DIC川村記念美術館が2025年1月下旬より閉館のニュースに揺れている。
あの場所がなくなってしまうのか、と思うと胸が苦しい。
ものすごい喪失感。
昨年行ってきたばかりで、今年は忙しくて行き損ねてしまっていた・・・。
東京へ移転ダウンサイズ、作品の売却も検討・・と読んでいるうちにぼーぜんとしてしまう。
「ジョセフ・アルバースの授業」展を観に、佐倉まで泊りがけで行き、二日間じっくりと楽しませてもらった。
あの広々とした庭と、建物の中でこれから何が始まるんだろうと、期待にわくわくしながら。
一日目は美術館主催のワークショップの定員に食い込めて、美術館とは離れた小さな建物の中で緊張しながらジョセフ・アルバースが生徒にさせたワークショップを体験させてもらったのだった。
それは、新聞や雑誌の中から色を取り出して、貼ってかたちをつくるというもので、おずおずと指示に従いながら色を抜き出して貼っていくうちに少しずつ心がのびやかになってゆくようだった。
ワークショップが終わり、展示会場に入ってジョセフ・アルバースの作品を丁寧にみて行った。
どれも見応えがあり、まるでジョセフ・アルバースがすぐそこにいて、私に教えてくれているかのような。
パンパンに詰まった飽和状態でワークショップの部屋へ。
感動に継ぐ、感動の連続!!
常設展を愉しむ余力がなく、ヨレヨレになって佐倉のビジネスホテルへ。図録を熟読しつつ、あっという間に爆睡。
翌日朝から常設展を巡り、念願のロスコルームへたどり着いたのだった。
そういえば、ジョゼフ・コーネルの作品を初めてみたのもここだった。
↑ジョゼフ・コーネルの伝記 「箱の中のユートピア」の表紙にもなっている作品。
(DIC川村記念美術館のサイトよりお借りしました💦↑)
DIC川村記念美術館で見たものがひとつのきっかけになって、次に繋がって、こんな風にそれまで興味のなかったアーティストの本を(結構分厚いやつ)読んだり。旅のきっかけを与えてもらったのだと思う。あの場所から。
再びジョセフ・アルバースの展示を観て、ランチをゆっくり楽しんで。
一日目に頂いたランチがあまりに美味しくて二日目も同じものを頂いてしまった🤤ここにきたら、絶対に食べて帰りたいレストラン。本当に美味しい。1名だと予約ができないので、ランチ開始時間に入り口に行って待って食べないと、入店が遅くなってしまう。一日目はかなり遅いランチに💦
お庭にいる白鳥。ゆったりと泳ぐ姿が絵のよう。
レストラン以外に食事処がないので、天気が良かったら🍙を買ってお庭で食べたらいいかも。次はそうしよう、などと考えていた。
その日も閉館間際まで美術館をウロウロ。
楽しかったなぁ。思い出がとめどなく流れてくる。
なくなってしまうのか、あの場所が。
ずっとずっとこのままあの形のまま、存在してほしかったけれど・・。
☆☆☆☆
ショックで倒れ伏して感傷にふけっていたらいつのまにか、閉館反対署名が始まっていた。すごいなぁ、思いもつかなかった。何もせずにいられなくて署名に協力を・・。かといって、署名で何とかなるとはとても思えないのだけれど・・それでも。
9月6日から佐倉市でも署名開始。こちらは9月30日まで!
追記
レストランベルヴェデーレ、予約できるのが11時までの枠のみ。それも年内は予約一杯だけれど、美術館に到着して、順番待ちの機械に登録すると、あと何組で何分待ちなのかわかるようになっていて、呼び出し時間にはメールに連絡が入る仕組みに。
「予約一杯」情報で諦めずにぜひ、到着したらすぐに順番待ちの機械に登録してみて頂ければ・・。
150分待ちだったけれど、企画展をみてから、無料の音声ガイドを聴きながら常設展を観ている途中で呼び出しがかかり、150分なんてあっという間。(正確にはもう少し早く入れて頂けた。)
先日の再訪時の記録はこちら↓
お庭と常設展はこんな感じ↓