麻雀では、1位(トップ)が優遇されていますので、
基本的にはトップを狙うべきです。
しかし、「ウマ」と呼ばれる、順位に応じたポイント
が付く場合がありますので、トップが難しい場合は
順位を1つでも上げるような狙いをしたり、
または順位を下げないことを第一目標に置いたり、
ということもあります。
この記事では、自分より上の順位に居る人を
逆転する(「まくる」と言います)ために必要な
上がり点について、考えてみます。
まず、知らなければならないのは、
目標とする相手との差を詰める方法には
5通りある、ということです。
1.相手が自分に振り込む (直撃)
2.自分がツモ上がる
3.他家が自分に振り込む
4.相手が他家に振り込む
5.相手が親の時他家がツモ上がる
この他にも、リーチ棒の移動や、
ノーテン罰符などで差が縮まることが
あります。
例として、満貫の上がりとなった場合で
差の詰まり方を比較します。
自分が子で、相手が親であるとしましょう。
1.相手が自分に振り込む (直撃)
縮まる点差 : 16000点
相手の点数が -8000点
自分の点数が +8000点
なので16000点も差が縮まります。
直撃は、最も効率の良い上がり方です。
2.自分がツモ上がる
縮まる点差 : 12000点
相手の点数が -4000点
自分の点数が +8000点
なので12000点差が縮まります。
相手が親でなく子の場合は、10000点縮まります。
相手が親の時は、ツモ上がりも効果が大きくなります。
3.他家が自分に振り込む
縮まる点差 : 8000点
相手の点数が 変わらず
自分の点数が +8000点
なので8000点差が縮まります。
4.相手が他家に振り込む
縮まる点差 : 8000点
相手の点数が -8000点
自分の点数が 変わらず
なので8000点差が縮まります。
5.相手が親の時他家がツモ上がる
縮まる点差 : 2000点
相手の点数が -4000点
自分の点数が -2000点
なので2000点差が縮まります。
他力本願ですが、点差が1000点しか無く、
満貫を上がりそうな他家が居る場合は、
無理をしないで他家がツモっても良しと構える
のもいいかもしれません。
但し、他家が上がることで自分よりも順位が
上がってしまうようならこの戦法は考え物です。
これら5つのケースの中で、注目すべきは
1の「直撃」です。
上がり点は 8000点なのに、
直撃した場合に縮まる点差は16000点。
これを2回繰り返せば、32000点もの差が縮まってしまうのです。
狙った相手から直撃するのは、難しいことではありますが、
満貫の手を作るのは、そんなに難しいわけではありませんので、
できない話ではありません。
逆に、あなたが32000点をリードしている側だとしても
油断はできない、ということでもあります。
また、親が上がれば連荘で、場が進みません。
親が上がると点数が高いこともありますので、
連荘によっても、強烈に点差が縮まります。
親満(親の満貫)を2連続でツモ上がりされる、
なんてことはザラにあります。
親満をツモられた場合、
親 +12000点
あなた -4000点
縮まる点数 16000点
これが2回で、32000点。
32000点といえば、子で役満を上がった時に
受け取る点数です。
ということは、
役満を上がったからといって、
それだけで勝ちが確定するわけではない、
ということです。
逆にあなたは、
他家に役満を上がられたとしても
それだけで諦めてはいけない、
ということです。
親番が残っているなら、尚更です。
親番さえあれば、100万点だって不可能ではありません。
(飛び無しの場合)
親番が残っているなら、何点離されていても
諦める必要はない。
自分がリードしている場合は、直撃されないように
注意した方が良い。
セーフティリードは無いと言っても良い。
強いて言うなら、
オーラス(最後の局)に、
満貫を直撃されても逆転されない点差
があれば、かなり安心できる
というぐらいでしょうか。
十分に注意しておけば、直撃は避けられるでしょう。
倍満をツモられて逆転、とかならどうしようもありません。
相手が強かったと認めてあげましょう。