昼と夕方に雷雨に見舞われた5月29日の大阪。
仕事終わりにまっすぐ帰りたくなくて、
ミナミの街を旨そうな店を探して歩く。
道頓堀を過ぎ、宗右衛門町あたりの小道を入ったところでふと見つけた「やきとり」の文字。
「一人で焼き鳥屋ってのも通っぽくていいかも」
しかも、玄関脇には『産経新聞』のロゴが入った青い新聞受けが掛かっている。
これは行かないわけにはいきませんね。
ガラガラッと玄関を開け中に入る。
「いらっしゃい!」
「あっ、初めてなんですけどいいですか?」
「どうぞ、どうぞ。でも、うちは串じゃなくて、ここで焼くやきとりなんですけど、かまいませんか?」
見ると、そこには焼肉屋で見るようなロースターが。
あっ、自分で焼くのかぁ・・・。
「いいですよ」。
カウンター席に着席。
背後には、スーツカバーがずらり。
多分、ロースターから煙がもうもうと出るので、
脱いだ上着はこのカバーを掛けてハンガーに吊るすんですね。
まず、生ビールを注文。
ぁぁ、写真を撮り忘れたけど、
フローズンみたいになってて美味しい。
「何にしましょ」
「そうですねぇ」
前にかかったメニュー表を見て、
「若鶏ももと、それから『カッパなんこつ』って何ですか?」
「三角になった軟骨です。軟らかくて人気です」
「じゃあ、カッパなんこつと、厚揚げと椎茸下さい」
「はい。ありがとうございます」
「トングで皮を動かして、油をひいてください」
そう、普通に油をひくのではなく、
脂たっぷりの鶏皮で油をひくんです。
と、皿に何やら粉末の香辛料のようなものを6種類入れて出してくれる。
左上から下に向かって、黒山椒、カレー粉、左列の一番下は何だっけ・・・・、右上から、にんにく塩、塩、一味。
「にんにく塩はそのままで、それ以外のは、まず塩を少し付けてから、付けてください」
冷たい生ビールを飲みながら待っていると、
まず「若鶏もも」が登場。
次いで、カッパなんこつ。
「どれくらい焼いたらいいんですか?」
「鶏ももは、まず皮を下にして焼いてもらって、その後、裏返して。よく焼いてください。
カッパなんこつは柔らかいので、表面の色が変わってきたら、大丈夫ですよ」
というわけで、最初に食べたのは、カッパなんこつ。
にんにく塩をつけて、パクリ。
う、うめぇ!!
カッパなんこつうめぇ!!
適度な噛み応えはあるものの
ホントに柔らかい。
噛む度に、旨みが染み出てきます。
これは超お勧め!!
しかも、比較的淡白な鶏肉には、
にんにく塩がめっちゃ合います。
一通り、他の香辛料も試してみましたが、
にんにく塩が最高でした。
(途中、足らなくなり、にんにく塩をお代わりするほど)
上の写真より皿に火を通し、
食べごろになった若鶏もにんにく塩で。
うわぁ、間違いなく、普通の串の焼き鳥より何倍もうめぇ!
何で、この日までこの旨さを知らんかったんやろう。
もちろん、椎茸や厚揚げも旨いのぉ!
生ビール1杯、麦焼酎の水割り1杯、
若鶏もも、カッパなんこつ、しいたけ、厚揚げで、
お代は3200円でした。
深夜遅くまで営業しているので、周辺の飲み屋さんのスタッフやキャストさんもよく来られます。
但し、毎日、その日に使う分しか仕入れないので、
材料が無くなり次第、閉店になるんだとか。
そんなこだわりの焼き鳥屋さん、たけは、お庭番が今一番お勧めしたい大阪の旨いもん屋さんですね。
しかも、今日初めてわかったんですが、
やきとり たけさんって、
ミナミで1、2を誇る美人ママだとの噂があるBar Luce(バー・ルーチェ)の向かい。
ルーチェのスタッフさんも「たけさんは、美味しいですよね」って絶賛してました。
やきとり たけ
大阪市中央区宗右衛門町1-21
電話06-6212-7774
携帯090-7102-2972
営業時間18時~3時頃
※売切れ次第終了
Bar Luce
大阪市中央区宗右衛門町1-21伊藤ビル3F
06-6282-7816
営業時間19時~2時、金・土曜日は3時