アメリカ横断ウルトラ・クイズは、常にクイズ会場を求めて、リサーチをしていました。
「アメリカ横断」と名が付くからには、アメリカの歴史に関わる場所を選ぶに越したことは有りません。
最初の頃はそうした場所を次々と訪れましたが、今日はそのような中から、アラモの砦について書いてみたいと思います。
我々が、この場所へ行ったのは第3回の第9チェックポイントでした。
アメリカの地名で言うとサンアントニオです。
その名の示す通り、ラテンムードの漂う素敵な街でした。
この街で最も有名なのは、「アラモの砦」です。
この砦を舞台にしたアメリカ映画は何本も作られていますので、ハリウッド映画ファンには馴染みの場所です。
<img alt='' src='http://media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-s/01/51/7d/91/the-front.jpg'/><br/><a href='http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g60956-d103610-Reviews-The_Alamo-San_Antonio_Texas.html'>アラモの砦</a> (トリップアドバイザー提供)
ここでの物語を簡単に説明すると、独立戦争の時代、勇敢なテキサスの軍人が、メキシコ軍の総攻撃を受け、最後は玉砕したというお話なのです。
テキサスの果敢な兵士達、つまり、つわものどもの夢の跡、という事で関ヶ原の古戦場みたいなものですかね。
関ヶ原なら、徳川家康と石田三成のような歴史上の人物が登場しますが、このアラモの砦では、我々の知っている人物は、デビー・クロケットです。
デビー・クロケットはアメリカの軍人で有り、政治家でもあり、西部開拓時代の国民的な英雄です。
だから、彼を唄った歌も沢山あります。
日本でデビー・クロケットを歌った曲はちょっと古い話ですが、小坂一也とワゴンマスターズでヒット曲がありました。
そのデビー・クロケットがこのアラモの砦で、メキシコ軍との戦いで戦死していたのです。
当時の資料を調べてみたら、第1問にこんなクイズが出ていました。
問・「このアラモの砦は俗に;テキサスの○○○○;と呼ばれています。この○○は平仮名4文字で何?」
答・ゆりかご。(188人の男たちが、2,500人のメキシコ兵を相手に13日間この砦を守り続け、1,836年3月6日に玉砕しました)
このドラマチックなお話が、「アラモの砦」として、何度も映画化されていたのでした。
日本で言えば「忠臣蔵」か「白虎隊」といったところでしょうか。
そう言えば忠臣蔵の「泉岳寺」も白虎隊の「飯盛山」も、観光名所として、今も栄えていますね。
思えばウルトラ・クイズは、アメリカの観光地を良く紹介したので、アメリカ観光局の協力も受けていました。
お蔭で、普通ではちょっと考えられないようなロケも出来た ような気がします。
今でいうwinwinの良い関係だったのですね。