愛車光岡ガリューに籠めた思い | 【水戸っぽBlog】

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水戸っぽとは、水戸の三ぽい、【理屈っぽい、骨っぽい、怒りっぽい】または、【理屈っぽい、怒りっぽい、飽きっぽい】から来ています。その他、水戸生まれの水戸育ちの人間を【水戸っぽ】ともいいます。水戸っぽ深川隆成の日々の気持ちを綴っています。



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愛車である、光岡自動車1996年製初代ガリュー。

日産自動車のタクシー専用車であるクルーがベース車。

1955年式のロールスロイス/ベントレーにそっくりに作られています。

私の父が、英国車のファンでした。でも、乗っていたのは日産自動車の今は無くなった車種のローレル。

最高の車はキャデラックやベンツでなくてロールスロイスだ、お父さんもいつかこれに乗りたいな。

子供の頃、そう聞かされていました。

それで、私もロールスロイスやベントレーの外観が好きになりました。

1996年に光岡自動車が初代ガリューを出した時、

これなら乗れるかも知れない!お前が出世していつか乗せてくれたらいいな。

と、私に夢を託した軽い冗談話をしていました。

その父も、2006年2月19日にスキルス性胃癌で急逝。

父の事業の借金を背負い、水戸の家を守る為に飲み歩いたりしていたのをやめて、JAZZの英語歌詞を和訳したり母校応援を引き受けたりして遊ばずに一生懸命過ごしていた2010年12月5日。ボーナスが出た当日。毎日飽きもせずにガリューの中古車情報をチェックしていたわたしに思いがけぬ朗報。

ネットで25万円で近くの土浦の中古車屋で売りに出しているのを見つけ、ボーナスの一部を下ろして、中古車屋のある土浦駅へ。

買った時は13万キロ。

諸経費合計43万円を自分で引き取りに来て乗って帰るなどの交渉を行い値引きして37万円で購入。

今は22万キロ。

約八年間、9万キロをこの車と共に歩んできました。

母校応援、歌のLIVE、そして普段の生活。

父を乗せて走っている気持ちになっています。

志があれば、夢は引き継がれるもの。

高速道路での物凄い異音発生の原因は、外気と内気の調整弁の若干の破損とフロントガラス周りの傷みだとの事。

部品を発注して交換作業は1カ月以上先との話となり、もう保険でレンタカーの代車に乗るのも保証が切れるので、代車をディーラーで用意できないか訊いたのですが、日産自動車のリコール対応優先で無理との事。

仕方ないので、異音は気にせずに走るしかありません。

少しでも出費を抑えないと、やりたい事が出来なくなってしまいます。

遠出する時には、今までより早めの出発。

更に安全運転で。

思いがけない出費で緊縮財政となりましたが、

なるべく、父の思いを乗せてこの車を運転して行きたいと思っています。

ボロは着てても心の錦。

ハングリーな気持ちを忘れない為にも。