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タウナギを釣った後、関西圏の某所へ移動した。狙いはタイワンドジョウだった。

 

目的地の溜池に着くと、ウシガエルの多さに驚いたと同時に、餌が過剰でエサに喰いつかないのではという悪い予感を覚えた。

 

その予感が当たり、小物狙いで使ったシラサエビには全くアタリは無かった。

 

そこで、ゴチュールのフロッグの茶系4.5グラムをキャスト可能な範囲でくまなく投げてみたが、全くヒットがなかった。

 

仕方なく、最後の手段として、さっきから目についていた、ママかパパライギョの上で群れになって回遊している、山吹色のチビタイワンドジョウを釣ることにした。

 

ホリデー小継18尺全長にたなご用の七尺のウキ仕掛けを結び、アカムシのチョン掛けをエサとした。ハリは新半月だった。

 

ウキはあくまで目印として使い、長竿の利点を生かして上からそっと山吹色の群れのいる表層にアカムシを入れてみた。

 

なかなか喰いつかなかったので、アカムシを半分にしてみたりしたが、ダメなので元に戻し、根気よく群れを追っているうちに、どうやら喰いついてはいるらしいことはわかったので、さらに粘っていると、とうとう引き上げた仕掛けの下に山吹色の小さな小さな魚がぶら下がって回収された。

 

竿を慎重に畳んで魚をランディングネットに収めて見てみると、確かに口にフッキングしていた。ようやくタイワンドジョウをゲットできた!

 

初めて釣ったタイワンドジョウ。親と比べてかなり違う色合いをしている。

 

初タイワンドジョウの腹側

 

これを保険とし、この溜池へ来る前に立ち寄ってライギョらしき捕食音を確認していた、別の溜池へ夏日の暑さの中、歩いて戻った。

 

先ほど使ったフロッグを、左手の倒木の枝の近くにキャスト。動かし始めた直後にヒットがあったが、フッキングには失敗した。これはウシガエルだったのかもしれない。

 

その後ヒットがないので、同じゴチュールのピンク系の12グラムに替えて池の右半分も探ったがヒットなし。

 

そこで緑系の8グラムに替え、また左手の倒木の枝の近くの藻穴で動かしていると、横からいきなりヒット!

 

反射的にアワセると、手応えがあり、また魚の一部がラインの末端で動くのが見えた。

 

ロッドを立てたまま必死にハンドルを回すが、なかなか寄ってこない。ドラグが緩いことに気づき、しっかり締めて巻き始めると、徐々に寄って来た。

 

ランディングネットを取り出し、掬いにかかる。一度は嫌がって沖に逃げたが、二度目は頭から入り、ネットを持ち上げるとすっぽり収まった。トレールに戻って蚊に刺されまくりながら撮影した。51センチあった。タックルに関しては、ロッド、リール、ラインはアリゲーターガーに使ったものと同じだった。

 

人生二尾目のタイワンドジョウ、51センチ。ゴチュールフロッグ(バーブレス)使用。体側の斑紋はカムルチーよりも小さく、またカムルチーよりも鱗が大きいため、斑紋の輪郭がモザイク状になっている。

 

人生二尾目のタイワンドジョウの腹側。全体的にカムルチーよりも寸詰まりな印象を受ける。

 

人生二尾目のタイワンドジョウの近影

 

同個体の別影

 

タイワンドジョウの背びれと尻びれ

 

タイワンドジョウのハビタット

 

人生初物に続いて成魚サイズのタイワンドジョウまで釣れて、とてもラッキーだった。いるところにはいることがわかったが、カムルチーに比べてはるかに少ないので、この先追うことはないだろう。

 

タイワンドジョウの英名は blotched snakehead でブチ模様のライギョの意味。日本で時折使われるライヒーは、台湾と日本での「雷魚」の読み方を混ぜたもののようだ。