正直、体はボロボロでした。
私たちが体を壊すのは試合ではなく日々の練習です。
だからこそ、ケアをしなければなりません。
ケアをしても怪我はします。
対人間だし、限界を超えた練習をしているわけだし。
私は疲労の肉離れから、それでも試合があるからとケア、ケア、ケアしながら試合に向けてやらなければいけない。
最終的に膝を壊しました。
手術をするかどうか…
たぶん、若ければ手術していたと思う。
手術からリハビリの1年、これだけかかっても治していたと思う。
しかし私は1年のんびりしている時間がなかった。
もう先が見えていた。
だから突っ走る道を選んだ。
馬突猛進です。
無謀かもしれない。
でも愛してるものをどうするか、愛してるからどうするか、悩んでも仕方ない。
あなたのそばにいたい。
あと少ししかそばにいられないんだから。
正直言おう。
練習で、ほとんど足を使っていない。
私は自分の足を信じた。
これだけ長く体に染み込んだものを信じた。
結果…
出た。
得意の左膝。
オーソドックスが蹴るのは右、ということは私の左膝は狙われる。
その日、歩けなくなってもいい。
この最後の試合…
ほんとに自分のすべてをかけていた。
人からみたら、何百万ももらえるわけでもなく、それによって金メダリスト並に騒がれるわけでもない。アホだよね、と思うだろう。
だけど、プロのアスリート、自分の愛したキックでの最後の試合だからこの気持ちを全部出してくる!どうなっても。
そんな気持ちでした。
親も親友もからだが一番なんだから!!!とほんとに心配させたと思う。
ごめんなさい、という気持ちもあった。
でも…やらせて…ごめん…
試合で自然に膝が出たこと、蹴れたこと、ほんとに嬉しかった。
誰にもわからない、この嬉しさ。
リハビリばぁさんみたいでごめんね(笑)
自分を信じることって、ほんとに大事なんだな、それから自分の我を通すことも場合によってはかなり大事なんだなと。
↑
人によっては練習で蹴らないこと、走らないことをかなり批判的に思った人もいるはずだから。
そして引退して1ヶ月。
いま、わたしの膝は…
まったく痛くない!
びっくりです。
一生あの痛みと付き合っていくんだろうと諦めてた。
一般の美人さんになった今、とても快適に生活しています。
これからもこのボロボロの体をうんとうんと大事にして楽しく美しく生きていきたいと思います。
私の足、よく頑張ったね、って毎日感謝しています。
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