なんだかんだ月日が経ち、義実家問題、パートナー浮気疑惑問題等等を経てぇ〜
すっかりダークサイドに落ちたクロで、そんなクロのゆる〜い日常をチラ裏のように残し始めたのがこのブログである




片倉と6年目に入り既に日常の一部となっている彼だけど、最初の1年辺りはクロの情緒は久しぶりの恋愛モードに乱高下し、恋煩いに頭を悩まされたりした




そんな時、とある海外ドラマを観ていたクロに雷が落ちたような衝撃を与えるシーンがあった




ドラマ自体は恋愛ものでもないヴァイキングを描いた作品だったんだけど、とある回で北欧の神オーディンの仮の姿として現れた男が描かれていた



その男は主人公であるヴァイキング王の妻(以下王妃)と肉体関係を結び、王妃はすっかり恋に落ちてしまう
人妻であり母親でありながら、主人公と不仲で満たされないところに現れた人間の姿をしたオーディンに心を奪われてしまったのだ



しかしその男は毎日毎日違う女を抱いている
そしてその女たちはみな幸せそうに抱かれているのだ
それを知った王妃は激昂する
何故他の女を抱くのかと
男は怒り狂う王妃を宥めながら、何故そんなに怒る?私は癒しを求めてくる女に応えているだけだと言う



クロはここまではなんてことなく観ていた
むしろ、王妃も王妃だけど、この節操無い男やばいなぁ〜なんて思いながら観てた



「私は貴方のなんなの?!」←セリフはうろ覚えだけどこんな感じの流れだった
ここでも、ウンウンそうなるわなぁ〜と思ってた
女って形、立場に拘るとこあるよね〜とか思ってた



「私は君を愛している」
「でも、独占欲はダメだ」



クロの時は止まった
神……
神目線過ぎるんだけど……



確かにオーディンが王妃を愛していることには間違いないのだ
でも王妃がそれを受け取れないのは自分だけではないという独占欲
自分だけのものにしたいという独占欲は愛では無いということ




いや神過ぎる目線だけど目から鱗だった
嫉妬、束縛、独占欲なんて恋愛の三種の神器かってくらいセットなものだから、当たり前のように王妃目線で見てたけど、、、




なんか分からないけどクロはものすごく納得てしまったんよね
どんな有識者や著名人、恋愛マスターみたいな人に解説される「愛」とはみたいなんは腑に落ちないものばかりだったけど




だからモヤモヤしてたのかなって
イハがクロを好きなのは分かっていたのに独占出来ないエゴにより別れを選んだ
当たり前だよ!!って聞こえてきそうだけど、そんな当たり前がクロにはしっくりきてなかったんだなと思った



なんていうか、イハみたいに誰彼構わずやる男じゃなくて、ちゃんと向き合って相手を受け入れて関係性を作ってしまうタイプってさ、タチ悪く思われがちだけど彼なりに愛情を注いでるのよね
だから、優劣とかそういうのなくて、平等では無いかもしれないけど嘘では無い



結局女がそこをどう受け取るかだと思う
例え好きでも、独占できないならいらないとなるか、感覚を信じて貫き通すか、、、
多くのパターンは、白黒付けて、どっちかを切れって話になるだろうし、結婚なんかしたら更にややこしい話になるよね




感覚や感情より、優劣やエゴにより相手をコントロールしてしまうのが今の私達の当たり前になっているのかな




婚姻制度がある以上、たとえ独身であっても恋愛交際にはルールが生まれる
そのルールに守られ安心感を得る体質になってしまったが故に、愛のカタチの本質を見失ってしまってる部分はあると思う




この先、私達の目にすることのない時代、卵子や精子交配なく子供が作れる時代になり、男女といった性別も関係なくなる時がくると思う
そんな未来は今の私達には関係ないかもだけど、エゴや独占欲など無意味な時代になっているんだろうなって思う
きっと、未来人からしたら、私たちは愚かで愛すべき原始人かな