編集部（以下、編）:石井さん、お疲れ様です！今週はクラシック馬不在で大混戦模様の秋華賞です！よろしくお願い致します！
石井:こちらこそお願いします。まずはクロノジェネシスから。『2週前に追い切りでモタモタしていたから、先週は北村友一騎手を乗せて状態を上げたかったけど、まだ少し重苦しさがあって、追い切りでも並んでからもうひとつだった。それで今週は動く馬と併せて相変わらず前には出なかったけど、だいぶスピードは上がって来ている。春は体がなかったので、どこかで稽古も楽させなければならなかったけど、今はフックラしているから、しっかりやれている。ただオークス使った時のデキまでいかないかな』と出走態勢は整ったものの、次のエリザベス女王杯も見据えているので100％のデキということはなさそうです。
編：そうなんですか！春の実績馬ですが、万全でないのならまた惜敗というシーンも考えないといけないかな…。
石井:続いて1番人気有力のダノンファンタジーですが、こちらも川田騎手は歯切れが悪かったです。『メンタル面は多少大人になってきています。ただ稽古の段階で春とちょっと違う課題が見えたからどうかと思ったけど、レースでは直線で新たな課題が見えた。その内容は言えませんが…』とはぐらかされましたが、おそらく追ってから頭が高くなる重心のことだと思います。
最終追い切りについては『稽古では我慢してくれたし、競馬のペースなら上手に走る馬ですから。あと京都の内回りコースと道悪、これに上手く対応することができるかどうかですね』とあくまで慎重な姿勢は崩しませんでした。
編：なるほど。週末は台風の影響が予想され、確かに道悪になれば、どんな結果になっても不思議ないですね～！
石井:ビーチサンバについては、調教師は『前走は思っていた内容と違ったけど、最後は差し返した。体重はそんな増えてないけど、見た目はパワーアップしている。春より手前替えもスムーズになってこの馬なりに反応は良くなっています。血統は1600m～1800mだと思うけど、馬の造りだと胴は短くないし、2000mは持つと思う。祐一に言わせると、前走のように無理に抑えず行かせて、渋太い脚を使うような競馬も合っている、と。母フサイチエアデールも兄フサイチリシャールも瞬発力がある方ではなかったので。ただ距離云々よりワンターンの方がいいと思う』とコース替わりを不安視していました。
編：春の実績馬にいずれも不安ありとなると、上がり馬で注目のエスポワールはどうでしょうか？
石井:これは陣営の感触は良かったですよ。『この賞金で秋華賞に出られると分かった時点でここ一本に仕上げました。先週シュタルケ騎手に乗ってもらったのですが、「ベリーグッド！」と言ってました。その追い切りで体はできたので、今週は坂路で単走は予定どおり。春休ませたことで芯が入ってきたし、本格化してきた。流れに沿って競馬ができるからポジションはこだわらないし、前走はあの馬場で結果を出してくれたから悪化しても問題ない。少頭数の競馬が多かったけど、物怖じする馬じゃないし、馬場が渋って他が嫌がれば面白いかな』と色気タップリでした。
編：確かに条件戦とはいえ、前走の内容は強かったですし、ここでも期待が膨らみますね！ では恒例の大穴推奨馬を教えてください！
石井:今週は2頭います。まず1頭目はブランノワールです。『前走はビックリするくらい強かったね。本当に成長しているんだと思う。あの感じなら2000mもこなしてくれそうだし、上のローブティサージュより大人しくて前走後もしっかりカイバを食べている。本当に具合は変わらずいい』と距離延長がプラスに働きそうな印象もあるので一発あって不思議ないと思っています。
もう1頭はメイショウショウブです。『カイ食いが良く、しっかりやれているからデキはいいよ。前走はちょっと位置取りを下げすぎ。今度は内回りだからあんな競馬はせんと思うし、オークスはGIの歓声で返し馬からイレ込み過ぎたので、対策をする。返し馬で逆回りさせたり、メンコを着用することも検討している』とレース前のひと工夫で粘り込みを狙っていましたよ。
編：石井さん、今週も独自情報ありがとうございました！週末は競馬サロンの方でも注目馬をよろしくお願いします！
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