尾道で身も心も満腹 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

過去にした旅を忘れないように、思い出しながら記し、
もう一度旅の気分を味わっちゃおう!という「過去旅ログ 第3弾」は、
2006年の9月23(土)~26(火)の3泊4日で行った国内旅行、「山陽地方の旅」のお話です。


まずは広島の「原爆ドーム」から1日目をスタートし、
2日目には「安芸の宮島」の「厳島神社」にお参りに行った後、
山口県の岩国まで足をのばて「錦帯橋」を訪ねてみました。

そして3日目には数々の大林宣彦監督の作品の舞台で有名となった、
広島の「尾道」で映画のロケ地めぐりをしました。

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さて、映画の世界に入れてこれまで見てきた作品の映像がいっぱい溢れてきましたが、
もちろんそれだけでボクの旅はお腹いっぱいにはなれません。

やっぱり「尾道」と言えば有名なのが「尾道ラーメン」ですよねぇ。

そして、せっかく広島まで来たのだから一番の有名店に行きたいと思い、
たぶんラーメン通を自称するならこのお店を知らずして語れないであろう
尾道ラーメンの発祥のお店とも言われる「朱華園」(しゅうかえん)に行きました!

地元の方にも「しゅうさん」と呼ばれ、昭和22年に始まった屋台の頃から
変わらぬ人気で親しまれているんです。

観光ガイドブックにも必ずと言っていいほど載っていて、
観光ピークの時には1時間以上並ぶことも普通だそうです。

でもボクも並ぶのを覚悟していきましたが、わりとすぐお店には入れましたよ。

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中に入るとやっぱり満席で、みなさん一生懸命無言で活気良く夢中で食べてました。

まずは席に着く前に注文をします。

初心者のボクはオーソドックスに「中華そば」(550円)、
地元では「しゅうラー」と呼ばれるもの注文しました。

ん~安いですねぇ♪

そして、プラスチックの番号札を受け取り、空いている席へ。

セルフサービスの水を注いてラーメンがくるのを待ちますよ。

その間、次から次へと周りの人が入れ替わります。
なんて回転率のいいお店だろう。


そして、毎朝仕込まれる鶏ガラベースの黒い醤油、平打ちでややくねっているストレート麺、
その上に昔ながらの1枚チャーシュー、不ぞろいの短冊メンマに、
きざんだ青ネギと、ぶよっとした大き目の背脂。

これが「尾道ラーメン」の元祖と言われている「しゅうラー」です!

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「しゅうラー」の味の感想は、スープ自体はしょっぱ目でしたが、わりとあっさりしていて
それをカバーするのに背脂でフォローしている気がして、
味より出汁のこってりが好きなボクにはちょっと好みではありませんでしたねぇ。

また、やや幅広の自家製麺はなかなか食感が新鮮でしたが、
チャーシューは昔っからある絵に描いたような懐かしさを感じさせる焼き豚でした。

特にインパクトはありませんでしたが、得てしてこの素直で万人に嫌われない味が
昔からのロングセラーなる由縁なのかもしれません。

でも、味は何せ4年も前のことだからあんまり覚えていないってことで・・・


これは古くからある「朱華園」の味ってことで、「尾道」には他にもたくさんの有名なラーメン屋さんがあり、
実は「尾道ラーメン」には特に定義っていうのが無いそうで、
それぞれのお店が個性を出しながら美味しい味を追求していっているそうですよ。

なので、色んなお店に行って自分好みの「尾道ラーメン」をみつけるのもいいかもしれませんね。

「朱華園」

尾道市十四日元町4-12
電話:0848-37-2077
営業時間:11時~20時(スープがなくなり次第終了)
定休日:木曜日、第3水曜日(祝日の場合は営業)



さて、お腹が満腹になった後には、心の満腹を・・・

今度はベルギーワッフルで人気のお店に足を運びましたよ♪

って、また食うんかい!


行ったのは大林宣彦監督の作品「転校生」で、一美(小林聡美)が、
お母さんと水着を買いに行きその後に寄った喫茶店「こもん」です!

ここで、中身の一夫がなれないスカートを後ろ前で履いてしまい、ここのトイレで直してたんですよ。

って、映画を見たことない方には何のこっちゃですよね・・・

ちなみに「新尾道三部作」の1作目「ふたり」にも登場しますよ。



その「こもん」は1977年に開店したそうですが、いまではすっかりメジャーなベルギーワッフルも、
当時はかなり珍しくて注目されたんだそうですよ。

で、お店は千光寺山のロープウェイ乗り場の目の前にあるんですが、
実はボクらはロープウェイに乗ろうとしてギリギリ乗り遅れたので、
せっかくならとここでお茶することにしたんです。

外観は黒い三角屋根に白い壁、草花のプランターに囲まれた入口は、
まさに懐かしい感じの街の喫茶店という雰囲気です。

そして店内も白い壁と木の温もりのインテリアに注ぐ自然光のが優しく
この中の時間はゆっくりと流れている気がしました。

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そして、2人で食べたのが「アイスコーヒー OR アイスティー&バターワッフルのセット」(720円)です。

「バターワッフル」は1日寝かせた生地を注文が入ってから焼き上げるそうで
外側は「カリッ」っと中は「ふわっ」っとしていますよぉ。

また、生地自体は甘くないので、メイプルシロップをかけて食べるんです。
自分で甘さを調節できてうれしい♪

なかなか素朴でいい感じ。
またまた映画の中に入った気分でしたよ。

ここ「こもん」では2000年に「ガレットゥーリ・コモン」というテイクアウト専門店を隣にオープンしました。

ここでゆっくりした時間を体感できない方は、おウチで体感できるかもしれませんね。

茶房「こもん」

尾道市長江1丁目2-2 ロープウェイ乗り場前
電話:0848-37-2905
営業時間:9時~19時(LO:18時半)
定休日:火曜日(祝祭日の場合は営業、3月、8月は無休)


さあ、千光寺山ロープウェイ(大人:片道280円 往復440円)に乗りましょう!

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標高144.2mの千光寺山を登ると「千光寺山公園」です。

って行っても特に楽しいものが上にある訳でなく、桜の時季や秋の「菊花大会」では活気付くらしいのですが、
今の季節では観光を目当てに行く施設は見当たりません。

地元の人が過ごすちょっとした広場と「市立美術館」や「文学のこみち」、
「千光寺公園グリーンランド」という小さな遊園地があるぐらいです。


しかし、眼下に目を向けると、この景色見てください!

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「尾道」の街がまるでジオラマにしか見えません。

走っている「JR山陽本線」はまるでNゲージ。

「尾道大橋」や「尾道水道」、そこを進む「渡船」も模型にしか見えない可愛らしさ。

なんて愛しい街なんだろう♪

この街、持って帰りたいッスよ。

ホント、大林宣彦監督がこんなに何度も「尾道」を舞台にしたのかがわかりますよ。

この街の持つ、素朴で繊細で懐かしく手が届きそうな魅力にしばらくの間見とれてしまいました。

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ここは「おのみち映画資料館」です。

ボクは時間の関係でここには寄らなかったのですが、この「尾道」を舞台とした
たくさんの作品や資料が展示してあります。

大林監督だけでなく、多くの映画監督、ドラマ監督、カメラマン、小説作家などがモチーフとしてきたのです。

それほどこの街には人を惹きつける力があるんですね。


「尾道」にはお腹はもちろん、心の満腹ももらえた街でした。

ごちそうさまでしたぁ~♪



・・・つづく。