春休みの息子。

高学年になったし、気の合う友達と二人で大宮の鉄道博物館に行きたいというので、
行かせてみた。

もちろん、事前に「計画書」なる物を提出させ、それをチェックの上での許可だ。
何時にどこで待ち合わせ、何線で大宮に行き、何時に何線で帰ってくるのか。
その上で、友達と会えた時、昼ご飯の時、博物館を出て電車に乗る前、
また、急な計画変更の時には必ず電話をすること、が約束だった。

人に迷惑をかけない、約束は守る。
小学生なのだから、あたりまえだ。

・・・で。
とっても、とっても楽しかったようだ。
大興奮で帰ってきたのだった。

それが数日前のこと。
そして、今日。

「あのね~。」と話し出したのが以下だ。

一番下から上の階に行くときに、エレベーターに乗ってみたらしい。
(歩けばいいのに、乗ってみたかった、ということだった。)
1つ上がったところで、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたお母さんが乗ってきた。
二人は、人が乗ってきたので、横の壁に並んでよけたとのこと。
乗っているのは息子たち二人とそのお母さんとベビーカーのみ。
そのベビーカーがエレベーターの奥まで行き、壁にぶつかってしまった。
そして、赤ちゃんは泣き出した。
すると、「なにやってんだ!さわるな!そこの子ども!かっこ一人はでぶ」
と怒鳴られたのだが、さわってはいないので、
「僕たちさわっていません」と言ったら、
「触ったに決まってる!うそつくな!」
と再び怒鳴られ、怖くてたまらなかった・・・。

ということだった。

子どもの言うことをそのまま信じるな、はよく言われるけれど、本当にやったのなら
親に言う必要はないのだし、よほど怖かったんだな、というのが私の感想だ。

それにしても、「かっこひとりはでぶ」とは。
その人の雰囲気が良く伝わってくるな。
(この言葉も怒鳴ったとは思えないけれど・・・。)

まあ、私としては、やっていないのなら、黙ってしまうのは認めたことになることもあるから、
最後まで、やってない、と言っておいで、でした。

博物館を出たのはなんと、まだ2時頃だったので、私に電話がかかってきた。
そこで、「じゃあ、入り口で、二人で写真撮ってきて見せてね」と言ってみた。
まじめな二人は「お母さんに写真を見せなくちゃ」と思って、わざわざ子ども連れの
親御さんに「すみません。写真撮ってももらえませんか」と頼んでみたそうだ。
すると。

1.忙しいからダメ。
2.入るところだからできない。
3.早く帰れば。

と、3人に断られたとか。

忙しいのはしょうがないな~。
でも、帰れとは・・・。
いずれにしても、話し方はどなたも優しくなかった、と感じたようだった。

世の中をよくわかっている子どもも多いのだろうが、うちの息子の周りには
まじめで、大人を信じていて、大人を信頼している、ある意味、幼い子どもが多い。
大人は、特に子どもがいる大人はみんな、子どもの味方だ、と思っている面がある。

でも、それにしても、なんというか。
大人相手だと、それなりに取り繕う人が多いが、子ども相手だと本性が出るというか、
何というか・・・。

しょうもない大人の多いこと。