育児の合間にブログを書くのがこんなに大変だとは...。

 

きちんと書かれているお母さん方尊敬します!

 

 

 

さて、 産院に着いてからまず助産師さんに付き添われたのはモニタリング室でした。

 

数分間隔でくる陣痛に耐えながら赤ちゃんの心音を聞いていました。

 

ゴーゴーゴーと規則的に聞こえる赤ちゃんの心臓の音、

 

もうすぐ会えるんだ!

 

とても興奮していました。

 

子宮口がどれくらい開いているか助産師さんの触診が始まりました。

 

その間旦那さんは入院する部屋に案内されたり、私の血液型カードやLivret de famille(結婚した際に市長から交付される家族手帳)などを提出。

 

「え...! もう子宮口8センチ開いてるわ!!初産でこのスピードはめったにないわよ。」

 

超特急で降りてきた赤ちゃんに驚きました...。

 

今日のお風呂掃除で刺激されたのだろうか...。

 

と同時に出産準備講座の時に無痛分娩か自然分娩かという話題になり助産師さんが

 

「子宮口8センチ開いていればもう全開の痛みとほとんど変わりませんよ。」

 

そうおっしゃっていたのを思い出しました...。

 

もう赤ちゃんがすぐそこまで来ているのにまだ破水していなかったのでそのまま分娩室に直行。

 

助産師さんが麻酔医や他のスタッフに急いで連絡していました。

 

私は9ヶ月間(フランスでは赤ちゃんを授かってから丸9ヶ月ざっくり計算して出産予定日とします)待ち望んだ赤ちゃんにこんなに早く会えるんだ〜と嬉しい気持ちとドキドキした気持ちが入り交じっていました。

 

うなる私は分娩用のスモックに着替えて腕に名前の入ったブレスレットを付けられたりしていました。

 

陣痛がくる度に痛みで自分の手が震えていました。

 

「大丈夫。ゆっくり深呼吸して。」

 

と助産師さんが静かに落ち着かせてくれました。

 

麻酔医の先生が到着。

 

「背中に部分麻酔をしますからね。少しずつ下半身が温かくなるような感覚があると思うからそれまで頑張りましょう。」

 

フランスで無痛分娩を希望する際は予定日の1ヶ月程前に麻酔医と面談することになっています。

 

そこで持病やアレルギーの有無、今までに麻酔を受けたことがあるか(歯の部分麻酔なども含む)を聞かれます。

 

そして血圧を測ったり、背骨の具合を先生が調べます。

 

「背骨を触っても全く分からない妊婦さんが結構いるんだよ。この間なんてあなた(158センチ)より小柄で体重130キロの妊婦さんが来たんだよ!」

 

元々肥満体型で妊婦という女性よく見かけます。

 

自分にも赤ちゃんにも負担が大きいのだろう...と思います。

 

 

「フンフンフン♪ ♪♪♪」

 

聞こえてきた麻酔医の鼻歌...。

 

それは「となりのトトロ」なのでした...。笑

 

そして麻酔が効き始めてきた時に

 

「君日本人? どうしてフランスに来ようと思ったの?」

 

と質問されて

 

「それはですね...ぅぅううう〜〜〜〜!」

 

答える途中で陣痛がくるのでした。

 

「もう少しで痛みも軽くなるからね。」

 

その間旦那さんと麻酔医と助産師さんで日本のことなど話していました。

 

私はだんだん陣痛が軽くなっていくのを感じながら、時々質問に答えたりしていました。

 

実は先生の兄弟の誰かが日本に住んでいるとのことで、自身もジブリ作品のファンだそうです。

 

鼻歌やこういった会話は妊婦さんの緊張をほぐすためだったんですね。

 

日付が変わるころ、足の感覚は残ったまま痛みだけが軽減されていました。

 

「だいぶ楽になったでしょう。辛かったね。頑張って!」

 

と先生は一旦退室。

 

破水もまだだったのでこのまま様子を見ることに。

 

「陣痛の感覚はどう?赤ちゃんが動いているの分かるかな?」

 

「痛みはないです。」

 

「そう。実は今陣痛が来ていたのよ。もう少し様子を見ましょう。また戻ってきますね。」

 

助産師さんも一旦退室し、陣痛から解放された私と横で眠そうな旦那さん、それからもうそこまで来ている赤ちゃんの心音が分娩室に響いていました。