新潟定番グルメネタが続きますが、今回はお蕎麦屋さんです。
新潟のお蕎麦といえば十日町や小千谷やあたりが発祥と言われる「へぎそば」が有名
で、
で、
今回はその「へぎそば」を有名にしたお店の一つ「小嶋屋総本店」に行ってきました。

実はボクもよくわかってないのですが、「小嶋屋」と名のつく経営者の違う店舗は3系統あるらしく、
県内に6店舗展開し十日町市中屋敷に本店を構える「小嶋屋総本店」。
そこと店章も同じものをかかげる十日町市本町の「越後十日町 小嶋屋」は県内に5店舗展開しています。
あと県外にも直営店を構え、この2店とは亜流だと思われる長岡市殿町の「越後長岡 小嶋屋」とあり、
きっと県内の方でも違いはよくわかってないと思います。
・・・っていうか、有名な「小嶋屋」以外でも新潟の美味しい「へぎそば」は
県内のいたるところで食べることができますので、
県内のいたるところで食べることができますので、
あんまり系統の違いまではこだわんなくてもいいのかなぁと思います。

今回ボクの行ったのは大きな水車が目印の「小嶋屋総本店」小針店です。
近所にある有名店なのでおばあちゃんも大好きで、定期的に行っています。
で、ボクがたのんだのはこれ!

「夏のレディースセット」(1,280円)。
って・・・ドテーーーーーッ!
『あんだけ「へぎそば」って言っていて、「へぎそば」じゃないんかい!!』
と、お怒りでしょう。
しかも、「レディースセット」って・・・

だって「レディースセット」にはデザートがついちゃうんですよ。
メニューに『男性の方もどうぞ!』って書いてあったから・・・
冷えた杏仁豆腐と、あんこが冷たいクズに包まれた食後の和菓子は最高でしたよぉ♪
まぁ、それだけじゃ足りなかったのでおかわりのザルを1枚つけちゃいましたが・・・
おっと!
「へぎそば」をご存知無い方にはこれをお伝えしておかねば誤解されたままになってしまいますね。

これは相方のたのんだ「天ざるそば」(1,350円)ですが、
実は「へぎそば」の「へぎ」っていうのは、お蕎麦そのものではなく器のことをさすのです。
「剥ぐ」がなまって「はぐ」→「へぐ」→「へぎ」となり、
木を剥いだ板組んで作った四角く大きな器「へぎ」に盛られたお蕎麦のことを「へぎそば」と言います。
木を剥いだ板組んで作った四角く大きな器「へぎ」に盛られたお蕎麦のことを「へぎそば」と言います。
そこに3~4人前のお蕎麦を一口ずつ食べられるように織物をする時の糸のつむぎ方の
「手振り」と呼ばれる美しい盛り方で盛っているのです。
「手振り」と呼ばれる美しい盛り方で盛っているのです。
要するに、大きな「ざるそば」みたいなもので、
それを数人で食べるスタイルのことを「へぎそば」と呼ぶと思っていただければ早いかなぁと思います。
それを数人で食べるスタイルのことを「へぎそば」と呼ぶと思っていただければ早いかなぁと思います。
なので、みんなバラバラに食べても、口に入るお蕎麦は基本同じものなんです。

ちなみにこれは、おばあちゃんが食べた「山菜おろしそば」(900円)です。
『なんだぁ・・・新潟のお蕎麦って言っても特別じゃないんだぁ・・・』と
ガッカリするのはまだ早いですよぉ!
ガッカリするのはまだ早いですよぉ!
新潟のお蕎麦は見た目は緑がかってツルツルシコシコ、とってもコシがあるんです。
それはこの「へぎそば」の「つなぎ」には「布海苔」(ふのり)という海藻を使っているからなのですよ。
「へぎそば」発祥の地、十日町や小千谷の地域は織物産業が盛んで、
織物の糸をピンと張るために「布海苔」(ふのり)という海藻を使っていたのですが、
織物の糸をピンと張るために「布海苔」(ふのり)という海藻を使っていたのですが、
この地の蕎麦打ち職人が研究の末、この身近にある「布海苔」にたどり着いたんだとか・・・
また一説によりますと、その織物に使っていた「布海苔」を誤ってそば粉に
落としてしまったのが始まりとも言われています。
落としてしまったのが始まりとも言われています。
失敗から生まれるサクセスストーリーの方が面白いので、ウンチクを語るときは後者の方がいいと思いますよ。

やっぱりボクがデザートを食べてたので、相方もデザートを追加しましたよ。
今、期間限定で「小嶋屋総本店」創業88年記念で「そばの実アイス」がなんと88円!
今、期間限定で「小嶋屋総本店」創業88年記念で「そばの実アイス」がなんと88円!
これをおばあちゃんと3人で食べましたが、
ほんのりと蕎麦の香りがするアイスクリームの中にはそばの実がプチプチ入っているという不思議な食感で、
温かい蕎麦茶をすすりながら食べると、なんんとも言えない爽快感がありました。
ほんのりと蕎麦の香りがするアイスクリームの中にはそばの実がプチプチ入っているという不思議な食感で、
温かい蕎麦茶をすすりながら食べると、なんんとも言えない爽快感がありました。
ちなみに皆さん、お蕎麦に入れる薬味は「わさび派」?それとも「からし派」?
ここ「小嶋屋総本店」では「わさび」が置いてあるのですが、
もともと「へぎそば」の発祥の地魚沼地方区ではなかなか「わさび」が手に入らない地区で、
そのかわりに「からし」を使っていたことから、「からし」のみしか置いていないお店もありますので、
ボクみたいな「わさび派」の方はお怒りにならないようにお気をつけください。
もともと「へぎそば」の発祥の地魚沼地方区ではなかなか「わさび」が手に入らない地区で、
そのかわりに「からし」を使っていたことから、「からし」のみしか置いていないお店もありますので、
ボクみたいな「わさび派」の方はお怒りにならないようにお気をつけください。
・・・お米の美味しいところでは、美味しい蕎麦文化は育たないというお話がありますが、
それはまったくのウソ!
それはまったくのウソ!
蕎麦文化の発達した信州そして会津に囲まれ、独自に日本海の恵みを融合させた
新潟の「へぎそば」をぜひ機会がありましたら食べてみてください。
新潟の「へぎそば」をぜひ機会がありましたら食べてみてください。
ごちそうさまでしたぁ~♪
「小嶋屋総本店」小針店 新潟市西小針3-1-1 電話:025-233-0033 営業:11時~21時半(ラストオーダー21時)