さよなら 積水ハウスのつづき
前回からの続き。
シャーウッド展示場(以降MH)の2階にある打ち合わせ室に案内された私。
入り口には「いらっしゃいませうまごん様」
とこれから断る私の名前が書いてあった。
2階の打ち合わせ室に通されて席に着くやいなや、
Aさんに対して深々と頭を下げる私。
私 「Aさん、ゴメン。色々と考えたんだけど、結局他社と契約する事にしたよ」
驚くAさん。続ける私。
私 「Aさんには、本当に頑張って貰って、提案にも満足してたけど、やっぱり金額がね・・・ゴメン」
双方しばしの沈黙。
Aさん「うまごん様、もうそれは決定なさったのですか?」
食い下がるAさん。
私 「ゴメン。もう決定したんだ。Aさんには本当に申し訳ないと思ってるけど、金額が全てだから」
Aさん本当に無念そう。
彼の顔を見ると辛くなるので、敢えて視線は遠くの棚にそらしていた。
Aさん「分かりました。もう決定されたのでしたら、残念ですが諦めます。差し支えなかったら、どちらに決められたかだけでもお教え頂けませんか?」
頑張るAさん。
私 「Aさんゴメン。それも出来ないや。 本当にゴメン」
いつまで経ってもこれでは帰れないと思ったので、立ち上がる私。
Aさん「うまごん様、素敵なお宅が出来る事をお祈り致しております」
辛いだろうに、Aさん最後の最後まで感じが良い。
玄関を出て、私が車に乗り込む所まで、律儀にAさんは送ってくれた。
こんなAさんに我が家のパートナーになって貰いたかったなぁ~と心から思った。
積水ハウス ありがとう。
Aさん、Bさん、本当にお世話になりました。
積水ハウス さようなら。
と、言う事で、ようやく一社断る事が出来たが、夕方には三井ホームが待っているので、
ホッとすることは出来なかった。