イカロスⅤとさすらひのちゃりんこ野郎
~1985年-1986年 輝之21歳~
今日もいろんなことがあったよ。
りんご園の近くの「りんごっこ」というめし屋へ入った。
これを書いていたんだ。
いつもと同じに。
そして、その店の人に話しかけた。
ところが、彼は言葉を発しにくそうに言う。
しゃべれないのだ。
おどろいた。
面と向かってろうあ者と話すのははじめてだった。
しかし、きらったりはしなかった。
自然にしゃべれた。
今までの俺だったらできなかったかもしれない。
人を愛する・・・
ということが少しわかってきたかな。
りんごをくれた。
うまかった。
最高にうまかった。
今までで一番うまかった。
彼の愛情が一杯だったからだろうか。
ありがとう。
これからも頑張って店を続けてよ。