第108回 補正にまつわるエトセトラ その4 | 三國志14の武将データで統計とってみた まとめブログ

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地域補正、個性補正についてここまで検証してきましたが、

今回は、陣形の基礎能力そのものにかかる補正についてお話をしていきたいと思います。

 

すべての能力は結局のところ、陣形基礎能力に比例するようになっています(※防御のみ何故か「部隊能力-1」が陣形基礎能力に比例します)ので、

陣形能力への補正率はすなわち部隊能力への補正率と考えることができますが、

陣形の基礎能力に補正がかかるパターンは、以下の3パターンがあります

 

1.得意地形による陣形補正

長蛇および異民族固有の四夷は、森系または山系地形に布陣している場合に陣形の基礎能力が変化します。(この補正はいわいわゆる得意地形系の個性とは別に発動します)

 

統率60、指揮限界、指揮100の長蛇陣で出陣すると以下の能力となります

(※この条件で出陣すると、攻軍、攻城、防御-1が基礎能力のちょうど20倍になるので補正率をかんがえやすい)

 

そしてこの部隊が、得意地形に布陣すると...

こうなります。

まず攻軍、攻城、防御-1はすべて1.5倍になっているのがわかります。

 

機動は19→28ですが、機動の基礎能力は18で、これが1.5倍され、

さらに16/15倍されると(※機動はなぜか陣形基礎能力の16/15倍が実際の機動になるため)、

28.8となり、小数点以下を切り捨てると、合致します。

また破城は地形効果による補正を受けないようですね。

 

同様に四夷についても調べてみましょう

これが普段の能力(武将の統率は当然60です)で、

こっち↓地形効果が発動したものです

こちらもきちんと破城以外が1.5倍になっていますね。

 

結論:

 長蛇と四夷は、森系または山系地形に布陣すると、

 破城以外の陣形基礎能力に1.5倍の補正がかかる

 (陣形基礎能力が1.5倍になるとかんがえて差し支えない)

 

 

2.外国技術による陣形補正

一部の外国技術には陣形の基礎能力を変化させるものがあります。

 

天竺から渡来する「ガルーダ戦術」は鶴翼の機動、攻城、破城を上げる効果があります

ガルーダ戦術ありの状態での、統率60・指揮限界・士気100での鶴翼の能力はこのようになります

一番わかりやすいのが攻城で、本来ならば(補正値を抜きにした基本能力は基礎能力10の20倍である)200ですが、ガルーダ戦術で260になっていますので、

ガルーダ戦術には攻城の基礎能力を10から13に上昇する効果があると言えます。

破城については、この条件では基礎能力の2.4倍になることがわかっていますので、基礎能力は15になっているものと考えられます(小数点以下等を考えても、14では少なすぎ、16では大きすぎますし)

機動については基礎能力15(実際は16/15倍されて機動16)のところが18になっていますので、15→17の基礎能力変化が起こっていると推測されます。

(※これについては小数点以下のある基礎能力に変化していた場合というのも考えられなくもないのですが、すべての能力値に同値の少数ならともかく、個別に細かい少数の補正をかけるというのは現実的ではないと思われます)

 

ガルーダ戦術の鶴翼補正

 機動15→17 (鋒矢に次いで早い)

 攻城10→13 (魚鱗・鋒矢と同値)

 破城10→15 (通常陣形では最も高い)

 

安息(パルティア)国との渡来する波斯(ペルシア)騎兵術は、錐行陣形の防御を上げてくれます。

本来の錐行陣形における基礎能力は5ですが、波斯騎兵術が導入されると、基礎能力は25とかなり大幅に上がります。

攻撃面は相変わらずからきしですが、打たれ強くなると積極的な攻軍ができるようになるのでありがたいですね

 

波斯騎兵術の錐行補正

 防御5→25 (長蛇・鋒矢よりも固くなる)

 

貴霜(クシャーナ)国との交易成果である転輪王輸送術(どんな輸送術なのやら)は、

山系地形における輸送隊の機動上昇効果があります。

実際を見てみると、

↓通常地形

↓山を行軍中

という変化します。

どうやら山系地形では機動が2倍になるようですね

(※上の画像の状態での機動は小数点込みで12.8(=12×16/15)と推測されています)

 

転輪王輸送術の輸送隊補正

 山系地形を行軍中は機動が2倍になる

 

ちなみに、この画像を見るとわかるのですが、

ちゃんと輸送部隊にも攻軍他の部隊能力は設定されているわけですが、

その値は通常部隊の能力を算出する式を用いてよさそうです。

ちゃんと士気によって能力が上下しますし、

統率に応じた指揮限界もあるようです

(確認してませんが、個性の補正等も同じようにかかるものと推測されます)

 

 

ではここまでのまとめとして、すべての陣形の基礎能力値一覧を提示します。

 

 

3.政策による補正

戦闘系政策には〇〇強化という各陣形を強化するものがありますが、

これも特定の陣形の基礎能力に補正をかけてくれるものの1つです。

政策レベルごとの実際の値は以下のようになります。

例によってごく一部で強化倍率が異なるところもありますが、

基本的には政策レベルごとに2%ずつの補正がかかるのがわかります

(※上記の表だと機動の小数点以下の動きがわかりにくいですが、錐行などでも同様の倍率で推移することを確認しています)

最大Lv10ならば1.2倍となりますが、

この補正はすべての能力値に影響するだけでなく、そのほかの補正とは独立しています。

独立した補正同士は、乗算されていくため、最終的な補正はかなり大きくなります。

 

具体例としては、↓この部隊ですが、

統率97、指揮限界、指揮30の鋒矢の攻軍(基礎能力45)は、本来1295.25です。

これに政策Lv9(×1.18)、地域補正6(×1.24)、個性補正(掃討×1.3)がかかって2462となります

(※若干計算と実地で誤差があるのはご容赦ください)

補正だけで約1.9倍(≒1.18×1.24×1.3)になっている計算になります。