旅順 | midnightmoonのブログ

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ヒーローズインザスカイプレイ日記・・・?

 少し前の記事で紹介した「坂の上の雲」。ここ数日、以前録画していた第一部と年末に録画してた第二部とをまとめて見直したりしていました。ご存知の方も多いと思いますが原作は司馬遼太郎。伊予松山に生まれた秋山好古、真之兄弟と真之の幼馴染である正岡子規の3人を中心に明治維新から日露戦争にいたる過程を描いた長編小説です(原作は全6巻)。
 黎明期の日本が帝国主義時代に進出していく過程を描いた小説だけに、明治から日露戦争の過程を「肯定的にとらえる」俗に言う「司馬史観」については以前から賛否両論があるものでした(私個人は司馬の歴史観に大きな影響を受けていると思います)。
これについてはNHKも十分認識していたのでしょう。映像化された作品を見て感じたのは賛否のある部分については原作の表現を用いずに、客観的な歴史的事実にそってストーリーを進めており、また原作には無かった、舞台となった中国に配慮するようなシーンも挿入されていたりしました。
 特にそれを感じたのが「旅順要塞攻略」に関する部分です。原作では旅順攻撃を担当した第三軍司令官乃木希典とその配下である参謀達の無能により多大な犠牲が発生したと痛罵しているのですが、映像化作品ではその部分がかなり押さえられ、坦々と経過を描いている様な印象を受けるものとなっていました。総兵力13万を投入し、死傷約6万にという膨大な犠牲を払った旅順要塞攻略戦の指揮官乃木は本当に『無能』だったのでしょうか?次回からは歴史的な「要塞攻略戦」をいくつか紹介しながら旅順の戦いを考えてみたいと思います。

(映画「二百三高地」より旅順突撃シーン)


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