※あくまでも個人の感想なので、まさか鵜呑みにしないようにお願いしますね。


ステイゴールド。

改めて振り返ると「大種牡馬」と評して違和感のない成績です。


聖剣伝説3ってゲームありますよね。

あれのクラスチェンジってシステムがあるんですけど、一定レベル以上になると光属性と闇属性どちらかで次のクラスを選べるアレです。


すっぴん→光→光光

すっぴん→光→光闇

すっぴん→闇→闇光

すっぴん→闇→闇闇


まぁこういうことなんですけど。

イメージ的な話として、

サンデーサイレンスの光サイドが


サンデー→ディープ→コントレイル


だとすると闇サイドが


サンデー→ステゴ→オルフェーヴル


のような感じで捉えているのですが、光は光で極めた方がいいし、闇は闇で極めた方が良いというか。

闇属性らしいクレイジーさと強さを兼ね備えた「世界で闘える牡馬」がオルフェーヴルから出てこないかなぁと期待していたらとりあえずウシュバテソーロが出てきてくれたので、ここは種牡馬としてとても楽しみにしてます。


で、ステイゴールドって母父のところの質が低くてもホームランが出るのがフォーカスされて、特にステマ配合は一時期かなり話題になったんですけど、


よーく見ると


オルフェーヴルは全兄ドリームジャーニー

→母が単にとんでもない名繁殖。もともと名牝系。母自身もきっちり準OPまでは出世している。


ゴールドシップ

→母ポイントフラッグがチューリップ賞2着で牝馬クラシックにも参戦。ゴールドシップの下に準OPのトレジャーマップも出していて繁殖としても有能。


その他、過去の自分の出資馬でウインガナドルという馬が同じくステマ配合で、ラジオNIKKEI賞2着、新潟記念4着で古馬OPまで出世するなどまずまず活躍したのですが、あれも母タイムフェアレディはフラワーC・G3の勝馬でまぎれもない良血馬でした。


母父メジロマックイーンだから走ったというよりは、父メジロマックイーンの質の良い牝馬にたまたま配合されたら大物が出たということで、「ステマ配合の妙」的なものでは決してないと思うのですね。事実、後追いで配合された母が優秀でないステマたちは軒並み走っていません。


さて、ようやっとウインブライトに話を移しますが

この馬も姉ウインファビラスが阪神JFの2着で最終的に古馬OPまで出世しましたから母が優秀。


元々、オークス馬はじめ数々の重賞ウイナーが出ているゲランの牝系でここも根っこの部分が優秀。

変なところからいきなり出てきたG1ホースではありません。一定レベルの種牡馬ではあるはずです。


ステイゴールド種牡馬としては、中距離G1勝ちは必須とも言える項目でウインブライトも当然合格、と言いたいところですが、JRA所属馬として十分なJRAの競馬場でのキャリアがありながら、中央G1では掲示板に載ったことさえないとなると「2000mのG1を2勝」とストレートに受け止めることはできません。JRAの成績だけ見て種牡馬像を捉えた方が正確だと考えます。

よってここではあくまでも「中央G2勝ち種牡馬」として扱います。


個人的なイメージで言えば、

産駒から重賞ウイナーは数頭出るだろうけどG1ウイナーはまず出ないだろうな

という感じに思っています。


種牡馬としてのキャラクターを考えると、お相手は

まず牝系のしっかりした繁殖である事が必要でしょう。


シンプルに上が走ってる馬はそのまま期待したいし、上が全く走っていなくても近親に活躍馬がいれば思わぬ大物が出る「牝系の力呼び覚まし系」のアビリティを持ってそうな気がします。

わけわからんとこからいきなり活躍馬を出すタイプではないと思うので、馬体より血統をちゃんと見たいですね。


さて、ノルマンディー募集馬をざっといきます。


クイーンズトゥルー22




血統、配合はめちゃくちゃ良いと思います。

小さいのがとにかく惜しい!残念すぎる。

サイズのある牡馬が出たらOPを期待したいところですが、遅い生まれとはいえ上のクラスで闘うには小さい。


​血統で見る勝ち上がり可能性
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(3歳8月の勝ち上がりは難しいとみます。)
勝ち上がった場合の最高到達地点予想
★★⭐︎⭐︎⭐︎(2勝Cまでなんとかしたい)


育成状況次第ですが2歳戦はまず間に合わなさそう。

場合によっては3歳春頃のデビューになっても不思議ありません。

そこからで間に合うかどうか。

どちらかというと3歳8月までの勝ち上がりは厳しいと見ます。

ただしこの母系なのですぐにオークション行きはほぼ有り得ない。3歳秋は休ませて4歳になって再始動、4歳夏以降に中央に戻り条件馬として息長く活躍しそうなイメージが浮かびます。

この値段なら十分飲み込めるリスクだし、なんといっても母父キンカメで直近牝系が優秀なので成長してOPまで頑張る可能性もある。

僕がノルマンディーのみの会員なら色々飲み込んで出資してたかもしれません。


長い目で暖かく見守れる人向け。


プレシャスドロップ22





母19歳の仔。

基本的に繁殖牝馬は15歳までに最高傑作を出す。

16歳以降に産んだ仔が15歳までに産んだ仔の成績を超えることはほとんどない。


注意が必要なのはカンティーユのようなパターン。



母タマヒカルは

トーセンダンス、マツリダゴッホ、タイムパラドックス 、ショウナンカンプなど配合されて一定の成績を収めた。

この地道な努力が実り、2015年からはスクリーンヒーロー、ブラックタイド 、ヘニーヒューズ、オルフェーヴルと明らかにそれまでより格上の種牡馬を配合してもらっている。その結果、若い時に格下種牡馬相手に生んだ仔よりも16歳で産んだオルフェーヴルの仔の方が良い馬が出た。


タマヒカルより少し若いがジャックドール、ディナースタ兄弟も同様。


途中から母ラヴァリーノの持ち主が変わり、明らかに種牡馬の格が上がっている。こうしたパターンは母高齢でも上の成績を大きく超える仔が出ることがある。


さて、それをふまえて改めてプレシャスドロップを見る



マツリダゴッホ、キンシャサノキセキ、トーセンラーで上級馬が出ている優良繁殖と言える。


ウインブライトでも十分良い馬が出そうだが、ウインブライトが上記3頭より明らかに格上種牡馬ということはないだろう。どんなに良い馬が出ても準OPまでで原則それ以上は望めない馬というのは頭に入れたい。


血統で見る勝ち上がり可能性
★★⭐︎⭐︎⭐︎(勝ち上がりそうだが3歳8月に間に合うかどうか)
勝ち上がった場合の最高到達地点予想
★★⭐︎⭐︎⭐︎(2勝できれば)

基本的には先述したクイーンズトゥルー22とほぼ同じ考え方をしたい。

デビューは遅そう。能力的にはJRA未勝利で足りるはずだが3歳8月に間に合うかどうか。


大ハネした場合の最高到達地点はクイーンズトゥルー22よりはさすがに下に見積もらないといけない。

地方も含め息長く走ってくれそうではありますが確実性低く、下級条件に終わる可能性の方が高いことを考えると、さぁどうでしょう。ここは個人の価値観です。


あと、この馬は牝馬。

仮に岡田スタッドに戻ったとして「母父ウインブライト」がどうでしょうね。ここも個人の好みですね。


​まとめ。
個人的にウインブライト産駒2頭なら迷わずクイーンズトゥルー22をおススメします。