第129回 「まつりごと」のポリシー その6 | 三國志14の武将データで統計とってみた まとめブログ

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Twitterに投稿したものに加筆修正したまとめブログです

前回、治安上昇について調べましたが、

そもそも治安上昇も地域内政の仕組みの一部なわけなので、

その導出は開発値の場合と非常に近しいということがわかりました。

 

具体的に言うと、

①現状の治安値によって治安の上がりやすさ(比例定数k)が決定する。現状の治安値が低い方が上がりやすい(kは大きくなる)

②治安上昇は担当武将の統率に比例する(ただし、小数点以下は切り捨てられる)

③開発で見られたような主義による得意不得意はない

 

という特徴があります。

 

そして、今回は

①個性効果(カテゴリ「地域担当官治安上昇」と「所属都市治安上昇」)

②政策効果(地域巡回 および包括政策の経世済民)

の効果を明らかにするわけですが、

 

最初に結論を言ってしまうと、これも開発と同じとなります。

 

(治安0の都市に対する治安上昇量を見ています)

 

まず、個性の効果量と治安上昇の関係性ですが、

「個性効果の発動によって、階段の幅は変わらずに高さが変わる」というグラフも、もう何度目の登場かわかりませんが、

これによって個性効果は「整数化された治安上昇」に対して一定の補正をかけていることが確認できました。

そして、この効果量は本来の治安上昇量に%補正をかけていると考えて矛盾がありません。

開発の時と同様に、個性の効果量=補正率(%)として、小数を切り捨てて上乗せしているようです。

最低値の保証についても同様の動きがあり、

個性による補正の結果、補正量が0以上1未満の場合は切り上げて最低値1が保証されます

 

実のところ、この最低値保証によって、

治安上昇の個性効果は効果量の差があまり出ません。

最低値1が保証されるということは、

個性効果補正だけで2以上上昇してはじめて、その個性の効果量としては意味が出てきます。

 

具体的に言えば、補正のない1ターンの治安上昇の最大値は、11なのですが、

11が13(以上)になるためには19%以上の補正(つまり効果量19以上)が必要になります。

効果量が18では11×0.18=1.98にしかならず、小数点を切り捨てれば補正による上昇量は+1で、

これは効果量1の個性で、最低値保証されて+1なのと結果的には変わらず、

つまるところ、効果量18と効果量1の個性の効果は結果的にまったく変わらない、ということになります

 

あるいは、効果量30において+2以上となるような補正がつくには、もともとの治安上昇量として7以上が必要なるわけですが、

これは逆に言えば、治安上昇がもともと6以下である場合は効果量最大の30であっても、効果量1の最低値保証の+1と同じことになってしまう、ということでもあります。

 

もちろんこれにはちゃんと言い訳もあって、

開発の時と同様に、治安上昇においても、

地域担当治安上昇系個性と、所属都市治安上昇系個性とは、その最大値を総和して補正をかける、という仕組みになっていますので、

重複した結果次第では、差異が生じる可能性はあります。

(なお、上記にもあるように、それぞれのカテゴリの個性が複数ある場合は、重複せず、その最大の効果量のものが適応されます。ゆえに王佐同様、柱石武将を同一の都市に集めるメリットはありません)

 

あ、いいわすれてましたが、法律、柱石ともに効果量は30と推定されます。

 

 

さて、次は政策によるものですが、

政策の補正も整数化した治安上昇に対して補正率をかける形でかかります。

 

その結果がこの一覧になるわけですが、

実のところこの表自体、地域開発のときのものと全く変わりません

(厳密に言うと、開発上昇は最大が15まであるので、開発のときの表の「一部」と同一、となります)

 

この表を見てもわかる衝撃的な事実として、

政策効果はLv1~4まで全く変化がなく、Lv10にしても治安上昇が5以上上昇しなければLv1と同じ効果となります。

このことから、地域巡回に多くの施策枠を消費するのは得策とはいえないことが明らかになってしまいました。

 

さて、気を取り直しまして、この表をもとに、補正率を算出すると、

このようになるわけですが、前述のように「開発の時と全く同じ」表であることを考えれば、

その補正率の推移も開発の場合と同じになると考えて問題ないと思います。

 

 

そして個性と政策の併存する補正のかかり方についても、

開発の時と同じように、「それぞれで補正をかけて和する」という形式になります。

 

というわけで全2回にわたって治安上昇について解析しましたが、

結果的に開発上昇と基本的構造は同じ、とういうことがわかりました。

 

そしてそもそもの上昇量があまり大きくない治安上昇については、

個性や政策の補正の大小は、結果に反映されにくく、

むしろ補正が「ある」のか「ない」のかが最も重要なことであることも示せたかと思います。