J1第34節「湘南ベルマーレ」後半【J特】 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

「前半」からのつづきです・・・




そしていよいよ後半。

聞こえてきたのはこれまた懐かしいチャント。

♪寺川能人おーおおーお~ 寺川能人おーおおーお~

このチャントは湘南にも引き継がれているのがうれしいですよね。

そう! 後半であの寺川選手を投入してきました。

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活き活きと動き回る寺川選手に影響されてか、湘南の動きが激しくなってきましたよ。

しつこいぐらいにボールを追いかけてくるし、
パスカットも結果マイボールに出来ない体制でも果敢にいどんできます。

ん~セカンドボールがうまいこと拾えない・・・ボールを持つとつぶされる・・・雑だけどスゴい迫力がある・・・

ん?このサッカー、どこかで見たことあるなぁ・・・

そうです、このガムシャラで泥臭いプレイは、今のアルビの根底にもあるサッカー。

それは自分たちがやっているサッカーなのです。

相手が首位であろうが、王者であろうが、ひるむことなく突っ込んでいくアルビのサッカーは
紛れもないこの湘南の監督、反町監督がアルビに教えてくれたサッカーなのです。

まあ、アルビは10位のチームですけどね。

そして、その思いが選手やサポーターとが1つになれた時、ゴールが生まれるんですよ。

後半16分、9月にJ1デビューしたばかりで17歳高校生ルーキー遠藤航選手が、
中盤が間延びしてしまったアルビのバランスの悪さをつき、
J1選手のプライドと意地をかけた渾身のヘディングをたたみ込みました!

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遠藤選手のJ1初ゴールで「2-1」。

コレでアルビは17試合連続失点・・・今年は点がまずまず取れているけど昨年と打って変わって失点が多いなぁ・・・


アルビ最後の試合?と意識して、新潟のみんなに感謝したいという思いなのか?

それとも、得点王争いのトップを目指すことが頭をよぎったのか?

とにかくマルシオが積極的に前線に出てパスをもらいたがっている。

そのおかげで中盤のタメもなく間延びしたバランスの悪い状態になっているんです。


一瞬、大島からマルシオへの連携でゴールになりそうだったプレイも
大島の1タッチ多い動きでダメにしたシーンもありましたが、
それよりもまだまだ追加点をとられてもおかしくないほどの
前半とは違うバランスの悪いチームになっていましたね。


そこで、積極的に動くのが黒崎監督!

後半17分、マルシオが前線で得点を取りたいなら、それに賭けて大島をさげ、
最近好調の三門を中盤に置きバランスを戻す作戦に出ました。

マルシオの一見一人走りしているプレイに誰も非難はせず、
そんなマルシオの思いに応えてあげたいという気持ち、
そしてそれがこれまでもこれからも一番勝利に近い選択肢だ、ということはみんながわかっていました。

それは黒崎監督だけでなく、ピッチやベンチにいる選手、サポーターの思いでもあり、
さらにベンチには、白血病のためにブラジルに帰国してしまったマルセロコーチが描かれたTシャツや、
ベンチの外にいる選手たちのユニホームが掲げられていて、

全てはこの1年間全員で戦ってきて、最後までみんなの気持ちが一つということなのです!



すると後半31分、その思いがみごと1本の軌跡につながりました!

右サイドから三門がクロスを上げ逆サイドにいた亜土夢が落とし、欲しがっていたマルシオの前に・・・

マルシオは落ち着いて右足をふりぬき、ボールが描いた軌跡はゴールネットに鋭く突き刺さりました!

ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!

ヤッターーーー♪ やっぱり最後はマルシオだ!

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その今季自身最多の16ゴールは惜しくも1点、得点王には追いつきませんでしたが、
前田選手が33試合、ケネディ選手が31試合に対し、マルシオは26試合での記録、
しかもMF登録ながらアルビの最多得点を記録しているっていうのは充分スゴいですよ。

それよりも、もうこんな写真のシーンが来年は見られないかと思うと・・・

『マルシオ~行かないでくれ~』という泣き声がゴール裏から聞こえてきて、涙が出そうになってしまいました。


そして、快勝とは言えませんがアルビらしい最終戦を「3-1」の勝利で飾ることができましたぁ♪

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これで今季のアルビの試合はすべて終わりましたね。

リーグ戦での成績は勝ち点「49」12勝13分9敗で、昨年より1つ順位を下げた「9位」でした。

新米監督で、前シーズンからの有力選手たちの放出、選手契約金はリーグの下から2番目の貧乏チーム。

多くのサッカー解説者が今季J2に降格するチームとして挙げていましたね。

「誰だ!そんなこと言っていたの! ほら、残ったぞ!」

なんてことは自慢にはなりませんよ。

アルビの「13」の引き分けは、リーグ最多。
勝ちきれないチームである証拠ですね。

優勝した名古屋は最少の「3」つだけですから、

「負けないチーム」から「常に勝つチーム」にならないとタイトルなんて夢のまた夢ですよ。


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試合終了後は「2010ファイナルエール!」と題した「最終戦セレモニー」が行われました。

まずは篠田市長の挨拶があり、つづいて黒崎監督の挨拶。

メインスタンド、両ゴール裏に一礼し、思い出したようにバックスタンドに挨拶、
そしていきなり声がヒックリ返ってしまい、笑いを呼んでしまったけど、
なんだかあたたかいいいメッセージでした。

最初、シーズンの始まりの時にはコレまでの反町~鈴木監督と比べたら、
あんまりクレバーじゃなさそうで頼りないなぁ・・・なんて思っていたのですが、

確かに器用ではなさそうですが、どんどん臨機応変に攻める戦略を早め早めに行うし、
そんなギャンブル的なチャレンジも勝ちにいける勝負強さを持っているし、
なんたって熱い闘志がみなぎってます。


気づいてみれば大好きな監督になってましたよ。

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黒崎監督、来年もついていかせていただきます!


その後、亀田製菓さま、サッポロビールさま、新潟信金さまよりご支援金をいただきました。

アルビの田村社長の挨拶の時はゴール裏から小さなブーイングが起きていたなぁ・・・


そして、来季契約を更新しない高木貴弘GKとFWの明堂和也からもメッセージがありました。

高木はキャンプでケガをし、選手として機能しなかったのだから仕方ないとして、
明堂は第25節のセレッソ大阪戦で幻のプロ初ゴールで雄たけびを上げたことが、
鮮明に思い出されますよねぇ・・・

2人ともアルビに在籍できて良かったと言ってくれましたよ。

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その後、本間勲キャプテンからの挨拶があり、スタッフ、選手のみんなで会場を1周。

ボクらは今シーズン、アルビを支えてくれた選手全員のコールをしましたよ。

それは試合に出られなかった選手はもちろん、シーズン途中で移籍した選手もです。

♪ オレたちと共に戦おう 矢野貴章 矢野貴章 オメきめれ貴章!

ドイツまで届いているだろうか?

矢野貴章がアルビにいてくれたおかげで、今年のW杯が何十倍も楽しむことができました。

ありがとう矢野貴章♪

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バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪

勲キャプテンから『来年はみんなでもっともっとこのバンザイをしましょう!』と掛け声があり・・・

もう一度、バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪

さらに高木と明堂を胴上げし、2010年のアルビレックス新潟の戦いは全て終了しました。

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『SMILE』

最後にはみんな笑顔になれましたね。 これでいい年を越せそうです。


たくさんの湘南サポーターの皆さん、こんな寒い新潟の地までお越しいただきありがとうございます。

しかも最後までいてくれ、そしてこちらの『ベ~ルマーレ』のコールに
『アル~ビレックス』と返してくれてとっても感動しました。

我がアルビはJ1チームとして恥ずかしくない試合をお見せすることが出来ましたでしょうか?

また、この地で、このリーグで再会できる日ことを楽しみにしています。


そして、アルビレックス新潟のサポーターの皆さま、1年間お疲れ様でした。

今年は8戦勝ち無しで苦しい日々からスタートし、夏場の11試合連続無敗記録で盛り上がり、
また勝てなくなったと思ったら、優勝争いするチームに快勝したり、
浮き沈みの激しい新生黒崎アルビで共に一喜一憂してきましたね。

ボクは今年、息子が生まれるという状況だったので、アウェイには1戦も行けませんでした。

遠くに遠征に行かれた方、ホントにお疲れ様でした。

来年はさらに福岡もあるので大変ですねぇ。


ただ、ホームはナビスコカップを含めて欠席は1度だけ。
仕事で行けなかった山形戦もシーズンパスを知り合いに貸したので、数字上は皆勤賞です♪

来年は温かくなったら息子もビッグスワンデビューさせたいと思いますし、
相方も戻ってきて家族3人でサポートしたいと思います。

それまで、冬のキャンプでしっかりとサポートの特訓をしておきますね。

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なんだかこれでしばらくアルビのサッカーが見られないと思うと、
なかなかスタジアムを離れられなくなってしまいましたよ。

これからは選手の移籍の話が現実になってきてアルビにとっては不安な冬が始まる予感がしますが、
サッカーは90分のホイッスルが鳴ってみないとわからない。

お金のあるチームが常に勝つ仕組みになっていたらつまらない。

来季も数多くのサッカー解説者がする予想を覆して驚かせてやりましょう!

それでは皆さままた来年の春、ここホーム「東北電力ビッグスワンスタジアム」でお会いしましょう。

良いお年を~♪