故宮博物院展を堪能した後は、またバスで九分に向かいます。

こちらではランタン上げが行われます。同じランタン上げでも、日本では台湾スィーツを楽しめる10分の方が有名かも知れませんが、今回はスィーツなしなのでやや近い九分の方へ。

故宮博物院展から約一時間。9分の到着です。既に沢山のランタンが空に上がっていっています。ガイドさんに質問してみました。ランタンの中は当然ながら火をたいているのですよね。墜落して山火事なんかならないのですか?

ガイドさん曰く、時々火事になります。おいおい、大丈夫なのか?多分日本ではこのような体験は出来ないでしょうね。何処へ飛んで行くかわからないし、火事の危険もあるし、そもそも無事に着地してもそれはゴミと化すでしょう。

でもそんな環境破壊に、私たちも乗っかってしまいました。

なんか雑然とした街並みの真ん中に鉄道が通っています。

先ほど台北からの列車が通りすぎたところ、この写真の左先すぐに9分の駅がありました。

踏切も何もないようなところをみんなで渡ります。

ガイドさん曰くやはり台湾でも線路内に立ち入ることは禁止なそうですが、ここは黙認状態のようです。日本の第4種踏切(警報器も遮断機もない踏切)より危ないね。

とはいえ私たちも平然と?この線路を渡りランタン上げのお店に行きました。

願い事を書いて、そして油紙に火をつけます。

そして、ランタンの火を下にすると、熱気球の要領ですね、

空高く舞い上がっていきました。山火事になりませんように。

その後圓山大飯店に戻ります。しばし部屋で休憩した後、

ディナーです。

中華料理と中華風ステーキですね。それにしてもすごい量です。

ちょっと私には多すぎて全部食べられるかどうか…。

前菜盛り合わせ

モリーユ入りの鶏肉煮込みスープ。真ん中の黒いスティック状のがモリーユと言う茸の一種だそうです。確かに茸の味でした。

毎日中華で食傷気味でしたが、さすが圓山大飯店、味がまろやかで食べやすく他のお店とは違いました。

日本の中華料理店で味わう中華に比べては、味のメリハリは少ないですが、まあ許せる範囲でした。とまぁ、世界の五つ星ホテルに対してかなり失礼かなと思うコメントですが、そう感じたのでしょうが無いです。個人の好みかな。

車海老のチリソース炒め。海老がデカッ!余り辛味はありませんでした。とにかく海老の存在感がありすぎです。

ナマコの煮込みです。そろそろ、このようなお味に

食欲が失せつつあります。

アメリカ牛のスペアリブ。肉の味があまりしません。

黒毛和牛が本当に美味しいモノだと確認出来た料理です。

でも、それなりに、中華風ですが洋風のお味で、ちょっと気分転換できたかな。

最後に貝柱のご飯、チャーハン風ですが、もう満腹。

ちょっと食べてみてギブアップしました。

季節のフルーツが入ったスープ状のデザート。

西瓜にマンゴーetcです。後はよくわからなかった。

ちょっと甘いスープってなんかヘン。桃の缶詰のスープ飲んでるみたい。

さてディナーの後は、圓山大飯店ツアーです。

 

主に2階がミュージアム風になっています。

でもまず向かったのは地下へ。

この扉、さてなんでしょう横の柱には「西密道」と書かれています。

これは、蔣介石がいざというときに逃げる秘密の通路だったそうです。今日は扉が閉ざされて中の見学は出来ません。無理矢理入ったら逮捕されますとガイドさんの案内。でも何やらニヤニヤしています。今は、誰もいないので大丈夫かなー。なんて。

扉には鍵がかかっていません。そっと扉を開けると、扉の奥は、ご覧の通り。流石に中まですすむ勇気は無かったのですが、この突き当たりの先には、すべり台があるそうです。

わかるかな?階段と横にすべり台があります。

緊急事態には、ここを通って逃げられるようになっています。

圓山大飯店の丘の麓のどこかに、抜けられるようなトンネルがあるそうです。もし、中国軍が攻めてきたときには、防空壕の役目を果たすでしょう。台湾には、今街中の至る所に防空壕が用意されているそうです。

2階に戻ります。おー立派な金の龍。実は戦後までこの場所には台湾神宮が建っていました。日本で言えば伊勢神宮のようなモノだそうですが、その名残だそうです。この金龍は、日本の商人である館野弘六氏が台湾神社に献納した銅製の登竜噴水器で元々は台湾神社外苑にあったモノで1596年にここに金龍庁が立て直され、1987年に金龍庁が立て直されたときに表面に24金の金箔を貼られて飾られたモノだそうです。それ以来圓山大飯店の訪れる人は必ず見に来るスポットだそうです。

今でも、圓山大飯店の正面玄関に登ってくる坂道の左側には、鳥居が立っています。

さすが台湾一のホテル。世界の要人も宿泊されています。

1961年には元首相の岸信介夫妻。

2023年には安倍元首相の奥様昭恵さんが宿泊されています。

1952年に圓山大飯店がオープンしました。

写真はオープン当初のモノですが、場所は、今居る2階にあたるそうです。そしてその後現在の本館が建設され世界10大ホテルに選出されたようです。

丸山大飯店ガイドツアーはこれでおしまいです。

明日は、ちょっとゆっくりめの出発でいよいよ帰国となります。

私たちの部屋から眺めた台北空港方面に出ている月は満月でしょうか。台湾のランドマーク101ビルも見えます。

では次回いよいよ最終回となります。