
僕は基本競馬好きだから夏開催で盛り上がる新潟競馬場に気持ちはあるのだが、
海無し県出身でもあるので、海に強い憧れも持っている。
そんなすばらしき新潟の夏のイベントの1つ「日本海夕日コンサート」も
欠かすわけにはいかない。
「日本海夕日コンサート」とは新潟市の西区にある青山海岸に特設ステージを作り、
日本海に沈む夕日に照らされながら著名なアーチスト達が音楽を奏でる、
野外コンサートです。
運営は新潟市をはじめ、企業、団体やいろいろな協賛金とボランティアでされていて、
コンサート当日には一人500円以上カンパを呼びかけていますが、観覧料は基本無料。
でも、噂によると一時期、資金難でこのイベントが無くなるというのも耳にしたので、
僕は毎年必ずカンパしています。
音が吸収されてしまう砂浜に、潮風のあたる場所に機材を持ち込む事自体、
はっきり言ってコンサートを行うには不向きな環境。
しかし、新潟の短い夏の美しい海と夕日の中、しかも基本無料という心意気で
行われるこんなすばらしいイベント、無くしてはいけませんよ!
何よりも近所で歩いて行けるしね。
毎年個性豊かなアーチスト達が顔を揃え、個人的には鈴木雅之や渡辺美里が
来た時には非常にテンションがあがった。
昨年のSTARDUST REVUEでは会場の5万人?がオールスタンドになって
かなり盛り上がった記憶がある。
今年見ることができたのは平原綾香、稲垣潤一、馬場俊英などなど・・・
今年は立ち上がって踊るというよりも、波の音、風の音とのコラボレーションを
ゆったりと感じるといったところ。
まだ暑さの残る18時ころに海岸に行ったが、すでにコンサートは始まっていて
肉眼ではステージ上の人が見えないモニターよりもチョット後ろの場所に
レジャーシートを敷いた。
もう何度か夕日コンサートには来ているので、双眼鏡とウチワにビール、
それに、おにぎりやおつまみは忘れず持ってきている。
中には折りたたみのチェアを持ってきている人がいるが、これは反則!
ここはスタンドではない真っ平らの砂浜、後ろのひとのことを思えば
わかることでしょ!
今日は天気も良く最高のシチュエーション。
馬場俊英の「スタートライン~新しい風」でいい感じに夕日が沈み、
飛行機雲が茜色の空に直線を描く。
世代はちょっと上になるが稲垣潤一の「ドラマティック・レイン」
「夏のクラクション」「オーシャン・ブルー」と懐かしい音色の中で
カモメの飛ぶ空はしだいに暗くなり、
「マリと子犬の物語」の主題歌「今、風の中で」や
「Jupiter」など新潟県の人には馴染み深い平原綾香が
夜空を切り裂く流星の演出に歓声がわく中、幻想的に奏でた。
あまりにも心地いいムードに朝早く東京から出てきた友人は
夢の中に迷い込んでいた。
そしてクライマックスにはすぐ真横で花火が上がっり会場は最高潮、
あまりにも近いので、隣にいた友人もコッチの世界に戻ってきた。
・・・新潟の冬は暗くて寒くてながい。
それだけに、短い夏をおもいっきり楽しみたいという気持ちが生んだ
すばらしいイベントの数々。
新潟の夏は最高だ!
・・・最高ーっ!