人の設計図である『遺伝子治療』は、病気で失われた機能を補うため患者に正常な遺伝子を導入する治療法だが、「ベクター」(目的の遺伝子に運ぶ役割)が原因とみられる医療事故の発生によって『危険性が指摘』され、治療自体が全世界的に回避されてきた。
今回の「グリベラ」は脂肪分解の正常な酵素が作れない遺伝子を正常にする。
27症例で血液中の脂肪が減少する効果が確認され回数と使用量が確立され認証された。
日本でも今後の治療に期待されている。
課題は、狙ったDNAだけと言うわけにはいかないこと。
コントロールは不可能であり、目的の遺伝子だけに作用することが今後検証されていくことになる。
また、「ゲノム編集」異常な遺伝子を書き換えてしまうことや遺伝性のミトコンドリア病を他人に入れ替える研究もおこなわれているため、倫理面の問題もある。
治療とは、簡単に言うと元の状態に戻すことだと思うが、遺伝子の情報を他人と書き換えてまで行う行為は治療として有効なのだろうか?
ただ、難病に苦しんでいる方もいます。
そんな方にコンセンサスが得られるなら、新たな取組も必要だと思われます。
今後の社会情勢の変化で価値観も変わるものとして受け入れられるのでしょうか???