お礼参りに「水天宮」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

元旦には息子にとっての初めての遠出となる埼玉のボクの実家に里帰りをし、弟一家と宴を行いました。

そして2日目にはぜひ息子を連れて行きたかった場所がありました。

それは東京は日本橋蛎殻の小高い丘の上にある「水天宮」(すいてんぐう)です。

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ここは江戸時代から安産や子授かりのご利益があるとして有名で、
安産のお参りにふさわしいと言われる「戌の日」にはお腹の大きい妊婦さんの参拝の方が
数百人も並ぶという厚い信仰を集める神社なのです。


もともと福岡県は久留米市にある久留米藩、有馬家の屋敷神として祀られてきた「久留米水天宮」の分社で、
赤羽根の有馬藩上屋敷にあった時にそのご利益にあやかろうと人気で
塀越しに敷地内にお賽銭を投げ入れる人が後を絶ちませんでした。

そこで毎月五の日には参拝を願う江戸庶民のために開門するようになり、
その「情け深い」有馬家に向けて「情けありまの水天宮」というシャレが
「恐れ入谷の鬼子母神」と共に流行ったそうなんです。

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そこで息子と共にその「水天宮」の神様に無事生まれ、
すくすく轤チているお礼を伝えに来たかったんですよ。

「お礼参り」ってやつですね。

ウチは「戌の日」には新潟の地元の「白山神社」にご祈祷を受けに行ったのですが、
埼玉の両親がわざわざ「戌の日」の行列に並んでボクらとは別にご祈祷を受けてきたんですよ。

その時にもらった「安産の御守り」や「護符」を納めに来たという訳です。


同じように初詣も含めて来た人も多く、同年代の赤ちゃんもたくさんいましたよ。

息子もしっかりと「手水舍」で手を清めました。

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社殿の前には神様をお呼びするために鳴らす鈴が5つあり、
そこから下がっている5色の鈴紐が「鈴の緒」と言います。

昔、この古くなった「鈴の緒」を妊婦さんが腹帯として巻いたところ楽なお産ができたというのが、
「戌の日」にいただく「水天宮」の岩田帯こと「御子守帯」(みすゞおび)なんだそうですよ。

今回はこの「御子守帯」はお産後はオシメとして利用すると言われているので、持ってきませんでした。

『ガランンガラン』という鈴の音にビビりぎみな息子の手もあわせさせて
お礼をしっかりしてきました。



そして、今年初めてのおみくじです・・・

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ボクは「中吉」でした!

『心配事も多いけど焦らず進めば良くなる』みたいなことが書かれていましたので、
今年も平常心で何事にもビビらずマイペースでいきたいと思います。



それから持ってきた「安産の御守り」は相方の名前を書き、ほんのお気持ちをそえて提出しました。

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納めるだけなのにそんなに大金はいらないかな、と思って1000円をそえたのですが、
またお守りと御供米、お清めした砂糖をいただいちゃいました・・・

あとで調べたらこれは納めた金額によっていただけるものが違うらしく、
絵馬やかっぱの土鈴、かつおぶしなどもいただけたりするそうです。



社殿の左手前にはかわいい子犬とそれを見つめる母犬の「子宝いぬ」の像があり、
子だくさんの犬は安産の象徴とされるので、それにあやかりみんな撫でていましたよ。

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撫でられすぎて頭が金ピカですねぇ。

そしてその周りには干支の文字が刻まれた玉があり、自分の干支を撫でると子授けや家内安全、
厄除けなどのご利益があるらしいので、息子に『寅』の玉を撫でさせました。

いや、もちろん「子授け」を願ってじゃないですよ。



あと、この近くには「安産子育河童」という像もありましたよ。

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「水天宮」は安産や子授けのご利益だけではなく、水難守護神としても信仰されているので、
その象徴である河童が崇められているのですね。

胸がふっくらしているお母さんカッパの足下と胸、肩に、小さくてかわいい赤ちゃん河童が寄り添っています。

とっても優しい気持ちにさせてくれる河童の親子でした♪



さらに奥に進んでみると行き止まりになっていたのですが、
そこにはエレベーターがあり、乗ってみると「水天宮前駅」の出入口近くに出ましたよ。

これがあればベビーカーや車椅子、重いお子さんをおんぶしながらでも、階段をのぼらず参拝ができますね。



2011年の初詣は今年一年の無病息災家内安全を祈ると共に、息子が元気に生まれてきたお礼参りとなりました。

息子もきっと「ありがとうございました」と言ってくれたことでしょう。