早起きで朝一の朝市 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

今日はなんとか、パソコンがクラッシュする前に書いた記事をアップしてみます・・・



遅い夏休みに出かけた3泊4日の「福井&岐阜旅行」ももう最終日の朝が来てしまいました。

昨日の雨もやみ、飛騨の小京都「高山」には空気の澄んだ爽やかな秋風が舞います。

「飛騨高山」の朝と言ったら「朝市」が有名ですね。

朝市は例え雨の日でも6時過ぎからやってるというので根性で早起き・・・ぬにゃぁぁぁ!

露天風呂も入らずホテルを早々にチェックアウトして出かけましたぁ♪

「高山」には有名な朝市が2つあるのですが、まずはその一つ「陣屋前朝市」に行きましたよ。

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「高山陣屋」自体は8時45分かららしいので開いてませんでしたが、
前の広場には所せましと立ち並ぶテントがずらり。

採れたての野菜やくだもの、生花やつき立てお餅や、手作りのお菓子や自家製の漬物、

また、 飛騨高山で有名な「一位一刀彫り」や「さるぼぼ」などの工芸品など、
なんでも地のものがそろうってことで観光客だけでなく、多くの地元の人も買いにくるそうですよ。

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畑から直行したようなもんぺ姿の素朴なオバちゃんたちの地元の言葉が飛び交い、
異国にきたような旅気分にさせてくれます。

相方が「飛騨味噌」を買おうとオバちゃんに言葉をかけたら、『地味噌な。 地味噌な。』と言われて、

一瞬『「ジミソナ」ってなんだ? 韓国女優か?』と思ったとか思わなかったとか・・・



「陣屋前朝市」はこじんまりとしているのですが、もう一つの朝市「宮川朝市」は、
石川県の「輪島朝市」、千葉県の「勝浦朝市」と並ぶ「日本三大朝市」として有名で、

イワナなどが泳ぐ清流「宮川」沿いの「鍛冶橋」から「弥生橋」までの間に50~70店ものテントが並びます。

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「宮川朝市」を目指して渡った「鍛冶橋」の欄干にはこんな像がありました。

「足、長ぇ!」

これは出雲神話の登場する「足名稚」(あしなづち)という海の神様だそうです。

足が長いので海の中に入って魚が獲れるらしいです。

そして、反対側の欄干には・・・

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「手ぇ、長っ!」

こちらは、「手名稚」(てなずち)という山の神様で、手が長いので高い木々の実が採れるんだそうです。

そして、この二人は夫婦・・・って、「手名稚」って女性だったのぉ?!


この、2体の像は、高山祭屋台のひとつ「恵比須台」に飾られている彫刻を
模して銅像にしただけらしいのですが

出雲や会津地方などに伝わる民話自体は、この飛騨には広まってないそうですよ。



・・・「鍛冶橋」で相方とそれぞれの欄干に分かれて、各像と並んで記念撮影を撮りあった後、
いよいよ「宮川朝市」が見えてきました。

(ちなみに、ボクは足長像と一緒に撮りましたよ)

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やっぱり、この日は日曜日なだけあってだんだんと人が増えてきました。

売っているものは新鮮なのはもちろん、地元でしか見られない野菜もありましたよ。

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「飛騨りんご」に「飛騨かぼちゃ」。

こんなヘチマみたいな形のかぼちゃ、見たことない。

「幻のかぼちゃ」といわれた品種らしく、皮が薄く果肉はきめ細やか、
そして栗のようにほくほくした食感だそうで、

都内ではきっと高級食材ですよぉ!

これがたったの100円!

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ひっひっひっひっひっひ~・・・やっぱり「飛騨高山」に来たらコレは食べとかなきゃでしょ!

「みたらし団子」(60円)です♪

新潟では「みたらし団子」のことを「醤油団子」と言うそうなのですが、
こっちの方がまさに「醤油団子」ですよ。

お馴染みのトロリとした甘いあんかけ砂糖醤油ではなく、
醤油をつけて焼いただけの香ばしい素朴な懐かしい感じのお団子ですよ。


名前にインパクトがあった「下呂牛乳」を一緒に飲もうとしたのですが、探してもないはずでした・・・

度重なる会社の合併で、名前にマイナスイメージのある「下呂牛乳」から
「飛騨高原牛乳」に改名されてしまったそうです。

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このような「みたらし団子屋」さんは、高山市内にはいくつもあって、朝市でなくても食べることができますよ。

そういえば、ボクの隣でお団子が焼きあがるのを待っている、外国の観光客の方がいたのですが、

男性が女性にこの「みたらし団子」についてお国の言葉(英語)で解説してましたよ。

『これは日本のお菓子「みたらしだんご」って言うんだ。
ボクらの良く知っている「グミ」みたいなもんさ』って得意げに語ってたらしい。

「グミ」? そうかなぁ???

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あとは朝ごはんも食べてないのでブラブラ買い食いです。

昨夜あれだけ食べたのに、またエンプティーです。
このエコな世の中なのに、燃費が悪いッスねぇ~

食べたのは、かじるとジュウシーな肉汁があふれ出す「飛騨牛肉マン」と、

こってり脂がスープに溶け出した濃厚な「飛騨牛ラーメン」です。

飛騨牛って、高級牛肉で手の届かないものかと岐阜に来るまで思っていましたが、
色々ランクはあるんだろうけど、結構意外とすぐに食べられるポピュラーな食材だったんですね。

ボクは脂っこいイメージがついたので、日常は控えめにしたいと思いましたが・・・

ごちそうさまでしたぁ~♪

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またちょっと歩くと、人だかりがありました。

それは「げんこつ」の実演販売です。

「げんこつ」とは飛騨高山の伝統駄菓子で、水あめときな粉を練ったやわらかいお菓子です。

味と食感は、駄菓子屋で売っていたきな粉餅みたいな感じです。

目の前で職人さんが伸ばして、リズミカルに包丁をトントン鳴らして一口大に切っていきます。

パフォーマンスのため、無駄に包丁をクルクルっとまわしたりして観客を魅了していましたよ。

試食もやっていて、思わずお土産に買ってしまいましたぁ♪

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長く楽しく、美味しい道のりを1時間ほどフラフラと・・・

とうとう、端っこの「弥生橋」まできてしまいました。

向こうには「桜山八幡宮」の大鳥居が見えます。

この週末10/9、10は秋の「高山祭」、「八幡祭」が行われ、大変にぎわったでしょうねぇ。

伝統の装束を身にまとい、お囃子や雅楽、獅子舞など数100名に先導され
100台ほどの屋台が街中で練り歩く姿は圧巻だろうなぁ。

いつか、「高山祭」には行ってみたいなぁ・・・

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・・・そんなことを、「弥生橋」の下にある、小さな橋に寄りかかりながら
早朝の日差しの中で想像していました。


・・・あ! そうだ、約束していた酒屋さんがもうすぐ開店する頃だぁ!

もうそろそろ行かなきゃ。


・・・つづく。