外観だけのブラリ旅 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

過去にした旅を忘れないように、思い出しながら記し、
もう一度旅の気分を味わっちゃおう!という「過去旅ログ 第3弾」は、
2006年の9月23(土)~26(火)の3泊4日で行った国内旅行、「山陽地方の旅」のお話です。

息子を授かってから大好きだった旅行もしばらくお休みなので、
今年もの~んびりと昔の思い出を振り返り再び旅気分に浸っていきながら書いてます。


まずは広島の「原爆ドーム」から1日目をスタートし、最終日の4日目を迎えました。

珍しく早朝に起きて「崖の上ポニョ」舞台になったであろうと言われる「鞆の浦」を散策した後に、
宿泊した「景勝館漣亭」の送迎バスで目指すは「福山駅」。

そこから電車に乗って移動しますが、まずその前に寄り道です。

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ここは日本100名城の1つ「福山城」。

1619年、徳川家康の従兄弟、水野勝成が備後国東南部と備中国西南部の
10万石の領主となって築いたお城です。

「福山城」は慶長期に発達した城郭建築技術の最後であり最新で、
天主建築の完成形として高く評され、国宝にも指定されていたんですよ。

そう、それは過去の話・・・

廃城令の後でもなんとか天守閣などは「福山公園」として整備され残されたのですが、
残念なことに昭和20年の福山大空襲で消失してしまい、後に再建されたものだそうです。

現在、天守閣の内は歴史資料などを収蔵や展示する博物館になっているのですが、
鉄筋コンクリートを使用したり、史実よりも現代的な美観が優先されたことや、
現代の建築基準法に従ったことなどから、昔の姿を再現されなかったちょっと悲しいお城でもあるんですねぇ。

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もちろん中には入らず、いつも通り外観だけを眺めながら「福山公園」をブラブラしました。

実はここ「福山公園」も大林宣彦監督映画「転校生」のロケ地なんです。

主人公の一美が前の学校にいた時のあこがれている彼とデートするのがこの場所なのですが、
一美の中身は一夫になってしまったために、なんとか一夫なりにガンバって一美の様に振舞うのです。

しかしうまくいくはずもなく、なかなかそれが面白かったりする思い出のシーンでした。

まあ、一美にとっては最悪の思い出になってしまいましたが・・・



ということで、「福山駅」のホームからもその姿を見られる「福山城」を最後に広島とはお別れです。

そして、東の向かい次に訪れたのは・・・

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白壁の町並みが美しい「倉敷」の美観地区。

そうです! 岡山県に入りましたぁ。

「倉敷」の美観地区はまるで後から作られたような、
あまりにもキレイで演出されたテーマパークみたいな場所に感じますが、
正真正銘歴史ある街並みで、「倉敷」が江戸時代初期に江戸幕府の天領に定められたときに
倉敷代官所が設けられ、そこから備中国南部の物資の集散地として発展した場所なのです。

真ん中を流れる「倉敷川」に沿って並ぶに白壁の屋敷や蔵、そして柳並木など、とっても趣がありますねぇ。

「倉敷川」には川船流しもあり、なんとも優雅です♪

乗っているお客さんは多くの観光客から見下ろされている感じなので、
皆さんちょっと伏せ目がちかなぁ・・・

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って、実は高校の頃、ここには修学旅行で来た事はあったんですが、
その時の若造のボクにはまだ「倉敷」の良さなどわかるはずもありませんでした・・・

歳をとると見方も変わってくるもんですね。


この時ボクは真ん中にお堀があって柳の木が並ぶって風景は、
もしかしたらボクの住む新潟の古町の昔の姿に似ているかも、と思って見ていました。

今は埋められてしまったお堀がかつてはたくさんはしっていた「水の都」、
そして「柳都」と呼ばれている見たこともない新潟の古町の姿を、
ここ「倉敷」に映し出すことが出来ました。


まあ、もうちょっと歴史や建築に詳しくなっていけば
また違った深い見方もできるようになるかもしれませんね。

けっきょく頭で考えて見るよりも、ボクはこの雰囲気を舌で味わうのが一番です♪

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これは倉敷名物「むらすゞめ」というお菓子です。

その地の名物をほおばりながら、そこの風景と一緒に味わう。
それがボクの旅でいちばん幸せを感じる瞬間ですよ♪


昔、天領であった倉敷はその年の米の収穫で生活を大きく左右することになるので、
ここの人々はお盆になると、イ草で編んだ笠をかぶって踊り、豊作を祈願したそうで、
その姿はまるで稲穂に群がる雀のようであったといわれたことから、
その笠を模したお菓子を「むらすゞめ」として「橘香堂」(きっこうどう)が作ったんだそうです。

今では「むらすずめ」という名で多くの会社が作っていて
新幹線のホームでも買える岡山県のメジャーなお土産となっていますが、

元祖である「むらすゞめ」は「橘香堂」の登録商標ですと謳っています。

「ず」と「ゞ」の違いですね。


肝心な味ですが、和菓子と言ってもまるでクレープのように薄く丸くふんわりと焼いた皮、
それが甘さを抑えた北海道産小豆の粒餡包み込み、なんとも京菓子の様に気取らせてくれるのに、
緊張はしないあたたかい気分にさせてくれる繊細な味わいでしたよ。

って、なんだその感想?


美観地区の入口にある「橘香堂」では、自分で「むらすゞめ」を焼くことが出来る
体験コーナーもあるそうなので、お時間のある方はぜひ挑戦してみてください!

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ここ「倉敷」には白壁の歴史ある街並みだけでなく、その周辺には資料館や博物館など、
たくさんの見どころがあるんです。

緑の蔦が多い茂り、赤レンガで築かれた大きなアーチの威厳あるこの建物は「倉敷アイビースクエア」といって、
江戸幕府の代官所跡に建てられた旧倉敷紡績倉敷工場を改修した複合交流施設。

館内にはホテル、レストラン、工房、陶芸教室、イベント教室、愛美工房、
オルゴールミュゼ、アイビー学館、倉敷紡績記念館、児島虎次郎記念館などあり、
まる一日いても楽しめる施設となっていますが、
ちょっと立ち寄っただけのボクらは、軽くブラブラするだけでした。



その他、相方も懐かしがっていた少女漫画「キャンディ・キャンディ」などの作者
いがらしゆみこの作品や直筆漫画などが展示されている「いがらしゆみこ美術館」や、

岡山県の有名人?「桃太郎」をモチーフとしたファミリーで遊べる「桃太郎のからくり博物館」。

日本各地のおもちゃを中心に、海外のものも含め4万点以上を収集している「日本郷土玩具館」。

岡山県内産を中心に日本の昆虫を展示してある「倉敷昆虫館」。

町家で長屋門を構える最大級の規模をもつ建物「大橋家住宅」。

エル・グレコの「受胎告知」をはじめ、多くの貴重な美術品を所蔵する「大原美術館」。

美観地区の一角にあり、江戸時代の米倉を改造した博物館「倉敷考古館」。

世界中の生活用具を集めて展示している珍しい博物館「倉敷民芸館」。

・・・などなど、ここ「倉敷」の観光を隅から隅まで堪能するには
何日も必要なほどの充実した文化施設の数ですね。


いやぁ~もちろん、ボクらの旅は毎度ハードスケジュールなので、
のんびりと美術館や博物館などを見学している余裕はありませんけどね。

またもや外観だけ見てブラブラしていますよぉ。



そしてそんな中で、かなりのインパクトのある外観がボクの目に飛び込んできましたっ!

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な、なんじゃこりゃ!?

屋根の上からあのビクターの犬「ニッパー君」がたくさん見下ろしているぅ!

ダルメシアンじゃないけど、101匹いるかわからないけれど、わんちゃんが大行進ですよぉ!

こ、怖ぇ~~~~


ここ「倉敷アイビースクエア」の向かいにあるこの建物はどうやら「敷山陽堂」というお店。

「(1階)倉敷アンティークモール」「(2階)倉敷貯金箱博物館」と書いてあります。

2階ってあの奥の瓦屋根のところかなぁ?

怖いもの見たさで入ってみようかと思いましたが、勇気が出ませんでした。
そういう意味ではニッパー君も番犬の役にたっていますね。

どうやら、調べたら今現在もニッパー君は増量中で、隣の屋根まで侵食していくそうだとか。
思ったとおりニッパー君を101匹そろえる予定で、後に「ニッパー犬資料館」も増設予定らしいです。

2階の「倉敷貯金箱博物館」は昔懐かしい銀行でもらえたものをはじめ、
2000点以上もの貯金箱がところ狭しと展示されているとか。

ボクには勇気がありませんでしたが、倉敷に寄った際は見学してみてはいかがでしょう?



さて、長々と書いてきましたが、ついに次回はこの「山陽地方の旅」も最終回! ・・・の予定です。

はたして最後にボクらを待っているものは何だ!?

いや、特に何にも事件なんて起こった記憶は無いのですが・・・
とにかく最後まで書いて、無事に家に帰りましょう。


・・・つづく。