問題の裏にある知識の宝庫 | 今だから話せるウルトラクイズ裏話

今だから話せるウルトラクイズ裏話

17年にわたって放送された「アメリカ横断ウルトラクイズ」。構成作家として最初から最後まで関わってきました。放送出来なかったエピソードや裏話を思い出すままに綴っていこうと思います。

メリカ横断ウルトラクイズで出題された問題を振り返ってみると、忘れていた知識を思い出す事があります。
私はすでに高齢者と呼ばれる年代に入っていますので、中学、高校あたりで習った勉強はすっかり忘れていますが、たまたま昔の問題を眺めていて、懐かしい名前を思い出しました。
それは第16回のアトランタで出題された問題の中にありました。

・「万物の根源は水である」と説いた、古代ギリシャの哲学者は誰?

タレス


・タレス(ターレス)

解説
古い時代の哲学者と言えばソクラテスを思い出しますが、タレスはそれよりも古い紀元前6世紀の人で、人類史上記録に残る最古の哲学者でした。
彼は哲学者の他、科学者、数学者、天文学者など数多い顔を持っていましたが、我々は中学校の数学の教科書で「ターレスの定理」として、彼の名前を記憶させられていました。

タレスはその他、水に関する理論や、世界を変える名言でも名前が出て来る、古代ギリシャの七賢人と呼ばれています。
彼は一体どのような名言を吐いたのか?

正解になった「万物の根源は水である」の他、
『外見を飾りたててはならない。美しさは生き方の中に現れる』
という言葉を残しています。

現代人の胸にもジーンと響いてくるような、鋭い名言ですね。
最近では、世界的に水不足が社会問題になるなど「水」が話題になっていますが、2,600年以上前に「万物の根源は水である」と言い切った賢人が実在したこと自体が驚きです。
ウルトラって、遊んでいるようで勉強になる 良い番組でしたね。
これ、手前味噌!