荒れた雪国から穏やかな雪国へ | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

今日の新潟は先週の大雪がウソのように晴れてます。

そんな新潟を朝に出発し、週のはじめからいきなり東京出張ですが・・・

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やっぱりもうアソコまでの雪はもうウンザリですね。

で、実はそんな大雪の日にボクはよせばいいのに、夜中に車で長野県のスキー場を目指しちゃったんです。

東京の友人といつも行く、菅平高原スキー場のさらに上にある峰の原高原スキー場という所です。

毎年数回、スノーボードはもちろん、春には山菜採りなどで集まるお馴染みの場所なんです。

いくら久しぶりに友人に会えると言っても、新潟市内は26年ぶりの大雪でパニック。

高速道路もいつも通る日本海沿いルート、上信越道の上越高田からは雪のため通行止め。

なにもこんな日に出かけなくていいのに!

と、相方には散々止められて、ボクも今回ばかりは断念しようかと思いましたが、

関越道を群馬県経由で行けば赤城辺りからチェーン規制も無く行けることがわかり、

距離はいつもの道のりよりも100kmほどのびますが、そっちの方が安全だと、
しかも、そっちのルートなら東京からくる友人の後から出発する組と
横川SA辺りで合流できて一人じゃないし、と、相方の反対を押し切って出発しました。


しかし、いざ走り出したら雪が降っているのは新潟市内だけじゃなく、
三条、長岡と走るほどにどんどん暴風雪になっていくじゃないですかぁ~

小千谷あたりになるともうこの視界・・・

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コエェェェ~!!

通行止めになっていないのが不思議なくらいです。

恐ろしいのは降ってくる雪だけじゃなく、下に溜まった雪も風で舞う地吹雪で、
ヘッドライトの当たっている10mぐらい先ぐらいしか見えませんよ。

前の車のテールランプを目印に走るも、すぐに見失ってしまいます。

って、ことは、きっとボクの後ろを走っている車も10m先を走っている
ボクのテールランプが見えてないはず・・・

視界が時々0になってしまうとさすがに止まりそうなぐらい速度を落とすのですが、

後ろから突っ込まれやしないか、不安でなりませんでした。

しかもそんな中、トラックがボクの車を抜かしにかかる。

さらには除雪した雪で左右に壁が出来ていて道幅は狭い。

ガクガクブルブル・・・怖いよぉ~

お互いがヨロヨロ走りながらすれ違う・・・

ガガガガバシャ~ッ!

ボクはヨコの雪壁を削りながら走り、

「終わった・・・突っ込んだ・・・」


強引に出てきてしまったけど、今回ばかりは相方の言うことを素直に聞いておけば良かった・・・

さよなら、ありがとう・・・

いやいや、そういう事態になってならないように無傷で進まなきゃ!

と思う瞬間が何度もありましたよ。


結局、友人と待ち合わせする時間になっても、
ボクはまだ約束の横川SAまで、半分の所までしかきていなく、2時間経っても新潟県内にいました。

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友人に「先に行ってくれ」と無念の電話をし、孤独な気持ちのまま関越トンネルに入りましたよ。

『トンネルを抜けると、そこは雪国だった』

の言葉の逆で群馬に入ったら雪がやむと思っていたのですが、

その期待は見事裏切られ、赤城でチェーン規制が無くなっても、まだ雪は降り続いていましたよ。


結局、約束の時間から遅れること1時間半で横川SA。
雪はやむことがなく、さらにここから先もチェーン規制が発令されていました。

これまでの道のりに比べれば、視界も開けていたので気分的には楽になりましたが、
あんな恐ろしい道で無事だったのに、ここで意地でも事故る訳にはいかないと思い、
さらに気を引き締めて運転しましたよ。


そして無事に菅平スキー場への入り口、上田菅平ICでおりていよいよ峠道です。

ここでは深夜ということもあり、すれ違う車もないし、無謀な運転さえしなければ事故ることはない。

でも、高速道路と違って除雪されていないので、スタックして動けなくなるのが一番怖いんです・・・
車が通らないってことは、誰も助けてくれないってことですからねぇ。

急かず、止まらず、慎重に、雪をかき分けながら、みんなの待つ宿までの道を登りました。

「これをクリアすれば、みんなに会える」

その思いで、ひたすら安全運転でアクセルを踏みましたよ。

そして、いつもルートなら3時間で行けるところを、倍の6時間かかり、
見慣れたペンションに到着しました。

ふと見ると、窓には灯りが・・・

みんな寝ずに待っててくれたんです。

もう、すでにいい感じに酔っ払っていましたが、
空も白んできた6時だというのに起きていてくれました。

さすがに、日が変わる頃に到着した先発組は寝ていましたが、これは感動ですよ。

さらに、家にいる相方に車をとめるたびに電話をしていたのですが、
相方もボクが到着するまで起きていてくれたんです。

スンマセン、ご心配おかけして申し訳なかったです・・・


ひとまず到着のビールをみんなと数杯飲んだのですが、
なんだかここまでの出来事に現実味がなくて、頭がしばらくボーっとしてました。

ベッドに横になってもアドレナリンが出まくっていたのか?
それとも懐かしい隣の友人のウルサいイビキのせいなのか?
なかなか寝付けませんでしたよ。



・・・そんな中、いつの間にか外は明るくなり、部屋の窓の外から夜は会えなかった先発組の声が・・・

窓を開けると、1階の屋根がある のですが、
昨夜積もった1mぐらいの雪をスノーダンプで降ろしていたんです。

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新潟では「ママさんダンプ」って呼ぶんですよね。

相変わらず元気でパワフルな友人の姿を見て、
初めてやっと生きていつものペンションでみんなと会えたということに実感できた気がします。


朝食はみんなすでに食べ終えていましたが、
遅くに到着したボクの食事と、隣でイビキをかいていた友人の分はまだとっておいてくれたんです。
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周りの空気は夜に体感した死と隣合わせのものとは間逆で、とっても静かで、穏やかで、あたたかでした。



そして、お昼に近い朝食を食べ、いよいよ峰の原高原スキー場に出発です!

外は昨日からの雪はまだ降りつづけ、風も強く決していい天気ではないというのもあるのかもしれませんが、
何だかボードをスベるということよりも、目的の半分はもうすでに達成できた気がしていました・・・

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また、みんなと笑って過ごせる時間が無事に迎えられるだけでボクは満足です。


・・・つづく。