台湾旅行5日目一番楽しみにしていた台北國立故宮博物院神品至宝展本館へ参ります。

実は、この記事先日土曜日に書き始めていたのですが、途中一時保存をしていなかったため、んなんかの表紙に全部飛んでしまいました。折角半分以上書いたのに…。で一旦もう書く気を無くししばらく時間をおいて再挑戦しています。

こちらが故宮博物院正面アプローチです。(バスの後ろね)

入館するとすぐに迎えてくれるのが、蔣介石さん。彼のお蔭でこの博物院があります。その昔中国共産党軍と戦った蔣介石率いる国民党。闘いに敗れ台湾に逃げます。その時北京の故宮博物院の主だった、特に価値のあるお宝を台湾に持って逃げたモノをここに展示保管されています。行ってみれば今北京の博物院より価値が高いとも言えます。あの中国のあの人、中国から追い出しておいて、今さら台湾は一つの中国とほざいていますが、なんて欲深い人なのでしょう。どう見ても一つの中国ではありません。台湾民国という古来中国4,000年の歴史を受け続けている唯一の中国が中華民国だと思いますが。おまけに日本の尖閣も沖縄だって自分たちのもの!?欲の皮の突っ張った嫌なヤツですね。(個人的な意見ですのでお許しください。)

さて台湾の台北國立故宮博物院神品至宝展本館ですが、至宝五点と言えば、「翠玉白菜」「肉形石」「象牙透彫雲龍文套球」「毛公鼎」「灰陶加彩仕女俑」じゃないでしょうか。(見る人によって違うようですが)

では、翠玉白菜から

みずみずしい白菜が玉石本来の色を生かして彫刻で表現されて

います。この白菜の葉には2匹の昆虫─キリギリスとイナゴがとまっています。実はこの翠玉白菜は、数年前東京の国立博物館に台湾故宮博物院展で公開されました。私も三時間並んで見学しましたが、とにかくすごい人出途中たてどまら凪いでくださいと言われ1分間程度の時間すらなかったと思います。白菜の頭の昆虫には気が付きませんでしたが、今回はじっくりゆっくり見ることができました。おまけに写真撮影もOKで翠玉白菜を堪能しました。

よく見ると、白菜の白い部分には斑点があるし、葉っぱの縁や葉脈が巻いている箇所にも亀裂が見えます。これらは全て玉材にもともとあった模様ですが、こうした傷も虫食い痕や霜が下りた風に見えるよう、工匠が工夫したものだそうです。玉石の自然な形や色あいを巧みに利用して彫刻する「巧彫」の技術は、今では再現不可能ではないでしょうか。

続いては「肉形石」です。

ちょっとピンボケなのはご容赦ください。まったく美味しそうな豚の角煮に見えます。石で出来ているとはとても想像すら出来ません。地層のような筋模様が入っています。見た目は煮込み料理によく使われる豚のバラ肉にそっくりですが、それだけではまだ不十分だったのか、もっと本物そっくりにしようと、表面に点のように小さな凹みを作り、皮の毛穴が表現されています。上部にも赤茶色の染料を塗って、醤油がしみ込んだ皮に見えるよう加工してあります。こちらは、東京の国立博物館で故宮博物院展では公開されず、その後九州の国立博物館での故宮博物院展で公開されました。だから私は初めて見ましたが、硝子ケースの中から美味しそうな香りがただよってきそうなほど本物そっくりでした。

続いては、象牙(彫象牙透花雲龍紋套球)

このガイドさんの後ろのモノはポスターです。本物はこんなに大きくはなく

こんな感じです。大きな1本の象牙から掘り出したという21層の球体。これ上から下まで鎖部分を含めて一つの象牙から出来ています。おまけに球体は二一相全ての球体が自由に回転するそうです。どうやって作ったん?現在でも製作方法は謎だそうで、今の技術でも再現は不可能なのだとか。本当に不思議です。じっくり時間をかけてみましたが、確かに中の球体は今のも動き出しそうでした。

そしてお次は毛公鼎です。

毛公鼎(もうこうてい)とは権威を象徴する礼器として使用要されていたモノで、家内が一番見てみたいと言っていたモノの一つです。32行、500文字が胴内に鋳刻されていて、最も長文の銘文をもつ中国古銅器です。周王が毛公一族への功労を表したものだそうです。獣に似せた3本足に楕円形のカメ型というのは西周晩期の青銅器の特徴と言うことらしいです。

そして灰陶加彩仕女俑ですがなんだか平安美人のような様相です。

唐の時代(日本では飛鳥時代から平安時代の頃)の美人でまさに平安美人にそっくりです。着ている衣裳も何か日本の着物に見えてしまいます。裾の長生きモノですのでそれに引っかからないよう先がとがった靴を履いているそうです。

そして見事なのは、翡翠の屏風です。

戦前、昭和天皇の元にあったそうですが、戦後台湾に返還されたモノだそうです。屏風には48枚の翡翠で彫刻されていますが、光を通し輝いて見えます。それに一つ一つの彫りはリバーシブル表も裏も同じ模様に彫られていて、表裏のない誠実を表しているのだとか。

そして、象牙で出来た九重塔

台湾では九という数字が一桁の数字で一番大きい数字ということでとても縁起がいい数字にされています。それで日本では五重塔とか三重塔の方が有名ですが、台湾では九重塔の方がよりよいのだとか。こちらも一つの象牙からほられた九重塔で各階室内まで表現慣れているとても精緻なモノです。

特に見落としてはいけないモノを中心に見学しましたがとにかく膨大な量が展示されているので全部をゆっくり鑑賞しようとするとどれだけの時間がかかるのか想像すら出来ません。

ここに来る前家内がひょっとしたらまた見られるかもと言っていたのは、米粒一粒に麻雀をしている姿がほられたモノがあるそうですが、この時は展示されていませんでした。台湾生まれの家内が台湾の小学生の頃こちらに見学に来て感動したそうで是非私に見せたかったそうですが残念でした。他にもオリーブで出来た船というモノもあるようで小さなオリーブの種の中に船とそれに乗っている人々が彫刻されたモノのようです。これも今回は展示がありませんでした。

その他当時の玉座や

囲碁などとにかく沢山すぎて、後は駆け足状態で見て回りました。そして見学終盤家内が記念として勝ったのが

台湾の墨。家内は習字としてはひらがなを主に習っていましたが、台湾の墨はもちろん漢字用。書き心地はどうなのでしょう。家内曰く墨によって違うのだそうですが、私には理解不能です。

 

さてかなりゆっくりとまわりました。おそらく半分も見られていないと思いますが、丁度ランチタイムの時間となりました。

ランチは同じ敷地内にある「故宮晶彩:へと参ります。

大きな丸いテーブルにかけます。今見てきた故宮博物院の至宝に模したお料理が出てきます。

毛公鼎を模した弦紋鼎へ入った海鮮スープです。

なかなか凝った器ですね。

鮮魚の蒸し物

そして、翠玉白菜ですがこちらは柔らかくてOh!! うまりーの!でした。

そして

肉形石ですがこれはもちろん食べられます。柔らかくとても食べやすい豚の角煮でした。Oh!! うまりーの!

続いては、

故宮香炒飯。故宮特製干し貝柱入り卵白チャーハン。

最後のデザートは、

マンゴープリンでした。

このレストランは今までと違ってそれぞれハッキリ味の違いがありバラエティに富んでいてとても美味しかったです。

さて今日の午前中の予定はこれにてお終いです。

この後は、九分へ移動しランタンあげに挑戦します。

そこは次回までお待ちください。