目立つところでは、宮下遥選手、古賀紗理那選手の名前が無い。

 

宮下遥選手は、今年は全日本をお休みしていいと思っています。真面目過ぎる印象があるので、クールダウンが必要なのでは、と思っていました。でも、中田久美監督である限り、2020年のメンバーの最重要選手だと思います。大舞台の経験はかけがえのないものです。今後10年、またはそれ以上の長きに渡り日本を背負っていける可能性のある選手です。今は焦らず、少し外から全日本を見て、リフレッシュして欲しいと思います。あの竹下佳江選手も、一度チームを離れた後に更なる成長を遂げ、ロンドン五輪銅メダルの立役者の一人となったことは、誰もが知ることです。ただ、前にも書きましたが、宮下選手は、海外も含めて他のチームでプレーしてもらいたいと願っています。

 

一方、古賀紗理那選手はWGでは試合を重ねるごとに頼もしさが増してきた様な気がします。やはり、これからの全日本を担う存在である事をあらためて認識させられました。万全なコンディションでないのにグラチャンに出場する事はないでしょう。焦る時期ではないと思います。WGで全日本に不可欠であることに確信を持てたから、中田監督も選外にする英断を下せたのではないでしょうか。

 

今回のメンバー中、一番注目しているのは堀川真理選手です。WGでは、緒戦こそ大器がようやく覚醒したかと思いましたが、やはりムラっ気を覗かせてしまい、仙台からはメンバーを外れてしまいました。東レでも昨シーズン後半に覚醒し、引退の決まっていた木村沙織さんを安心させるかのように、最後まで安定した活躍をしていました。早くから注目されていた大型選手です。全日本でもそうあって欲しい選手です。中田監督も、きっとそう望んでいるのではないでしょうか。

 

WGの後半戦における野本梨佳選手の活躍は実に頼もしいもので、所属する久光の前監督でもある中田監督も、とても嬉しかったことでしょう。Vリーグでは終盤、長岡選手を故障で欠き、苦しいチーム事情の中、優勝には一歩及びませんでしたが、素晴らしい活躍を見せてくれました。WGでは、鍋谷友理枝選手と並んで強豪撃破の原動力となりました。野本選手も全日本の攻撃の要の一人に育って欲しい選手です。

 

ベテラン荒木絵里香選手も選出されました。MBもまたWGで活躍した松本亜弥華選手他、大野果奈選手、故障からの復帰が待たれる大竹里歩選手等、ポジション争いが熾烈です。新旧交代の声もありますが、Vリーグを見る限り、荒木選手が今の日本ではNo.1 MBであることは疑いようがなく、とても1年や2年で力を落とすようには見えません。そして、その経験からチームにもたらす安心感も、中田監督にとっては非常に頼りがいのあるものではないでしょうか。

 

冨永こよみ選手、佐藤美弥選手も中田監督によって大舞台を経験する機会を与えられています。WGでは期待以上の活躍を見せました。ただ、中田監督の言うようにグラチャンは相手の本気度が違います。ここで結果を残して宮下遥選手共々チーム内のハイレベルなポジション争いをして欲しいと思います。

 

WGの良い戦いがあり、非常に期待される「グラチャンバレー2017」ですが、月並みですが、ここに出ていない選手もいるということを意識して、誇りを持って世界の強豪にぶつかって行ってもらいたいと思います。

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