良書の紹介 vol.07
「世界の経済学 50の名著」
✳️著者 T・バトラー=ボードン
✳️出版社 ディスカバー・トゥエンティワン
✴️価格 2700円+税
✴️発行 2018年10月20日 第1刷
☪️ISBN 978-4-7993-2372-4
随分と読み応えのある本でした。この本を読み考えたことは、政府による産業計画が国力を回復する鍵になるのではないかと言うことです。
この本の中で取り上げられているハジュン・チャンという韓国出身の経済学者は、「そもそも自由市場というものは存在していなくて、どんな市場にも選択の自由を制限する何らかのルールや制限がある」と言っています。
よくよく考えると、政府による制限や規制が正しく行われば、市場は安全に回ります。問題となるのは、制限や規制が正しく行われないことです。
保護関税や助成金によって18世紀のイギリス毛織物産業は発展しましたが、これは政府の保護が正しく行われた好例と言えます。
国全体が一丸となって一つの方向へ動いていくのは、それが正しい方向であれば、推奨されるべきだと僕は思います。
一体何が正しい方向なのかを見出すことは容易ではありませんが、国の未来を真剣に考え、その方向性を見出そうと有識者が意見を交わせば可能に思います。
政府の保護や助成を受けることにより、将来にとって有益なものは守り、育てる必要があるでしょう。
国の将来にとって、あるべき未来産業を保護することは、国民の生活を守ることに繋がります。
日本政府は2017年に、日本創薬力強化プランを発表して、創薬(新薬開発)を産業として育てる選択を行なっていたようですが、これによりアビガンを備蓄しておくことが出来ていたようです。
アビガンは、抗インフルエンザウィルス薬として開発されたものですが、コロナウィルスにも効果が期待できるようです。
このように産業を育成するために政府が保護し、政府が国の方向性を決定することは、国を守るための鍵となります。
政府と国民は、もう一度、政府の重要性を認識し直して、政府と国民が一体となって、将来に向けての国のあり方を算段する必要があるように思います。


