知らず知らずのうちに働いている、「権威」の影響。

311以降、御用学者という言葉が流行したことでわかるように
「肩書きだけで判断してしまう」は激減したとは思いますが
その防御力が発揮されるのは、気が張ってる部分のみだったりします。


つまり、自分が否定的解釈をする所へはバリアを張るけれども
肯定的解釈をする所へは、肩書きを信じる権威の力がそのまんま働いていて
結局、長期的に見れば思考停止へ繋がっていく「簡便反応」に頼ってしまうパターンです。


多くの人が、「お金の量」という権威を前にすると

盲目的に信じてしまうこと、服従してしまうことで
十分すぎるほどの納得感があるかもしれませんが…笑


権威への解釈が否定的であろうが、肯定的であろうが
一旦立ち止まる必要があるのではないでしょうか。


日常的に無意識下で働いて服従している「権威」のシンボルと
その影響を受けないための対策がまとめ欄にありましたので、紹介します。


影響力の武器 P372-373


◆服従に関するミルグラムの諸実験から、権威からの要求に服従させるような強い圧力が私たちの社会に存在することがわかる。
正常で心理的に健康な人たちの多くが、権威者から命令されると自分の意に反して、危険で極度の痛みを進んで他者に与えた。
正当な権威者に従うこうした傾向は、そのような服従が正しいという考えを社会のメンバーに植え付けようとする。
体系的な社会化から生じている。
さらに、本当の権威者は優れた知識と力をもっているのが普通なので、そうした人の命令に従うことは適応的な行為であることが多い。
このような理由から、権威者に対する服従は、一種の短絡的な意思決定として、思考が伴わない形で生じてしまうのである。


◆権威者に対して自動的に反応する場合、その実態にではなく権威の単なるシンボルに反応してしまう傾向がある。
この点に関して効果のあることが実験で明らかにされている三種類のシンボルは、
「肩書き」「服装」そして「装飾品」である。
これらのいくつかを所有している(そして、他の正当な資格をもっていない)個人は、実験場面において、相手から多くの承諾を得た。
さらに、いずれの場面においても、服従した人は自分の行動に及ぼす権威者の影響力の効果を過小評価していた。


◆二つの質問を発することによって、権威者の影響力による有害な効果から自分自身を守ることができる。
すなわち「この権威者は本当に専門家なのか」と「この専門家はどの程度誠実だと考えられるか」である。
最初の質問は私たちの注意をシンボルからそらし、権威者の地位を示す証拠へと向ける。
二番目の質問は、その状況における専門家の知識だけでなく、彼らの誠実さも考慮することを私たちに教えてくれる。
二番目の問題に関しては、信頼を増すために使われる策略があることに注意しなくてはならない。
つまり、最初、専門家は、自分自身にとって少し不利な情報を私たちに提供する。
そうすることによって、自分を誠実そうに見せ掛け、その後に提供するすべての情報が観察者にとって信頼できるものであるように思い込ませるのである。