薄手の上質なウールのスカートを持ってマダムが言いました。

「クリーニングに出しても手洗いしても、水滴の跡が残るの。」

確かに無地のグレーのスカートに小さなシミが点々とありました。

「それで、アップリケでも付けようかしらと思って。」


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Eccusonアップリケの箱は全部で3箱。

Animaux(動物)、Fleurs(花)、Divers(その他)に分かれているのですが、

服装も雰囲気も上品な感じの人だったのでこのスカートに合わせるならと私たちが選んだのは黒い草花のモチーフでした。

モチーフだけで隠すのは無理なので小さな米粒大のラインストーンのボタンをのせると意外と素敵でした。

ですがマダムは、

「う~ん・・・。」

と納得いかない様子。

"et ça, sinon?" 「じゃあ、これは?」

"Qu'est ce que vous en pensez?"「あなた、どう思う?」


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私「うぅ~~~~~~ん・・・。」

マダム「ほら、ここにラインストーンを散らして、ね、ドラゴンの目とお揃いになるじゃない?」

私「・・・(絶句)」



結局チョウチョのアップリケを10個ほどお買い上げでした。


「さっきのマダム、ドラゴン付けようとしてたよ~!」

とナタリーに言うと、

"Tu n'as pas dit , 'quelle horreur!'?" 「『うわ!ひど!』って言わなかったの?」

言えるわけないじゃない。笑

どうにか修理して使いたいと思ってやってくるフランス人。

ケチと言う人もいるけれど、それは物に愛着があるからこそ。

一番好きな所であり、自然にできる彼らに感心してしまいます。

なんせアイデアは無限大ですから。