は「師匠」にはかせてもらいましたよ。
んん~情けない・・・
ゲレンデに行ったみんなは早めのお昼過ぎに宿に帰ってきてくれて、
明るいうちに山を下り最寄の「上田駅」まで送ってくれました。
明るいうちに山を下り最寄の「上田駅」まで送ってくれました。

ホント今回はみんなにも迷惑をかけちゃったなぁ・・・
で、3連休が明けた月曜日に日本国内でも1、2を争う「手の外科」で
優秀で有名な「新潟中央病院」で改めて検査し、なるべく早くに手術を希望しました。

そして、本日2/16(水)から入院し、明日手術をすることになりましたよ。
手術や検査についてはまた後ほどご報告いたしますが、前身麻酔ってやつは初めてなのでちょっと不安です。
それもこれも、身から出たサビですもんね。
ホント今回は大反省しています。
相方にも息子にも、仲間にも、そして会社にも迷惑かけまくり、頭が上がらないっすよ。
もうスノーボードもやめて、息子もいるので来年からはスキーにします。
っていうか、もういい大人なんだから、ヤンチャはやめますよ。
明日の手術はそんなボクへの罰かもしれませんね。
これから入院しに行ってきます。