カタログ厩舎測尺発表前につき血統のみ。

あくまでも個人の感想なのでまさか間に受けないようにお願いしますね。


ヴンダーゾンネ22




ウインブライトについては過去ログで書いた。


この種牡馬については、物凄く雑な言い方をすれば、ゴールドシップのダウングレード版くらいに思っていれば良いと思っている。

と聞くと気が悪い人もいるだろうが、個人的には決して低評価なわけではなくて、おそらく父ステイゴールドとは似ていない"真っ当な種牡馬だろう"と想像しているということ。

ただ能力の絶対値はそりゃゴールドシップよりは低く見積もらざるを得ない。JRAの実績から当然の判断だと思う。


となると、母のヴンダーゾンネがどうか。

ヴンダーゾンネは22産出生時でもう16歳。

ここまでの産駒で大方、繁殖としての能力が割り出せる。


だが、ここは2番子のアリンナの存在が難しくさせている。その父マツリダゴッホは本当に良くも悪くも訳のわからん種牡馬で、変なところからOP・3勝C馬を出す可能性がある代わりに、真っ当な繁殖で驚くほど結果を出さなかったりもした。つまりブレ幅が広くてストレートには信用できない。


ヴンダーゾンネはその後ジャスタウェイとオルフェーヴル、エピファネイアでJRA勝馬を3頭出しているので、一定以上の能力を持った繁殖なのは疑いようがない。 


しかしどう見てもアリンナの最高到達地点は他の3頭に比べて異常に高い。これはマツリダゴッホ補正の成せる業だと決めつけてみると、本質的なヴンダーゾンネの繁殖としてのレベルは、比較的安定的にJRA1勝〜2勝程度の産駒を出すくらい、と見るのが妥当だろう。


私は22っ子の父ウインブライトを真っ当な種牡馬と評価するので、となると結論はこうなる


血統から見る勝ち上がり可能性
★★⭐︎⭐︎⭐︎(勝ち上がりライン近辺)
勝ち上がった場合の最高到達地点
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(1勝Cでコツコツ)


もしウインブライトがステイゴールドのようにブレ幅の大きい種牡馬なら存外に活躍する馬が出るかもしれないが、私の想像通りの種牡馬像ならこの繁殖から大ヒットはまず出ない。頑張ってJRA2勝と見る。


勝ち上がりラインスレスレに出る感じのイメージが湧く。優秀な先生なら勝ち上がらせるだろうから、調教師が誰になるかは殊更に重要だと思う。