歩くだけで効能「村杉温泉」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
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アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先週末の5/22(土)23(日)にとある理由で、新潟市から磐越道を車で走って30~40分、
清流が湧き出る自然豊かな五頭山麓の山のふところにある「村杉温泉」に一泊の療養にやってきました。


ここ「村杉温泉」のお湯は免疫力を活性化し、癌の予防などにも効果があるとされている、
全国でも珍しい「ラジウム泉」(放射能泉)らしいのです。

そして、それが空気中に放出されると「ラドン」となり、
さらにそれを直接口から吸引するとより効能があるそうなんですが、

全国でも高い濃度を誇る「村杉温泉」は、街全体の空気にこの「ラドン」が含まれているので、
街を歩いているだけでもその効果があると言われているんですよ。

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あ、ハイハイそこのお父さん!
「ラドン」って言っても東宝映画の怪獣を思い浮かべたらイエローカードですよ!

ってことで、癒しの宿でひとっ風呂浴びてさっぱりしたら、「村杉温泉街」に夕涼みに出かけましたよ。

小さな温泉街ですが、見るところも意外にありそうです。

まず、小さな駐車スペースに車と人で賑わっているところがありました。

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それは日帰り温泉施設「共同浴場薬師乃湯」です。

真ん中には番頭さんが覗く窓もあり、観光施設というより地元の人の社交場という雰囲気ですが、
やっぱりこの特別な泉質を求めて訪れる方も多いのでしょう。

県外ナンバーも見られましたよ。

大正時代には新潟県随一の湯治場として「五頭温泉郷」の「出湯温泉」「今板温泉」と
並んで賑わったそうなのですが、最近また「療養泉」として注目されてきているみたいです。

まあ、ボクはせっかく温泉宿に泊まっているので、今回は外湯は利用しませんでしたが・・・

共同浴場「薬師乃湯」

新潟県阿賀野市村杉3946-6
電話:0250-66-2626
営業時間:8時半~20時半(土日祝は7時半~20時半)
料金:大人250円 子ども(小学生以下)150円


「薬師乃湯」の脇の坂道をすこし登ると右手には天然の水が湧いていますよ。

五頭山の麓には数多くの名水が湧いていて「五頭の七清水」と呼ばれるものは
昔から地元の人たちに大切に管理され守られてきた名水ばかりだそうです。

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その「五頭の七清水」の1つ、この「薬師の清水」はちょっと上の杉の巨木の根元から湧いていて、
古くから「村杉温泉」の入浴客の喉を潤してきたそうです。

一口飲んでみました。

・・・とってもやさしくなんだか甘い感じがしましたよ♪


そしてさらに、その向かい側では温泉が飲める場所もあります。

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この「村杉温泉」の源泉が湧く「湯坪」と呼ばれる場所に建てられた小屋の横に
飲泉用のお湯くみポンプがあり、たくさんの人たちが大きなペットボトルを持ってきていました。

飲んでもよし、家のお風呂に入れてもよし、加湿器に入れて吸引してもよしですが、
「村杉温泉」の「ラドン」は時間の経過と共にどんどん減少していっちゃうみたいで、

4日ほどで効果は半減、普通の湧き水同様になってしまうそうですよ。



さらにその奥には10人ほどゆっくり腰掛けられる「薬師の足湯」があります。

源泉が湧いている光景を眺めながら、足裏を刺激するデコボコの石が敷いてあったり、
バブルバスやジェットバスになってたりと、とっても気の利いた「足湯」になっています。

維持管理の協力金100円をポストに入れて、10時~18時までにご利用くださいね。

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また坂道をちょっと登ると今度は「村杉露天風呂」があります。

ここには以前も来て入ったことがあり、以前は外から丸見えだった気がしますが、
ちょっと改築してキレイになったようです。

もともと2002年に温泉地を盛り上げようというテレビ番組の企画で作られた露天風呂なんですよ。

入口の近くに行くと、一昔前のコンビニに入ると流れていたような「ピロリロリ~ン♪」という音が鳴ります。

雰囲気ブチ壊しのこの音いるのかなぁ? 

ここには番頭さんがいなくて、入口にある発券機で大人300円、子ども(小学生以下)100円の
入浴料を払って入るんですが、無料でこっそりと入る人の防止で鳴らしているのかなぁ?

ちなみに「村杉温泉」に宿泊の人は宿で100円で売られているチケットで入湯できます。

この露天風呂は7時~20時、定休日の木曜日以外に入れるのですが、体や頭を洗うことは一切禁止されていて、
大きな杉に囲まれて入る森の中の開放的な空間をお楽しみくださいという感じですね。

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さらに上に登ると、この温泉の起源となった「薬師堂」があります。

1335年、足利家の武将だった荒木正高が戦乱を逃れてこの地に着き、
薬師如来のお告げによってこの「村杉温泉」が発見されたとされているんです。

江戸時代頃から病気を治す湯治場としてさかえ、
薬師如来のご利益として「お薬師さま」と呼ばれ拝まわれてきたそうです。

温泉の効能からも科学的にも「お薬師さま」ご加護が証明されているなんてスゴイですよねぇ。

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「ガンバって!! ガンバって!! 四十七段」と看板に書かれた通り、
階段を登ったところに温泉街を見下ろすように薬師如来をまつる「薬師堂」がありますよ。

「村杉」という地名は、この「薬師堂」へ続く道に、
仏の恩に報いるために杉を植えたことから名付けられたと言われています。

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その「薬師堂」周辺の巨木の一つに、「薬師のめおと杉」と名がつけられ奉られている
樹齢は200年ほどの杉の木があります。

天に向かって寄り添うように伸びているその2本の杉の根元は1本でつながっていて、
まさに仲の良い夫婦といえる姿です。

ボクら2人もこの木の前で並んで写真を撮りました。

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いったん共同浴場「薬師乃湯」まで坂道を戻って左に曲がると、「須賀神社」の入口が見えてきます。

ここに奉られているのは「須佐之男命」(スサノオノミコト)といって、
五穀豊穣や疫病払いの神としてこの地の村杉の人々に大切にされているそうです。

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ここには「薬師堂」ほどあまり人が訪れないみたいで、
とっても静かで「五頭山麓」の麓に住む動物たちの息吹が聞こえてきそうな雰囲気ですよ。

そう言えば、この辺りの森には夕暮れ時に高い木から木へと頭上を横切る
ムササビが姿を見せることがあるそうです。

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さらに、歩いていくとありました!

あの有名な「川上とうふ」のお店。

昭和4年の開業以来、名水で有名な「五頭山麓」の清らかな水と、
こだわりの「天然ニガリ」「国産厳選丸大豆」のみを使用して作っている新潟県自慢のお豆腐なんです。

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お店に入ると、ちょこっと試食ができました。

水分の多いお豆腐だけに、水の美味しさが大豆の甘味を充分に引き出しています♪

小さなお店で手造りでやっているという感じなのですが、定番商品はわりと新潟県内では流通しています。

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せっかくなのでボクらは、日曜や祝日に限定販売される「青豆どうふ」を買うことにしました。

そして次の日の日曜日に買ったのは「五頭のしずく」青豆・木綿(560円)と
「五頭のしずく」青豆・おぼろ(350円)です。

かなりお豆腐としては高価なのですが、新潟県六日町産青豆を通常よりも多く濃い豆乳を使用し、
白ものより一段と甘みがあるそうで、食感はとっても滑らかです。

おぼろにのっている豆のトッピングもとってもキュートでしょ♪

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バケツに入っているオカラは無料で持ち帰りができるので、
ボクもしっかりと青豆のオカラをゲットしていきました。

ちなみに日曜や祝日に限定販売される「黒豆どうふ」っていうのもありますし、
お豆腐を使ったデザート「しずくヨーグルト」なんていうのもあります。

ヘルシーフーズ「川上とうふ」

新潟県阿賀野市村杉温泉4589
電話:0250-66-2155
営業時間:平日8時~18時、(日祝 7時~18時)


さて、「歓迎 村杉温泉」の看板から外に出て、国道290号の大通りに出ると
そこにあるのは、食と緑の交流センター「五頭山麓 うららの森」です。

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ここは「道の駅」ではないのですが、地域の観光情報はもちろん、
ヤスダヨーグルトや安田牛乳のソフトクリームなどの地元の特産品があったり、
竹細工、そば打ち、陶芸、七宝焼き、籐手芸、しょうゆ搾り、
味噌づくりなどなどが体験学習できたりとほぼ「道の駅」みたいなところです。

中でも毎朝8時からやってる(火曜は定休日)地元の農家からの朝採りの新鮮野菜が並ぶ100円市は大人気です。

地元農家が丹精込めて育てた新鮮野菜や、季節によって並ぶ旬の採れ立て山菜類、キノコ類が全て100円均一!

スーパーで買えば数倍もするのですから、この人気にもうなずけます。

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日が暮れるまでの1時間半、小さな温泉街ですがゆっくり散策するには丁度よかったです。

さてさて、これから宿に帰って夕食前にもうひとっ風呂浴びようかなぁ~♪

・・・つづく。